降って来るもの

写真と散文とぽえむ

手足

2023-11-28 20:47:33 | 詩29

     手足

 

手足を捥がれるような痛恨

手足を捥がれるのは

如何許りの痛苦なのか

手足を捥がれることなど無かったので

ほんとうの痛みは解らないけれど

それでも

そんな風に表現したい

そんな言葉を使うしかない

深い衝撃に遭遇することが

五指に余る

そういうinochiの年代を歩いている実感

それは

誰も彼もと同じ道行きなのだが

きっと同じではない

現実と感情の交差

 

恩師の知らぬ間の逝去の時も

竹馬の友の突然の知らせも

無二の親友の訃報の無念の時も

 

それぞれに

鋭い

手足を捥がれたような

痛み

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ふるさと行脚~由縁~

2023-11-28 05:39:14 | ふるさと

  小春日和に恵まれた過日、例によって”ふるさと”に還ってきました

あの山の懐に在るふるさとへ・・

時刻は午前九時過ぎ

  

樹々の間を縫って朝陽が射し込む

  

    

対向車と行き交う為のspaceに停めて・・

 

     ふるさと行脚~由縁~

 

苔生す道を覆うように森林が続く

ふるさとへの道程

 

このフィトンチッドに包まれて

静かに目を瞑っていると

細胞の一つ一つ

神経の一本一本

思惑の渾沌の一個一個が

少しずつ

浄化されてゆくのが解るのだ

 

洗滌され、濾過され

僕は限りなく

生まれたての無垢に

近づいてゆく

 

深々と透明なラピスラズリが

約束の満願を充たしてくれるように・・

 

それこそ僕が

度度この生誕の場所に還る

明確な訳である由縁だ

 

人のいない里にも秋の風景は描かれる

  

  

    

僕が植えた道沿いの”銀杏の木”は、すっかり裸になった

  

  二時間滞在して故郷を離れる

 

  

  

   

                11/28 06:03 まんぼ

 

 

 

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