とある県庁に生まれた新部署「おもてなし課」。若手職員・掛水は、地方振興企画の手始めに、人気作家に観光特使を依頼するが、しかし……!? お役所仕事と民間感覚の狭間で揺れる掛水の奮闘が始まった!?
地方には、光がある―物語が元気にする、町、人、恋。とある県庁に突如生まれた新部署“おもてなし課”。観光立県を目指すべく、若手職員の掛水は、振興企画の一環として、地元出身の人気作家に観光特使就任を打診するが…。「バカか、あんたらは」。いきなり浴びせかけられる言葉に掛水は思い悩む―いったい何がダメなんだ!?掛水とおもてなし課の、地方活性化にかける苦しくも輝かしい日々が始まった。
有川さんの故郷高知を舞台に実際におもてなし課から特使を依頼された有川さんの実体験をアイディアになっています。
もちろんラブコメ風に2組のカップルも誕生し、ひろちゃんらしさが演出されています。
この本の出版は、東日本大震災直後で、印税を寄付にしたというエピソードもありますが。まさに地方復興の物語でもあります。
地方には、金も、交通網も利便性もな~~んにもない。無いけど。光がある!!
豊かな自然が。観光とは光を観ること。
地方が光り輝くために…。
お役所のフットワークの重さには、いらいらしますが。それでも、話し合いを重ねるごとに良いものが作られていく様子に、掛水くんの奮闘ぶり、多紀ちゃんの細やかさ。が頼もしく感じます。若い人たちの活力で、地方が活性化していくと地方から、元気な日本が再生されるのかも…。
日本経済は末期的状況ではありますが。
人的なふれあいやおもてなしの心。ソフト面から、小さな事積み重ねで、元気になって生きれば良いなあ~と思います。
老いも若きも…人それぞれ様々なニーズを持っていると思う。
あ~ここ行ってみたいわ~っと思わせるもの。
パラグライダー、ラフティング。かつて利用したことのある観光を思いうかべながら。ココでしか味わえない料理など。ここならでは…という楽しみ方を、欲張って楽しめる時間があればいいなあと。思いました。