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『教科書採択の真相』藤岡信勝

2006年02月24日 | 教育関連書籍
新しい歴史教科書を作る会の藤岡氏が、
またも厳しい採択結果になったことを受けて、
その間の経緯や裏側を語っています。
確かに、扶桑社の『新しい歴史教科書』の採択は、
全国の需要数約132万冊中のわずか521冊。
率に直すと0.039%と限りなく
ゼロの大敗北ですが、
ご存知のように市販された教科書は60万部も売れました。

コミックじゃあるまいし、
つまらない書物の代表のように言われる教科書が
これほど注目を集めた訳です。
やはりその影響は大きく、私も市販本を手にして、
『どこが右翼の本なんだろう?』と不思議に思いました。

いったいどういう理由で、どんな手口を使って、
扶桑社の本を排除したのかが
教科書採択の歴史から始まって、詳しく紹介されています。
自虐史観を批判した本はたくさん出ていますが、
採択を牛耳る連中のやり方を
丁寧に追った本は始めて読みました。

弱くなったとはいえ、共産党、旧社会党、
そして日教組というのは恐ろしいと感じました。
ぜひお読み下さい。非常に興味深いです。
こんなことがあっても良いのか?という感想です。

教科書採択の真相 かくして歴史は歪められる

PHP研究所

詳  細





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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
TBありがとうございます。 (ハマー)
2006-03-05 01:45:30
ただ、ワシのところのでも書いたんですが、各地のつくる会支持者から藤岡先生のところに入ってくる情報も事実誤認があるし、藤岡先生自身の色眼鏡でも偏"光"するので、事実と遊離した議論なり分析を行っているなぁと思うのです。

この本はじめつくる会の主張を鵜呑みにして「とんでもないことがおこっている!」と騒ぐのも、まぁ楽しいし有意義なもんだと思うんですが、どうも批判が上滑りしている感があるのが、はたから見てるとあります。
なるほど (VIVA)
2006-03-05 12:09:24
ハマーさん



コメントありがとうございます。貴重な指摘だと思います。現在、つくる会で内紛も起こっているということですので、引き続き注視していきたいと思っております。
Unknown (ハマー)
2006-03-05 20:59:13
俺達以外の考え方は認めない!という態度が、共産党員の問題点なんですが、それを批判する「つくる会」側の態度もそうなので、ある意味同じ穴のムジナに感じるのです。



調べていたら、こんな文章↓を見つけました(ちょっと古いものですが)ご参照ください

http://members.at.infoseek.co.jp/toumyoujisourin/jiten-hujioka.htm

ありがとうございます、。 (VIVA)
2006-03-06 13:38:42
ハマーさん資料ありがとうございます。



藤岡氏が左翼からの転向組ということは存じておりました。この文章を書かれている高岡氏はどのような方か、ご存知でしたら、教えていただけませんか。



また、この関連のもので、お薦めの書籍などがありましたらご紹介下さい。
お勧め (ハマー)
2006-03-10 23:03:24
どうも議論がヒステリックになりがちな日本国内の本を紹介するのは実りがないので

ドイツでやはりナチス擁護の是非(とひとくくりにすると浅薄な印象を与えてしまうけど・・)80年代にあった歴史家論争の本とかを読むといいんかなと。ハーバーマスとノルテ「過ぎ去ろうとしない過去――ナチズムとドイツ歴史家論争集」とか・・



残念ながら高岡氏がどんな人間かはわからないです・・(たまたまネットで引っかかった文章だったけど、それなりに説得力があったから紹介しました)