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『和魂和才』 童門冬二

2006年07月25日 | 歴史

江戸時代の職人や学者を取り上げた一冊です。
“麻田剛立(あさだごうりゅう)” という人物をご存知でしょうか?ガリレオニュートンアインシュタイン にも劣らぬ江戸時代の大学者、と言ったらおおげさかな?

彼は、暦についての著作しかないために、業績をさぐるのは、弟子たちの著作などから推測するしかなく、彼の業績として確定できないような歯がゆさがあります。

というのも当時、天文学の目的はただ、農民のために正確な暦を作るためだけの“作業”に過ぎず、“学問”とすら見なされていませんでしたから。

幕府の暦に載っていない日食を予言、的中させたことで彼は有名になります。それ以前から西洋では天動説、地動説などをめぐって裁判沙汰になっていましたが、彼は幕府の出した日食の誤りを堂々と二度修正しました。

計算によって正確に日食の日を予想したのは世界初!西洋で計算によって日食が割り出されたのは、その150年後のことだそうですから、世界的偉業です。

ところがです。日本史の教科書には「江戸時代の暦は蘭学を学ぶことで進歩した」などと書いてあります。剛立はオランダ語を読むことすらできなかったんですよ。教科書間違ってますよね(笑)。本人の学問的資料が残っていない悲しさでしょうか。

さらに「惑星の公転周期の2乗は、恒星からの平均距離の3乗に比例する」というケプラーの第3法則と呼ばれるものを独自に理解していたと言われています。この難しそうな法則はニュートンの万有引力へとつながっていくという、現代物理学の大発見で、日本天文学史上最大級の快挙だそうです。

死後、彼の偉業は国際天文学連合によって、月のクレーターに「ASADA」と命名されたことで一部報われました。

この麻田に関連した本を探していたのですが、一般書籍も専門書もアマゾンでは入手不可能でした。古書に当たるしかないのかと思っていたのですが、偶然にも本書の中に江戸時代の偉人として紹介されていました。

うれしいことに麻田剛立に、一番多くのページを割いていました。ここには麻田の女性関係まで触れていて、彼の新しい魅力(笑)に接する思いがしました。

麻田の他には、三浦梅園大原幽学 など5人が取り上げられ、副題は『 世界を超えた江戸の偉人たち』 となっています。いずれ劣らず魅力的で、各人の特徴的なエピソードなどは、会話なども挿入されていて、読みやすくなっています。

気に入った人物を取り上げて、夏休みに自由研究をしてみたらどうでしょうか。

和魂和才―世界を超えた江戸の偉人たち

PHP研究所

詳  細

http://tokkun.net/jump.htm



『和魂和才』 童門冬ニ
PHP研究書:238P:1575円


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2 コメント

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童門シリーズは男の生き方を知る本です (ようちゃん)
2006-07-26 07:07:36
童門冬二氏の著作で 今「二番手を生ききる哲学」で藤堂高寅の生涯。生きる哲学。「3番手の男」は今テレビで放映中の山之内一豊の生涯・生きる哲学。を読み終わった所でした。童門氏は「将の器 参謀器」 「人間の絆」「失われし男の気概」のシリーズですが・・。図書館から全部借り出して来たが此処で紹介されてる本は無かったです。1人の作家をシリーズであるだけ読み切るのが今年のテーマなので早速購入して読んで見ます。昔の男性はかっこう良いですねー。毎夜デートが楽しみです。本の中だけですが。
ようちゃん (VIVA)
2006-07-26 08:32:55
おはようございます。本当に男の生き方の本ですね。私は、数冊しか読んでおりませんが、日経ビジネスなどでの連載は目を通しておりました。

堂門氏のみですか?すごいですね。私はすぐにあちらこちらに目移りしてしまいますから、落ち着かないブログだなと自分でも感じております(笑)。これからもよろしくお願い申し上げます。

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