My Library

気まぐれ読書・映画・音楽の記録。本文に関係のないコメントについてはご遠慮させていただきます。

誉田哲也「ドルチェ」

2012-06-09 | 小説

彼女が捜査一課に戻らない理由。それは、人が殺されて始まる捜査より、誰かが死ぬ前の事件に係わりたいから。誰かが生きていてくれることが喜びだから。警視庁本部への復帰の誘いを断り続け、所轄を渡って十年が過ぎた。組織内でも人生でも、なぜか少しだけ脇道を歩いてしまう女刑事・魚住久江が主人公の全6編

 

誉田さんの女性刑事ものは、テレビドラマのストロベリーナイト姫川玲子シリーズがヒットしているようですが、魚住久江のドルチェも、いいですわ~。

だいだい、今時こんな地味~な名前。あるかな?おばあさんの名前みたいだ。

主人公は40代のハイミス。

肩肘張らない生き方が素敵だ。

事件には、様々な人間模様が隠されている。不自然な態度、違和感、現場検証。鑑識あらゆる角度から、解き明かされるわけだが、魚住は、女性ならではの、相手の心情に共感しつつ真相に迫っていく。

所轄の事件に係わる魚住の生き方

人は生きているからこそ、その過ちを償えたり、また、生ある人間の道を歩んでいけるんだとも思う。

堅苦しい小説を読む時間がないけど。こうした短編小説で、短時間の読書を楽しめるのも嬉しい一冊であった。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿