降って来るもの

写真と散文とぽえむ

蒼の奥へ

2017-02-09 06:06:06 | 
    蒼の奥へ

果てから果てまで
どんなに昏い色相の濃淡に覆われていたとしても
僕は信じてその下をゆく

其処は必ず
何時か開かれる!!

何処かの坩堝から
 きっと現れる蒼が有る
鉛管の空を溶かして拡がる
 きっと蒼穹が有る

その蒼の奥にゆき着くまで
 amenのように
 ナモアミダブツのように

祈りを胸に
僕は信じてその道程をゆく

* 02/09 06:06:06
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書く

2017-02-09 05:50:50 | 
     書く

毎日かく
残さずかく
一個の空白も置かずかく
洗顔のようにかく

椅子と机に嵌って
PCに対峙すれば
 天上から降りてくる声が
自ずと指先を動かすように

熟達の書士が
無我で伝えるペン先に
命の滴を残してゆくように

必ずかく
根こそぎかく
一隅の余白も与えずかく
呼吸のようにかく

所定の時刻に醒めて
PCに真向かえば
 天上から降ってくる思惟が
自ずから文字を刻むように

練達の文士が
夢中で引き寄せる無我の刻に
命の燦燦を捉えるように

* 02/09 05:50
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蠢きが

2017-02-09 05:25:07 | 
     蠢きが

百リットルの水に溶け込む一滴のしずくの可能性のように
その蠢きが目覚めさせる
幾兆個の数の一個の感情の細胞のように
創造の太古に結ばれて息づく一拍の胎動のように
 僕はそのように此処にいて
僕を掠めてゆくもの達の一包みの吐息の騒めきを聴く
その一音が智慧の輪っかになって連結し
 虚空を行く九九九のように
胸に響く言葉の汽笛を置いてゆく

僕はただ瞑想し
連環してゆくイメージを感覚の鑿で削り
僕の金字塔を彫ってゆくのだ

心身の自然のままに


* 02/09 05:25
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