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【絵本から専門書まで】 塾講師が、生徒やご父母におすすめする書籍のご紹介です。

『新ネットワーク思考』 アルバート=ラズロ・バラバシ

2006年07月19日 | 科学

今や電気、電話はもちろん、道路や地下鉄などの交通機関、すべてはネットワークでつながっています。切れたら大変ですね。生身の人間はどうでしょう。

灘高のキムタツ先生 からのコメントで、私が二日前にご紹介した 『 社会調査のウソ 』 の著者、谷岡先生は、“灘の野球部つながり” でキムタツ先生のお知り合いだとわかりました。 

『 またお逢いしたらVIVAさんが取り上げてくださったことをお伝えしておきますね 』 とコメントいただき、感激するのと同時に、本書を思い出しました。時代の大きなテーマ、“ネットワーク” を扱った、大変おもしろい一冊です。

VIVA ――――【 キムタツ先生 】―――― 谷岡先生 

キムタツ先生一人をはさんで、私と谷岡先生がつながりました。もちろんまったく谷岡先生を私は存じ上げませんが、キムタツ先生がハブ(中心・中核)的な役割を果たしたということになります。

こうして、ネットワークを専門的に研究してみると、世界の見知らぬ誰とでも、あいだに、たった6人の知り合いがいれば到達するということがわかってきました。

普通この種のことを漠然とアンケートで尋ねると100人くらいという答えが多いのだそうです。試しに小泉首相と私の間に何人の人が入るかなと数えてみましたが、すぐに思いついた“つながり” では、二人を介せばつながりました。友人に自民党代議士の秘書をしていた人間がいるので。

VIVA――――【秘書をしていた友人】―【その代議士】――――小泉首相 

というわけです。しかし、自分でも驚いたのですが、さらに、よ~く考えると、別のルートが、いくつもありました。すべて、たった1人または2人を介するだけで。人は自分で思っている以上に、いろんなつながりがあるものなんですね。

そして小泉首相は “ブッシュ大統領” と仲良し、“金正日” とも会っています。さらに天皇陛下はもちろん、芸能人であれ、スポーツ選手であれ、学者、経営者などほとんどの大物ともつながるはずです。小泉首相という特大のハブがあるおかげで、私もあいだに数人はさむだけで、世界中の人々へと、たどりつくことができます。みなさんも、よろしければ試してください。

また、時々コメントくださる、廣淵先生 はカダフィー大佐やポールマッカートニー、故レーガン大統領に単独インタビューされています。つまり超特大のハブへつながっていますから、確かにまだまだ、すごいところへつながりそうです。ビンラディンやビートルズのメンバー、エリザベス女王でも、本当に誰とでも…。

VIVA ―――― 【 廣淵先生 】―――― カダフィー大佐 or ポールマッカートニー

さて、そのことから何ができるのでしょう。筆者は、細胞、病気、電力、道路、そして、何よりも現代のインターネットなど、人以外のつながりに関しても非常に興味深いことを教えてくれます。

エイズやサーズなど、伝染病の感染を食い止めるにはどうするか。“ハブをつぶしてしまえばよい” というようなことが…。電力供給網、道路網整備におけるバランスなどいろいろな分野でこの知識が活かせるのだということがわかります。

以前ご紹介した『 つながりの科学 』 とも関連しています。また、『 グーグル・Google 』 など検索エンジンも、このしくみを駆使しているようです。

素人でも、最先端科学が楽しめる内容で、もう一度最初から読もうという気にさせてくれる、読みやすく、勉強にもなる良書だと思います。


http://tokkun.net/jump.htm

新ネットワーク思考―世界のしくみを読み解く

NHK出版

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