能率技師のメモ帳

マネジメント理論を世のため人のために役立てるために・・・
中小企業診断士・特定社会保険労務士のソーシャル備忘録

「竹中式 イノベーション仕事術」 竹中平蔵著・・・楽には生きられない日本で闘う12の力

2012年05月27日 | 本と雑誌

好きな人と嫌いな人が併存する著者竹中平蔵さん。

個人的には、学者としての竹中さんは嫌い、だけど政治家としての竹中さんは好きです。

御用学者としての評価もありますが、

パワーのない、社会的影響力のない学者が時代の潮流に乗った為政者とともに、その専門知識を活かす・・・知行合一まさに陽明学的な行動は凄いと思います。

外野席から野次を飛ばすより、フィールドの中でプレーする・・・その姿勢・スタンスこそが今の閉塞感漂う日本に必要なのではないでしょうか?

今の時代に、もう一度小泉さん・竹中さんコンビが出てくることを期待します。


今回出された本は、「竹中式 イノベーション仕事術」。

前回の「竹中式マトリックス勉強法」に続くハウツー本です。

マトリックス勉強法とは、勉強テーマを仕事直結(戦う武器)・プライベート(人間力を高める)×天井のある勉強(資格取得など)・天井のない勉強の四つの象限に分けて選定していくというもの。

短期と長期、仕事と趣味という視座の中で戦略的にスキル磨きをしていくことを綴った一冊でした。


楽には生きられない日本で闘う12の力


この本のサブタイトルです。

著者がニューヨークのタクシードライバーからよく聞いた「Life is not easy」というが、同書の底流を流れているように思います。

また、慶応大の教員として、学生にぜひとも伝えておきたい仕事の思想と実践論を著書にまとめたのだと思います。

第6章では、経済史にかなりのページを割いており経済学者らしい一面もしっかり出されています。


12の力とは・・・


1.自分自身をプロデュースする「プロデュース力」

2.熱い心で思い込める「熱心力」

3.飽きずに原点に立ち返る「基本力」

4.相手の目的関数を見抜いたうえの「判断力」

5.馬鹿を相手にしない「情報力」

6.心に宇宙を描く「洞察力」

7.イノベーションを生む「結合力」

8.敵が出来ても恐れない「徹底力」

9.多忙が前提「切捨て力」

10.スイッチングを怠らない「健康力とリリース力」

11.志のネットワーク「サポーター力」

12.人生塞翁が馬「達観力」


第1章、第2章は、竹中さんの熱い想いが込められています。

「熱い心がなければ人生無意味」とまで主張されています。

まさにそのとおりだと思います。


竹中さんは言います。

がんばって豊かになる自由もありますが、普通に生きて貧しくなる自由もある。」

今の時代、本当に「楽には生きられない日本」だと思います。

特に、若年層は成果とスピードを要求され、じっくりと育成される余裕もない厳しい時代です。

そういった中で必死で生き抜いていこうとする若者にぜひとも読んでいただきたい一冊です。


幻冬社刊 1000円+税


広島カープ 振り向けばヨコハマ・・・カープ5位・・・おいしいビールを飲みたいなあ

2012年05月26日 | カープ大好き!

広島カープ、現在5位。

昨夜もオリックスに逆転負け。

守護神サファテで星を落としました。


その前は、日本ハムに9回ツーアウトから4点差をひっくり返され逆転負け。

長年カープ一筋の広島フリークにとっては、最悪の気分。

野村監督にブーイングです。

マエケンや野村といった防御率1点台の投手陣を抱えながら勝てない。

ベースボールは単純な話、相手を0点に抑え、スクイズでも犠打でもなんでもいいから一点取れば、勝ち。

今の広島カープには、そんな思想や考え、動きが見られません。


振り向けば、ヨコハマ。


DeNAの立て直しが中畑監督のもとに進められると、いよいよボトムラインが見えてきます。

たまには、おいしいビールを飲ませてください。野村監督!

お願いします!


マクドナルドで朝食を・・・マックの快進撃、いつまで続くんでしょうか?

2012年05月20日 | マーケティング

日曜日な、打ち合わせのため、近くのマックで朝食。

ソーセージマフィンとコーヒーを飲みながらの仕事となりました。


トレーの上に乗っている下敷きのペーパーには、マッククルーの募集案内。

若者が笑顔で登場。

そこには、学校では習えない、家庭では教えてもらえない社会人としての学びの場がある・・・といったことが書かれていました。

「青春」「自信」「おはよう」「情熱」「ハッスル」「笑顔」「ワタシガイキル」というキャッチフレーズは、今の若者に欠けていると思われるキーワード。

これらの言葉に、今の高校生や大学生が反応するのだろうか?という疑問がわいてきました。


そして、その下のスペースには、マクドナルドのCSR事業が記載されていました。

「食育支援」「エコロジー」「チャリティ」「チャイルド・スポーツ支援」の4つ。


幼児、幼稚園、小学生、中学生、高校生、大学生、若手社会人、そして保護者や中高年齢者・・・。

マックのマーケティングのターゲットが垣間見れます。


マクドナルドが、日本に上陸したのが1971年。

銀座に1号店を作り話題をさらったことが思い出されます。

実業家でありベンチャー企業家の草分け藤田田さんの独特な風貌と発言は、当時もオリジナリティとユニークで光っていました。


スゴイのは、1971年に「ハンバーガー大学」を設立していること。

日本マクドナルドを設立してわずか数か月で社員教育機関を作っているのです。

ホームページを見ると、この大学は「ゴールは、知識の習得ではなく、アクションをおこすこと」とあります。

まさにそのとおり!

クドナルド兄弟からフランチャイズ権を買ったレイ・クロック。

彼の合理的な思考が、その根底にあるような気がします。

彼は、このビジネスの鍵は、サービスの提供システムとそれを運用するヒトにあると確信していたのではないでしょうか。

財務諸表も自己資本比率は低く、ROEは高いというサービス産業の独自性を示しています。


はじめて食べたマックのハンバーガー。

あまりおいしいとは感じなかったことを覚えいます。

ピクルスが苦手で、わざわざピクルスを抜いて食べたことを記憶しています。


あれから40年。マックは原田CEOのもと順調な成長を続けています。


ホールディングスの資本金は241億円。

社員数3128名。

売上3000億円超。


客単価650円としても、年間5億人が来店していることになります。

原田会長が、国内市場はまだまだ伸びるという発言は、そのとおりだと思います。


外資系ながら、なぜか日本的な感じがするマクドナルド。

全国に店舗があること、日本人マッククルー(アルバイトさん)がたくさん働いているということもあるかもしれません。


最近のマッククルーは、以前のような作り笑顔がなくなってきたように思います。

そりゃー忙しいですものね・・・。

メンタル的には作り笑顔は心理的にダメージをもたらすということなので、テキパキ度の向上でカバーいただければ私は十分に満足です。

マックの勢い・・・いつまで続くのでしょうか?


休みの朝はインスタントラーメン!袋麺復活の気配です・・・Are you ハングリー?

2012年05月19日 | 食・レシピ

友人と話していて意気投合。

思わず話し込んでしまいました。

友人曰く

ボクは、休みの日は自分でインスタントラーメンを作って食べるんですよ


わたしも学生時代から、休みの日の朝はインスタントラーメンと決めています(笑)。

インスタントラーメンが好きということもありますが、朝食を変えることによって「今日は休みだ。リフレッシュするぞ」という気持ちの切り替えということもあると思います。

簡単にできて、価格も安い、バリエーションも豊富・・・。

配偶者は、朝から身体に悪そうなものよく食べれるわね、という指摘もありますが、彼女が食べないからこそ主導権を握って食すことのできるインスタントラーメンは世の旦那衆がキッチンの中で制海権・制空権を握れるニッチな分野だと思います。


知人の話では、休日の朝はインスタントラーメンという男性諸氏は多いようで、最も多い理由は、「カミさんが寝ている」ということだそうです(笑)。


こうなれば、休日の朝にラーメンを食す旦那衆を結集し、「全日本朝インスタントラーメン同好会連合会(全イラ連)」を立ち上げようかなという気になります(笑)。


インスタントラーメンは、現在、全世界で916億食生産されているとのこと(カップめん含む・2006年)。

このうち53億食が日本です。

世界では、韓国、中国、台湾といった東アジア、そしてアメリカ合衆国で消費されているとのことです。

世界平均で年間一人40食を食しているらしいのです。

ということは、1週間に平均して一袋という感じです。


インスタントラーメンの起源は、特定できていないようですが、どうやら中国の清朝に「らしきもの」があったということです。


日本では、1953年に村田製麺所で屈曲法という特許を取得。

1955年には、松田産業で量産されたということ。

松田産業(現在、おやつカンパニー)のインスタントラーメンはあまり売れず、これを砕いて販売。

ベビースターラーメンとなります。


そして、真打の「チキンラーメン」は、1958年、日清食品の安藤百福により世に出されます。


能率技師として、「能率」を食の分野で具現化したもの・・・それがインスタントラーメンだと考えています。

食は文化だとか芸術だというグルメな面々もおられますが、安全で品質が安定しており早くできて気楽に食べれるインスタントラーメンには軽蔑のまなざし。

その冷たい視線にも負けず、休みの日の朝に即席めんを食す喜び・・・。何事にも変えられません。


学生時代に初めて一人暮らしを始めた頃、「サッポロ一番みそラーメン」「うまかっちゃん」「出前一丁」「日清焼そば」「カップヌードル」などにはお世話になりました。

当時、浜田省吾の歌うカップヌードルCMにも勇気づけられました。

一人暮らしを始めた目黒区自由が丘では、当時コンビニもなく、輸入食材などを扱う少し高級感のある大丸ピーコックに買い物・・・。

しかしインスタントラーメンがない!店

員さんに聞いたところ、フェースの一番下にわずかのインスタントラーメンが・・・。

しかし、それはハウス食品「中華三昧」。

通常の袋めんの三倍の価格で「やっぱり山の手は住みにくいな」と感じたことを覚えています。


休みの朝のインスタントラーメン。


独特の化学調味料の匂い、袋を破るときの感触、目分量で入れる水の量、煮ながら麺をほぐす時の右手の感覚・・・。

いつも、学生時代、ハングリーな時代の感覚がよみがえってきます。


休みの日にインスタントラーメンを食す旦那衆。

若き日の志やパワーを取り戻したいと考えているのかもしれません。


走っている時間より止まっている時間の方が長い?新幹線こだま号 サラリーマン人生がオーバーラップ

2012年05月16日 | 旅行記

本日、出張。

久々に新幹線こだま号に乗車しました。

こだま号は各駅停車。

のぞみ増発で、こだまの本数もすっすり少なくなってしまいました。

それにしても、この「こだま号」。

各駅に止まっている時間が異常に長いのです。

ホームの喫煙エリアで一服しても十二分な時間停車しています。

なんだか人間的で心温まる「こだま号」ですが、乗車料金はさほど変わらず・・・。

横をすり抜けていくN700系が恨めしく感じます。

コンピュータでダイヤを組んでいるとは思うのですが、何とかならないのでしょうか?JRさん。


停車のたびにウイスキーの水割りを傾けながら・・・

「急ぐ旅でもないし、のんびり行くか」と考えていた瞬間、一つの想いが浮かびました・・・。


ひょっとして、自分自身が「こだま号」なのかも・・・という気づきでした。


こだまの車両は、かっての最速車両。

引退した0系(初代新幹線)、子供たちの人気を集めた流線型の500系(JR西日本)、グランドひかり、700系などなど・・・。

かって主力だった新幹線車両が余生を「こだま号」として利用されているのです。

サラリーマン人生でいえば、定年延長、嘱託雇用・・・といったところでしょうか?

優秀な若手がバンバン仕事をしている・・・。

自分自身も、その当時、先輩に負けまいと必死に努力し、次々と先輩の仕事の質・量を乗り越え鬼の首を取ったように思っていた自分。

それが今では、若手の仕事に感心している・・・。


そう考えると、走っている時間より停車している時間の方が長い?

こだま号が妙に愛おしく思えるのです。


人間らしくやりたいな。人間なんだからな。

かってのサントリーウイスキーのコピーと子犬が車窓に映っているように思えました。


科学的管理法から能率へ 日本の産業近代化百年史 能率技師(経営コンサルタント)という職業誕生

2012年05月13日 | マネジメント

今から約百年前に、マネジメントの原型ともいえる科学的管理法が日本に紹介されました。


科学的管理法は、米国人テーラーが編み出した製造現場での効率を究極まで高めるための技法。

現在でいうIE(インダストリアル・エンジニアリング)のプロトタイプと言えるものです。


これを日本に紹介したのは、実務家、経営者、学者、軍人と実に多様な人々でした。

実学、実務、実践を重視する問題意識の高い知識人が科学的管理法の日本導入を推進したのです。

これは、戦後QC(品質管理)を米国から導入し、本家本元より高い成果を上げた成功モデルと言えるものだと思います。

その後、現在で言う経営コンサルタントである「能率技師」が職業として成り立つようになります。


科学的管理法が日本に導入された百年前。

わたくしが執筆した修士論文から一部抜粋させていただきます。

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 米国における科学的管理法の普及は、日本においても大きな影響を与えた。科学的管理法は、「能率」というテクニカルタームに乗り日本国内に普及を始めていくのである。

 「能率」は、二十世紀初頭に日本国内に普及し始めた。1920年前後である。この時代は、まさに日本が近代的資本主義の開花を遂げる時期であり、資本・産業・労働・土地等に関しての再構成が行われつつある時代であった。

 資本主義の拡大は、家内制手工業(マニュファクチャリング)から工場制という大組織化を促進させ、経験・勘・度胸をベースとした職人の仕事から、組織的なシナジーを追及する時代に差し掛かる時期であったといえる。このため、生産現場での分業化、専門化、標準化が求められるとともに、組織を構成する人員のポテンシャルを最大限に引き出すことが求められた。日進月歩の技術革新、市場の拡大等が、能率普及に拍車をかけたということが出来るのである。

 

日本におれる能率普及の土台となったのが、F.W.テーラーの提唱した科学的管理法である。1903年に米国において発表された「Shop Management(F.W.Taylor)」は横河民輔により翻訳され「科学的経営法原理」として刊行(非売品)された。その後、「実践工場管理」神田孝一著 1912年、「手数省略新式工場管理法全」大壁早治訳(テーラーの弟子ギルブレス著「動作研究」の翻訳) 1912年、「学理的事業管理法」星野行則訳 1913年(テーラー著「科学的管理法」の翻訳)、「無益の手数を省く秘訣」池田藤四郎著 1913年等が出版されている。

 

1910年代は、鐘淵紡績、新潟鉄工所、東洋紡績等において、科学的管理法の導入が進んだ時期であり、1916年には工場法が施行、各府県に工場懇話会、工場協会が設立されている。

 

刊行された書籍の中に「能率」という言葉が出てくるのは、1919年上野陽一著「人及事業-能率の心理」である。上野は1939年に著した「能率ハンドブック(上)」の中で、能率という用語は1910年代に一般的に流通していた言葉であり、その出所は明らかではないと記述している。1910年代後半には、テーラー、その弟子のギルブレスやエマソン等の研究成果は既に日本国内において認知されていた。この中で能率技師エマソンが提唱したefficiency理論は日本国内にも影響を及ぼしており、1917年池田藤四郎によりエフィシェンシー協会が設立されている。

 

Efficiencyは直訳すると「効率」という訳語となる。

 

このEfficiencyという用語を「効率」と訳すか「能率」と訳すかによって、その普及に大きな差異があるものと推察される。効率は、科学的、無機質、定量的なニュアンスを持つのに対し、能率は人間的、有機的、定性的なニュアンスを有している。「効率」という用語による普及がなされていたとすると、変化を嫌い慣習や過去のやり方を好む国民性に阻まれていたものと推察される。科学的管理、効率を「能率」という用語をあてることにより、その後の日本国内への普及が全く異なるものになったと考えられるのである。和を重視する日本の組織風土、組織体質を考えた場合、人間的、有機的、定性的な意味を持ち合わせた「能率」という用語がフィットしたのである。


年収1000万円のサラリーマンの給与手取りが4年後50万円以上減少する 日経ビジネス誌の予告

2012年05月12日 | 本と雑誌

夫婦の一方だけが働く年収1000万円(手取り781万円)の四人世帯では、可処分所得が2016年には年間で7.1%・55万円も減少する


夫婦の一方だけが働く年収500万円(手取り429万円)の四人世帯では、可処分所得が2016年には年間で17万円減る


結構インパクトのある今週号の日経ビジネス5.14号の特集。


「人件費破裂前夜 健保・年金・税が迫る大改革」。


年収は伸びない、健保保険料、厚年保険料は上がる、介護保険料が加わる・・・この10数年、手取りがドンドン減っていく・・・友人のサラリーマンは嘆きます。


雇用保険、健保、年金等の事業主負担分が経営の重石になりつつある・・・人を減らさざるをえない・・・友人の中小企業経営者も悩みます。


さらに景気の減速、デフレ経済への停滞、国際競争力の低下など、ニッポンの置かれた状況は深刻そのものです。


こういった中、社会保険料、税はウナギ登り・・・。日本経済の減速に拍車をかけることになるのは確実と思われます。

2011年度→2012年度だけでも国民負担は、大幅アップ。給与明細を見るのも辛い月末になりそうです。


けんぽ保険料 9.5% から 10.04%

介護保険料 1.51% から 1.55%

厚生年金保険料 16.41% から 16.77% あと5年かけて18.3%まで上げる

消費税 2014年度で8% 2016年度で10%

所得税 復興特別所得税+2.1% 給与所得控除の上限引き下げ、年少扶養控除縮小

パートタイマーの厚年加入


社会保障制度を支えていくのは必須。

しかしながら、ただただ保険料や税を上げ続けることしかできないのであれば、経済の混迷、モラルハザードを起こすばかり・・・。

いつも言われて、結局カタチにできない「この国のビジョン」と強力なリーダーシップが必要ですという、無難な結論にしか思い浮かばない、憂鬱な土曜日の朝です。


憂鬱な月曜日を迎えないためには、金曜日が大事!「月曜日がゆううつになったら読む本」

2012年05月11日 | 本と雑誌

金曜日は、飲み屋のハシゴはやめて、早く家に帰りましょう。

「分かっちゃいるけど、やめられない」と言いながら、花金を満喫することは、月曜日を憂鬱にする原因だそうです(笑)。


「月曜日がゆううつになったら読む本」

西多昌規著

大和書房 1300円(税別)


書店で平積みになっていたため、思わず手に取った一冊。

著者は、精神科医で医学博士。

小難しい専門用語を使わず、サラリーパーソンの悩みを解決する一冊。

成果主義や会社人生について語る著者は、「この人、サラリーマンの悲哀をよく知っている!」という共感を呼び起こします。


「会社に行きたくないなあ」と少しでも思ったことのある人は、ぜひとも一読いただきたい一冊です。

成果主義は、働く人の心を静かに削り取っている・・・という出だし・・・「他者との比較」「社会比較」がサラリーマンを窮地に追いやるという指摘。

この場合は、相手をリスペクトすることが大切と助言。

確かにそうだと思います。


今の自分、ちょっと危ないよなあ~と思っている人は、人生を変える一冊になると思います。

少しだけ、著者の助言を引用します。


「自信が持てないときには、必ず結果が出ることから始める」

目標をコンパクトにすると成果が見えてくる・人のための行動が自分の自信につながる

 

「格上の人と比べる上方比較は、向上心のあらわれ」

 

「認知の修正は、自分でコントロール可能な作業」

 

「寝る前には、良かったこと、できたことを考える習慣を身につける」

 

「将来への不安・・・関心の範囲を、将来から目先に縮小する」

 

「不安・・・いい加減でいいので行動してみる」

 

「少しスピードをおとすぐらいが、ちょうどいい」

 

「残業しないですむ日は、定時で帰る」

 

「日常生活での瞑想のコツは、ボーッとすること」

 

「金曜日の夜で週末が決まる」

 

「忘れることは、覚える以上に大切」


実に面白い一冊。読むだけでストレス解消でした。


「日本経済の真相」 高橋洋一著 デフレの原因は?TPPは損得?年金はどうなるか?・・・

2012年05月10日 | 本と雑誌

「日本経済の真相」 

 高橋洋一著


以前、購入した「積読」の一冊に目を通してみました。

意外と面白い・・・。

著者は、元財務官僚の高橋洋一氏。

サブタイトルは、「経済ニュースはウソをつく」。


元役人とは思えない歯に衣着せない直球勝負の主張。

気分爽快です。

何だか元気をいただいた一冊です。

同書は、22の論点について、俗論と真相というアプローチをとっており、著者の主張とその背景について学者的アプローチで解説。

1時間で読める本ですが、1050円にしてはとてもお得な一冊です。


以下、その論点について、まとめてみました。

×が俗論。○が真相です。

 

× 異常なまでの円高、打つ手なし

○ 解決は簡単。円を刷れば円安になる

 

 

× 日本のデフレ、原因は人口減少

○ 人口は無関係、デフレはお金不足でおこる

 

× TPPで日本の経済はダメージをうける

○ プラスの経済効果あり 参加しないと損。

 

× 中国はバブル経済。崩壊まで美容読み段階

○ 中国では日本のバブルが研究されている

 

× 日本は財政赤字で破綻寸前

○ 資産は世界一。実質の借金は350億円

 

× 年金は破綻寸前。増税で積立金を補え

○ 国民の不安が利用されている 膨大な未収あり。

 

なかなか鋭いご指摘だと思います。

日銀は、もっともっと円を刷れ!そんな結論のように思いました。


最終章には、絶対に予測しないというフレーズに反しつつ、4つの予言をされています。

ご参考まで。


予言1・・・野田総理退陣、解散総選挙になる


予言2・・・ユーロが崩壊する


予言3・・・オバマ再選


予言4・・・希望的観測だが、日銀法改正が政治日程に登る

 

1050円としては、なかなかお値打ちの一冊。

ぜひともお読みください。


日本の原子力発電所がすべて止まった時、日本経済はどうなるのでしょう?生活か?経済か?安全か?

2012年05月06日 | 社会・経済

北海道電力の泊原発が停止。

日本のすべての原発50機がすべて停止状態になったとの報道。

実に42年ぶりとのことです。

これは、東海村で原子力発電が開始されてからの歴史にピリオドが打たれたということなのでしょうか?


フクシマの事故は、考えられないほどの被害をもたらしました。


わたしの住むマンションの隣室には、放射能被害を避けて引っ越ししてこられた一家がいます。

子供を外で遊ばせることができない、安心して食事をとることが出来ない、水道水すら飲むことができない・・・。

そんな話を伺いました。


確かに、原子力発電所は、リスクと隣り合わせ。

何か事故が起こった場合、その地域は莫大な被害が発生することが想定されます。

したがって、再稼働に向けて地元住民や議会、首長が反対するのも当然と言えば当然。


しかしながら、電力が不足した場合、それによる人災も想定されます。

シロウトの私が考えた場合でも、今夏、高齢者の熱中症による死亡の増加、病院や福祉施設などの停電による事故発生があるでしょうし、経済面でも、製造業の海外逃避、節電によるサービス業の停滞化などがあるように思います。


いずれにせよ、日本国内の経済の不活性化、景気の減速、活力の喪失といった負の連鎖がスパイラルに起きていくということになると思います。

原発を再稼働させないこと、させることは、後世の学者や歴史家の著作でジャッジされるのでしょう。

政治、経済、テクノロジー、そして人の活力・・・すべてが劣化していくこの国の今。

心配です。