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『日本共産党』 筆坂秀世

2006年10月22日 | 政治・経済・外交

 

Kyousanntou.jpg

安倍政権発足後、初の国政選挙が行われ、自民・民主両党が力を入れるのは当然として、両選挙区とも毎度のことながら、共産党候補も立候補しています。 候補者本人も含め、共産党が勝てると思っている人はどれほどいるのでしょうか。また、負けると分かっていても、常に候補者を立てるのが共産党ですね。

少し前に、共産党の最高幹部の一人である筆坂氏が、セクハラ事件で、離党、議員辞職をしたのには驚きました。本書はその筆坂氏が、自分の人生と共産党を語ったものです。

かつての、日本共産党で、私が印象的なのは、テレビに出てくる誰も彼も、リーダーの不破元委員長と同じしゃべり方をするということでした。筆坂さんもそうでしたし、現委員長の志位さんも似ています。そっくりと言っても良いほど。

それだけ、不破さんのカリスマ性が高いのだろうと思っていましたが、本書を読んでみて、確信しました。不破さん自体が、日本共産党そのものだと。


筆坂氏が、逆らうことを許されない組織の中で、不名誉極まりない事件で身を引かざるを得ない無念さと、恨み。また自分の青春を捧げてしまった、愛着ある党が今や、かつての輝きを失っていることへの寂寥とした思いも読み取れます。

これからどうすれば良いのか、自分でもよくわからないそうです。そんな状態で書かれた本です。


日本共産党は1922年結党という長い歴史のある政党です。戦後合法化されましたが、今だに、公安警察の監視対象。でも今の日本に社会主義や共産主義の実現を願っている人はどのくらいいるのでしょうか。

ソ連、東ドイツの崩壊や、中国の市場経済化、そして北朝鮮の実態を知るに付け、いくら自民党や民主党が気に入らなくても、資本主義を捨てるという選択肢はあるのでしょうか。共産党の支持低迷は覆い隠すことはできませんね。

共産党は、これまで立派な告発をした実績があります。食肉業者のハンナンの不正を指摘しましたし(『食肉の帝王』)、何と言っても、北朝鮮の拉致疑惑を、荻原遼氏は執念の著作『北朝鮮に消えた友と私の物語』で、いち早く訴えました。(感動的な一冊ですでお薦めです)

ところが、はたから見れば、萩原氏は共産党のヒーローなのに、その英雄を、党を批判したとして、除名してしまいました。ここらあたりがやはり…。

共産主義や社会主義の世界はみな平等だといいながら、権力者だけはみな強権を持っていますね。まるで宗教団体のように、トップは神様扱いですから、批判は許されない。筆坂氏はナンバー4だったそうですが、本書を読む限り、結局はナンバー1しかいないんだなとわかります。


先日ご紹介した、『日経新聞の黒い霧(大塚将司)』でも、経営者の批判をすることが許されないゆえの組織の腐敗です。政党であれ、株式会社であれ、宗教団体、カルトはもちろん、そういう形になると、必ずどこかで亀裂が生じます。

まして、共産党は資金面でも苦しいと書いてあります。詳しいデータが載っているわけではないので、どの程度の信憑性があるかわかりませんが、地方議員は離党したがっているとか、政党助成金を拒否しているため、職員の給与の遅配があるなどと指摘しています。

共産党のHPや新聞『赤旗』では、筆坂氏の指摘に強く抗議しているそうですが、党勢拡大を果たすのは、相当厳しそうだという印象を持ちました。


http://tokkun.net/jump.htm
 


日本共産党

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21 コメント

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彼らは理想主義 (kazu4502)
2006-10-22 14:19:29
毎日ご苦労様です。

この本はいい本です、共産党の観念論的な思想がわかります、個人より思想ありき、党指導中心主義なんです、社会主義から理想とする共産社会の理想を描き、その社会を建設することが目的ですから現在の資本主義社会を党を中心に否定し、個人の自由なる価値観を否定します、したがって党員は巣鴨の縁日で売っている金太郎飴と同じになってしまうんです、ただただ資本主義国家を否定し、現体制を共産主義国家の過程として自然に移行していくものだとらえていますので階級闘争を通じて資本家やそれに追随する政治家には徹底的な批判をし、悪を暴くことが現体制を崩壊させる有効な手段・闘争と考えていますから悪に対するアレルギーは相当なものです、ある意味では資本主義のゴミ・ほこりを発見してくれるところは評価すべきかも知れません、彼らの唯物史観を聞くと面白いですよ、私は学生時代、ヘーゲル哲学を勉強しましたので彼らの理想主義はわからないでもないんですが人間を善ととらえるところからスタートする思想は観念的理想主義者が陥る危険なところも持ち合わせていますので非常に我がままなで純真な思想の持ち主が陥りやすいのでないでしょうか。実は私は学生時代、社学同(ブンド)に入っていましたので本当に彼らの考え方がわかるんですよ、彼らは本当に理想主義者です。理想主義者でない自分は逆に現実主義者になってしまいましたけど(苦笑)

今後ともよろしくお願いいたします。

追伸

あそうそう、ニュースブログから政治ブログにカテゴリーを変更しました、やはり競争相手が多くいるところで勝負したいと思いましたので今後とも応援をお願いいたします。
多様性がない (山ちゃん)
2006-10-22 15:20:23
共産党にもそれなりの存在意義はあったとおもうのです。自民党への対抗勢力としての価値を考え、私は社会党ではなく彼らにずっと投票していました。(ただ彼らに政権をとってほしいとは一度もおもったことはありません)



大学時代、民青にはいったことがあります。しかし、すぐ辞めました。考えが近いにもかかわらずです。何故か、彼らには多様性とボトムアップがまったくないからです。



こんなことがありました。今回は党(共産党のこと)の考えより社会党の考えが筋が通っているから、もう一度大学の幹部会にはかってくれと仲間に進言したところ、翌日からお前は間違っている、党の決定を信じないのかというオルグの嵐です。ここでほとほと愛想が尽きました。幹部会に持ち帰って再度討議する機会もないのかと。これでは江戸時代と同じだと(江戸時代より酷いかもしれない)#ただ、ありがたかったのは過激派のセクト違い、追手を差し向けれなかったことと、彼らがその後も知り合い(仲間ではないが)として接してくれたことです。
資本主義が生き延びた理由 (山ちゃん)
2006-10-22 15:55:32
資本主義が生き延びた理由:

社会主義、共産主義のいいところを取り入れたから。(それだけの多様性と柔軟性があったということ)



社会主義が存続できなかった理由:

資本主義のいい部分を取り入れる余裕も、教条的にも余地がなかったこと。(多様性がなく硬直した組織ということですね)



下記の投稿(誤植がありますので)を削除してください。
kazuさん (VIVA)
2006-10-22 17:37:31
kazuさんが、ヘーゲル哲学を勉強して、ブンドに入っていたとは、へ~、妙に納得してます(笑)。



kazuさんはボクより10くらい年齢が上でしたよね(余計なことですが)。オイルショックはあったものの、日本経済絶好調、でも、政治活動家たちは理念先行の時代の真っ只中に学生時代を過ごされたんですね、きっと。



kazuさんは、そこらの反共、資本主義一辺倒、直球勝負の連中の言説とちょっと違うと思っておったのですが、なるほどそれで、政治とか思想なんかの本だと、立て板に水なんですね。



本書をお読みだったら、“コレいいよ”って、そっと教えてくれれば良いのに(笑)。これからもいろいろ教えて下さい。
山ちゃんさん (VIVA)
2006-10-22 18:09:26


そうでしたか。山ちゃんさんは民青にいらしたんですね。↑のkazuさんもそうですが、その当時(たぶん山ちゃんさんが学生?)問題意識の高い、理想を求める人たちが、今となっては知る人の少ない組織に所属されていたんですね。



私は今、43歳ですが、失礼ながら、山ちゃんさんも、私より上の世代でしょうか。違っていたらすみません。そういう時代の空気を吸っていた方の話をよく聞きたいと日ごろから思っておりました。



塾を始めて、20年ほどですが、もう15年ほど前、ある日曜日、当時中学3年生の教え子の一人と偶然、外で会った時、自転車のかごに『赤旗』がいっぱい積んであり、『お・お前、何やってんの?』と声をかけたら、『お父さんの手伝い』と答えました。



時効ですが、お父さんは“教師”でした。とても素直な生徒、そのおねえちゃんたちも同様で、驚きました。



私も、竹下、宇野、海部と政権が続いた当時、スジが通った政策をしていたのが、共産党しかなかったのを思い出します。当時の自民党だけには絶対投票しないという消極的応援でしたが。



共産党支持者も公明党支持者も良い人が多いと感じるのですが、やはりナイーブといわれても、現実におもねることなく、理想を持ち続けている方々が多いということでしょうかね。



↑のコメントでまとめていただいたとおりだと思っております。
されど我らが日々 (ysbee)
2006-10-23 07:14:29
今日のみなさんのコメントは、えっ、えー、の連続でした。Kazuさんの論客ぶりは、なるほどこういう精神的「背骨」があったからなんだわー、とか、ブントとか民青だとか、70年代反戦運動時代の懐かしい用語(?)に巡り会えたり……

実は私は政党ではなくベ平連でした。政治の季節と呼ばれた当時、何らかの政治団体に(もちろん左翼)所属しなかった大学生は、多分2%未満でしょう。ベトナム戦争の北爆がどんどん拡大していった時期で、日本は岸から佐藤へと首相交代。大学は8割方全共闘のバリケードで学園封鎖。卒業後も、日曜ごとの反戦集会のために日比谷の野外音楽堂や清水谷公園へ集まったものです。



今からは想像もつかないほど、世の中全体がごうごうと音をたてて転換していった時代です。大学時代彼が男子部の、私が女子部のキャップで反戦の旗振りをしていた「戦友」がいます。いつも喧々囂々の論争を黙って聞き、最後にきっちりと最善の解決案でしめくくる、賢人という言葉がぴったりのどっしりと落ち着いた人物でした。学園閉鎖が長いこと続き、ついに明日は機動隊が入るという前夜、彼は「女子部は将来生まれてくる子供のために家に帰れ」と支持し、私らは後ろ髪を引かれる思いで自宅に帰りました。翌朝まだ夜も明けない時刻に機動隊が突入し、バリケード死守を叫んだ同志は全員逮捕。その前に姿を消して逃げた連中がいましたが、2年後にその卑怯者たちがなんと赤軍派事件で新聞に浮上してきたときは意外性に驚きました。

果敢に砦を守って逮捕されたリーダーは、その後上京して虫プロに入り、後に劇画作家になりました。学生時代にはスケッチは見たことがありますが、あの明哲な思想家の彼がまさか漫画家になるなんて、想像もつかない時の流れを感じました。でもいまだに当時の理想社会を追究する姿勢が、漫画のストーリーにも展開されているのがわかります。

彼の名は安彦良和くんといいます。この話は実話です。

人生って行けば行くほど面白いという私の持論も、こんなエピソードにあちこちでぶつかったからです。こうなると長生きは一種のエンターテイメントです。あと40年ほどはブログを続けたいものです。おわり。
学生運動 (山ちゃん)
2006-10-23 08:34:42
安田講堂事件が私が中学校一年に冬でした。



安田講堂事件をみて、あっ学生運動もこれで変わるとおもいましたがあれが最後の大花火だったとは・・・。(中学生ながら、私達の世代は学生運動に参加できないのだなと、何故か、感じました)



あとは学生運動が権力に追いつめられてゆく歴史ですね。



あの世代の方に接すると学生運動の敗北をを引きずっている敗残者(言い方がきついけれど)とそれを乗り越えて新たな道を模索した方の、大きくわけで二通りあるようにおもうのですが、これは私の思い込みなのかな。



安田講堂事件のあと、何故学生運動がああも簡単に潮が引いていったのか、これは内ゲバにあきれて応援していた一般の人達がそばから去って行ったのもあるのでしょうが、どこに原因があったのか知りたいとおもっています。(沢木耕太郎の「危機の宰相」 を読むと、高度経済成長も大きな要因のひとつかなともおもっています)
興味深い本、記事、コメント欄ですね。 (milesta)
2006-10-23 09:07:16
今回は記事もコメント欄も読み応えありますね。

私はその頃都心部に住んでいたので、日曜日ごとに日比谷の方向からシュプレヒコールが聞こえていました。あの中にysbeeさんがいらしたとは!!!

不破氏の喋り方のことが書かれていましたが、社民党の福島瑞穂氏の喋り方は語尾を伸ばすので、その頃のアジ演説の名残かと思っています。



筆坂氏が

>これからどうすれば良いのか、自分でもよくわからないそうです。



というのは興味深いですね。山ちゃんさんが書かれているように、共産党は理想主義で、ひとつの考え方しか認めないから、洗脳されているのと同じ状態なのですね。自分でものを考えたり、軌道修正したりすることに慣れていないのではないでしょうか。



>今の日本に社会主義や共産主義の実現を願っている人はどのくらいいるのでしょうか。



社民党や共産党に政権を握って欲しいと思っている人はいないかもしれないけれど、無意識のうちに社会主義的なものを望んでいるという人は結構いるのでしないかと思っています。

日本は、よその国から見たら、かなり国民は平等であると思うのに、「格差はダメ!」という風潮が強いですよね。

また、男女の平等についても、家庭や慣習を壊し、性差を無視してでも完全平等を目指している人達が多いことに驚きます。

親と子、先生と子供が、対等で友達のようになってしまうのも、悪しき平等主義の一つですね。

これらは皆、社会主義志向の強いノンポリによって支えられている傾向のような気がします。また民主党の一部は、これを強力に推進したい勢力ですので、共産党や社会党(社民党)が衰退しても、思想的には根強く残っているのではないでしょうか。
本文より (ましま)
2006-10-23 11:57:59
 コメント欄の方に興味をそそられ(VIVAさま、ごめん。ペコリ)参加させて頂きます。

 みなさまよりウン十か上の世代のようですが、労組の動員で60年安保だったかに参加(日比谷公園を散歩して帰っただけ)した程度で学生運動には無縁、共産党も新左翼もべ平連もまるで無縁。

 それなのに「反戦青年委員会」というのが符号みたいな○□派などというよりスッキリしていてカッコいいと思ったことから、わがブログを「反戦老年委員会」と命名してしまいました。誤解されるから変えた方がいいでしょうか?。
ysbeeさん (VIVA)
2006-10-23 14:32:37
ysbeeさんはべ平連で、女子部のキャップ!?それで就職あったんですか?って、余計なお世話ですね。すいません。



我々が学生の頃は、何がどういう組織かということすらわからず、どの大学のキャンパスにも、大きな看板こそ確かに、かかっていましたが、学生運動があるという実感はありませんでした。



どこかの評論家が、昔の大学生はもっと勉強していたし、政治にも発言していたし、行動もした。今はおとなしいだけで、勉強もしないと嘆いていたのを覚えています。まぁその通りでしょうね。ベトナム戦争が終わったのが75年。われわれは小学生でした。



私がぼんやりしていて、見落としていただけかもしれませんが、当時、知り合いでもそういうことにかかわっている人間はいませんでした。



わずかに成田空港の闘争の時だけ、ちょっと張り紙が増えたように記憶しています。



ご紹介の、安彦良和氏、学生運動を理由に弘前大学を除籍処分にされているんですね。



ysbeeさんも、40年続けて下さい!付いていけるように、勉強しときます。ありがとうございました。
山ちゃんさん (VIVA)
2006-10-23 14:42:23
山ちゃんさん、そうでしたか。失礼な質問にお応え頂きありがとうございます。いつもコメントいただく方々は本当に知識が豊富ですごいと思っていたんですが、学生運動をやるには、問題意識と勉強が必要ですものね。



そしてその後なんですが、学校の先生たちはどうなんでしょうか?そういう活動をしていた人たちはやはりなれないのでしょうかね。



何で教員にあんなに左系が多いんでしょう。山ちゃんさんにお聞きしても、良いのでしょうか。
milestaさん (VIVA)
2006-10-23 15:13:00
milestaさんが、ysbeeさんのシュプレヒコールを聞いていた!?なんかすごいところでつながってきましたね(笑)。



日本が一番うまく行った社会主義だなんていう意見、というかジョーク?というかいやみ?もたまに聞きますよね。



歴史認識で国論が分裂している上に、学校でも、近現代はほとんどやりませんから、どういう経緯で、今のような社会ができあがってきたのか、理解が難しいです。私の世代は、学校で習った歴史と社会人になってから自分で勉強したこととずいぶん違うぞ、という印象を持っていると思います。



ましま先生 (VIVA)
2006-10-23 15:20:02
ましま先生!正直なご性格で…



うそでも、milestaさんみたいに

『今回は記事もコメント欄も読み応えありますね。』と書いて下さい(笑)。 



うそです。



こうしてコメントいただけるだけで光栄です。でも時々ランキングのクリックお願いします(笑)。



島田雅彦でサヨクは終わった (ysbee)
2006-10-23 19:00:12
70年代の安保闘争は、いわゆる活動家と呼ばれる真性の学生運動家が旗頭となって、ベトナム反戦イコール反米運動を展開しました。しかし8割方の一般学生が「シンパ」としてこの運動を支援したので、あれほどまでの広がりを持てたのだと思います。

当時政治に関心を持たない連中はノンポリと軽蔑され、肩身が狭かったはずです。すべてはやはりベトナム戦争の落し子で、北爆という巨大な悪事を連日テレビや新聞で見せつけられれば、正常な神経の持ち主である限り何らかの抵抗手段に訴えてこの惨劇を阻止したいと思うのが、人間としての本能でしょう。

当時は朝日ジャーナルの小田実、朝日新聞の特派記者開高健、そして左翼運動の論理的支柱『都市の論理』の羽仁五郎と論客がそろっており、マスコミが率先して新左翼運動を支援したからこそ一般市民も彼らをうとんじなかったのだと思います。

そんな社会背景だったので、活動家として逮捕されたりしない限り、就職活動にも何ら支障はなかったですよ。私は70年に西武系列の店舗設計会社に入って、その後パルコの渋谷店をフリダシに共有部分の装飾とかレストラン階の内装設計などをやってましたから、完全な転向組と言えるでしょう。そう言えば、西武の御大堤清氏は60年安保世代の活動家だったはずです。

前述の安彦君も私も同じ西洋史学科に属し、同じく内ゲバなどの暴力には絶対反対だったので、真性の活動家から見れば「軟派」的な平和運動セクトにすぎませんでしたよ。



振り返ってみれば、戦争という巨大悪の醜さをいやというほど戦中派の親の世代から言い聞かされた、私ら団塊の世代特有の心理状況も根底にあったのは否定できません。我々の世代の特徴は「何でもあり」という融通性でしょうか。東大のポスターで有名な橋本治はもちろん、糸井重里も旗を振っていたと聞きます。(どのセクトかは存じませんが)



たしかにVIVAさんのおっしゃるとおり、日本人は上手に資本主義と社会主義の良いとこ取りをして、住みやすい社会を形成して来たのかも知れませんね。

闘争というのは闘う敵がいて初めて生まれてくる意志の表現形態ですから、ベトナム戦争さえなければ私らも単なるミニスカートの小ギャルに過ぎなかったはずです。今は昔、現在の日本は当時の私らが夢見た社会になっているでしょうか。一応平和は確約されましたが……。

(長くなってしまいスミマセン m- -m)
ysbeeさん (VIVA)
2006-10-23 22:06:06
丁寧にお応えいただき、ありがとうございます。ノンポリは区別するための言葉だと思っていましたが、軽蔑する言葉だったんですね。非常に分かりやすい説明をして下さり、大助かりです。



そういえば、私より10歳年上の方が、結婚を申し込みに、彼女の家に行った時、その父親から、初対面でいきなり



『君にポリシーはあるのか』

と聞かれたそうです。



私に『ない、なんて答えられないから困ったよ~、もちろん“あります”と答えてさぁ~』



なんてことを語ってくれた人がいました。私なら、何のことか、わからず『はぁ~』とか答えてしまって、破談になったんでしょうね(笑)。



きっとポリシーがない人間は、大学生としてはダメなヤツという代名詞だったのかなと今、気付きました。
対等ではない貫目をearnせよ(稼げ) (山ちゃん)
2006-10-24 00:53:53
milestaさんへ



> 日本は、よその国から見たら、かなり国民は平等であると思うのに、

> 「格差はダメ!」という風潮が強いですよね。



今まではかなり平等でしたよね。(さて、これからは・・・、ということです)



結果の格差はいいのですが、機会の格差は問題だとはおもわれませんか? (だからブッシュみたいな六でもないのがでてくるのです)



> また、男女の平等についても、家庭や慣習を壊し、性差を無視してでも

> 完全平等を目指している人達が多いことに驚きます。



驚いてください。I am one of them.(私もそのひとりです)



ここも機会だけは平等であるべきなのです。今まで男と女が機会平等だったことがありますか? 女だからと言うことで、今でも機会が奪われているのです。



> 親と子、先生と子供が、対等で友達のようになってしまうのも、

> 悪しき平等主義の一つですね。



親と子、先生と子供も、コミュニケーションが始まる前は、対等なのです。親が子へ、先生が子供へ、そして上司が部下へ、対等ではないのなら対等ではないと言う貫目を示さねばなりません。貫目を示せない親、先生そして上司が多すぎるのが問題なのだと私はおもいます。



貫目:それは日々、相手にたいして実績とともに、稼ぐ(earn)ものです。
山ちゃんさん (VIVA)
2006-10-24 03:52:42
I give up.



難しくなってきました。



【貫目を稼ぐ】何か推薦図書があれば教えて下さい。
忘却の彼方へ (tani)
2006-10-24 14:11:38
TBありがとうございました。

忘却の彼方へ去ってしまうところでした。

あの本の初版は今年4月、ボクが買ったのは5刷で、1ヶ月後の5月15日発行でした。



ボクも共産党員、元共産党員の友人を10数人持っていますが、みんな元気がないですね。

そこへ行くと創価学会。

同じ新潮選書でも「創価学会」5刷が出るのに2ヶ月かかりました。

しかし創価学会員さんの元気さには脱帽です。

あれは宗教団体でなく、立派な政治団体ですね。

『赤旗』はネットでたまに見るくらいですが、

『聖教新聞』は、長文の手書きのコメント付きのバックナンバー紙が、毎週郵便受けに入っています。誇りを持っての活動に恐れ入ります。(恐らくボランティア)だと思います。

tani大先輩 (VIVA)
2006-10-24 16:41:27
お待ち申し上げておりました。そうですか、忘却ですか。そもそも先輩が読んでおられたので、買って読んでみましたが、記事にするのが遅かったですね。すいません。



でもありがとうございます。こんなに盛り上がる本だとは、まったく思いませんでした。ましま大先生によれば、本文よりコメントの方が良いそうです(笑)。



ありがたいことです。



創価学会ですか。聖教新聞は私も知り合いが自分で二部とっていて、それを無料で届けてくれていましたが、若くしてその方が亡くなってしまい、それっきりでした。



ただ、時々行くお寿司屋さんは、つきあいで赤旗と聖教新聞と両方取り揃えてあり、行けば読めます。が、その横にある、スポニチとか東スポを広げることの方が圧倒的に多いです(笑)。



コメントありがとうございました。

>山ちゃんさん (milesta)
2006-10-24 16:57:49
私へのコメントがあると気づかず失礼いたしました。



>結果の格差はいいのですが、機会の格差は問題だとはおもわれませんか?



これは、おおむね賛成です。



>ここも機会だけは平等であるべきなのです。今まで男と女が機会平等だったことがありますか? 女だからと言うことで、今でも機会が奪われているのです。



これについては、性差を無視してまで無理矢理平等にすることは不自然だと思っています。妊娠や授乳は女性にしかできないので、初めから男女は全く同じではないのだと捉えています。

また、得意分野が分かれていてもいいとも思っています。例えば助産婦さんは女性にしてほしいと望む人は多いのではないでしょうか。

女性だからと、性差に関係のない分野で、不当に機会を奪われるのは良くないことだと思いますが、個人的には、学校でも勤め先でも比較的平等に処遇されていた気がします。



>貫目を示せない親、先生そして上司が多すぎるのが問題



これは賛同します。



>コミュニケーションが始まる前は、対等なのです。



というのは、ちょっと私の考えとは違います。

子供は成長途中の未完成な人間なので、大人と子供は違うし、違うというということを、子供にわからせておく必要があると思います。

学校に入る際にも、親が「先生のおっしゃることは、きちんと聞きなさい。」と教えておいた方が良いと思うのです。



>>VIVAさん

私がコメントに気づかない間のフォローをありがとうございます。

また、VIVAさんのコメント欄をお借りしましてすみません。
milestaさん (山ちゃん)
2006-10-25 08:30:35
コメントをいただきありがとうございました。



「本からの贈り物」っていい言葉ですね。



> 子供は成長途中の未完成な人間なので、大人と子供は違うし、違うというと

> いうことを、子供にわからせておく必要があると思います。



おっしゃるとおりですね。私の意見はある程度(と言おうかかなり)成長した子供はという注釈つきで読んでいただければとおもいます。



> 学校に入る際にも、親が「先生のおっしゃることは、きちんと聞きなさい。」

> と教えておいた方が良いと思うのです。



原則的には正しいのですが、「からかいやすかった」なんて言う、先生の貫目以前の教師もいますからね・・・、たまには反面教師もいるけれどと言う話しになってしまいますね。

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筆坂秀世「日本共産党」(新潮新書) (本の虫)
 筆坂秀世「日本共産党」(新潮新書)を読了。党を追われた、しかも、党のナンバー4にまで登りつめた人間による批判なのだから辛らつであるはずなのに、読み進んでいくにしたがい、なぜか言いしれぬ可笑しさ、そして哀しみがこみ上げてくる不思議な本だ。