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非常に読みやすい一冊です。
外交・防衛問題に関しては、靖国参拝やA級戦犯にまで言及し、持論を展開しています。はっきり意見表明する態度、筋を通すのだという姿勢に好感が持てます。ただし、立場や時期もありますから、中国、韓国に対する論評や批判はかなり押さえているというか、遠まわしな表現です。そのあたりを本書に期待すると、肩透かしですね。
ただ、マスコミに対する不信感は隠しようもなく、名指しは避けていますが、ところどころに皮肉を込めた表現が出てきます。ダントツの人気を誇っていますので、今は安倍氏に批判的な報道はあまりありませんが、総理になったら、どうなるか。マスコミ対策は大変でしょう。
拉致問題や防衛問題などを例に挙げ、国民に国家というものをはっきり認識してもらいたいという気持ちがひしひしと伝わってきます。改憲論者らしく、天皇制や自衛隊に関しても、テレビなどで見ている時よりも、かなり踏み込んだ主張をしていて、社民党やTBSが警戒するのがわかります(笑)。
また、少子化や教育問題が語られていますが、正直、おまけのような感じです。私などが注目していた教育に関しては、中山前文部科学大臣と似た意見のようで、サッチャーの教育改革 (自虐史観を一掃) やレーガン時代の 「危機に立つ国家」 (ゆとりから詰め込みへの回帰) に言及しており、それに関しては大歓迎です。
今の“ゆとり教育” 賛成の大臣よりはずっと良いし、小泉首相より教育に大きな危機感を持っていることは確かです。誰を文部科学大臣にするのか注目です。
少子化、年金は、これまでの政府の見解からほとんど出ていない印象で、年金のしくみを簡単に説明し、“損はありません。安心して払いましょう” という感じです。
時期が時期だけに、控えたのでしょうが、上で申し上げた、マスコミや中国、韓国だけでなく、たとえば官僚制度や民主党、公明党、自民党の抵抗勢力、すべてに対して批判が少ないのです。したがって、具体的にどこをどう直すとか、何をするかという提言も弱いものになっています。
外交、防衛、改憲に熱が入っていること、保守の代表的な考え方をしている政治家だということはわかりました。小沢一郎 率いる民主党と対峙して、論争で勝てるかどうか、“美しい国VS普通の国” となるわけですが、本書だけではまだパンチ不足です。
もう少しヘビーな内容かと思っておりましたが、新書にしては字も大きく、非常に平易な文章で書かれています。最後に、『少しでも若い世代の人に読んでもらいたい』 とありました。確かに、ワールドカップやイチローの話題も出てきますし、安倍氏の父、祖父がどういう人かだけ頭に入れておけば、高校生でも楽に読めると思います。
http://tokkun.net/jump.htm
『美しい国へ』安倍晋三
文藝春秋:232P:767円
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これだけあっさり抜かれれば、あきらめも付くというものです。すごいですね。自分のパンチ不足も反省し、また少しずつでも近付ければ良いなと思います。しっかりやれ!の1 クリック、お願い致します→
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今TVで、安倍晋三さんご自身の「美しい日本・・・・」を聞いて、明日の朝刊で詳しく読まねばと思ったところです。
そしたら、VIVAさんが、。
さすが、本ブログ、人気ブログの優等生!
そうですね、タカかハトかという区別ですと、そうなるでしょう。
今後ともよろしくお願いいたします。
http://www.city.toyama.toyama.jp/yatsuo/nourin/owara/
それはそうと、大きなスキャンダルがなければ安倍総理でしょうね。小沢さんと互角以上に戦えますかね。