山のはなし「房総・石射太郎山の伝説」

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▼山のはなし「房総・石射太郎山の伝説」

高宕山北側の石射太郎山は、大正のころまでは石を建築に利用するた
めの石切場があったそうです。しかし関東大震災で崩壊し切り出しは中
止してしまったという。その昔、北西にある鹿野山に住んでいたデーデッ
ポという大男がこの山の上にある大岩を怪物と見誤り矢を放った。矢は八
場敷きもある岩を射飛ばしたという。驚いた村人は、この山を石射太郎山
と呼んだという伝説があります。

いまある岩峰には割れ目が入っています。近くに小さな小屋があり以前
はハイカーが来ると野猿たちに大豆や麦をまいて呼んでくれていました。
3月のある休日。小雪混じりの雨もあがり、岩峰の上まで登って休みまし
た。地元の子どもが遠くから何やら叫んでいます。エ?ナニ?聞こえない
ヨー。「あのォ、そこのオ、岩は割れめがあってくずれるかも知れねェから
立入禁止になっているんだァー」

えーッ。早くそれを言えーッ。大慌てで降りてきました。なるほど立入禁止
らしき柵はあるが朽ちて役に立っていません。あれから十数年、まだ岩は
崩れていません。・千葉県富津市と君津市との境

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山のはなし「奥武蔵・伊豆ヶ岳子ノ権現」

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▼山のはなし「奥武蔵・伊豆ヶ岳子ノ権現」

クサリと360度の眺望をほこる伊豆ヶ岳。その名は伊豆の山々も見えるか
らだとも、昔ここにユズの木が生えており、ゆずヶ岳が転じたのだともいわ
れています。ホント?伊豆の山見えたっけ?。ここから2時間半のところに
ある子の権現は、足腰の守り神で火難よけの神。重さ2000キロの大鉄ワ
ラジが太陽に光ってまぶしい。

2月、快晴の日曜日。頂上からは武甲山の傷あとが痛々しく眺められま
す。途中、猟銃の音がする。日だまり、昼食に絶好地。あっ、コンロのボン
ベを忘れてきていたのでした。お昼のラーメンがつくれない。小学校の娘
のうらめしそうな顔。いつまでも責められています。

【追】・年月はいろいろと動きが激しく、それから十数年経た先日、久しぶ
りに伊豆ヶ岳へ行って驚きました。男坂コースであるクサリ場は見るも無
惨に崩落したまま。進入禁止になっていて、すでに木や草が生えだして
います。仕方なく女坂コースを歩きます。急な坂を上りきると茶屋あとの広
い台地。そのすぐ上が山頂です。岩の上での大休止もいまは人の数も少
なく寒々していました。・埼玉県飯能市

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山のはなし「長野県・飯縄山の石仏」

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▼山のはなし「長野県・飯縄山の石仏」

長野県北西部にある飯縄山は、江戸時代末期まで戸隠山、小菅山と
ともに信濃三大修験道場のひとつでした。かつてキツネに他人の運
命を告げさせる邪法「飯綱(縄)の法」を使う修験者がいましたが、
その本源はここ。この法は一時、為政者の尊崇を受け飛ぶ鳥を落と
す勢いだったそうです。

しかし、やっていることが人を惑わす呪法。世間から恐れられ、嫌
がられていまは消滅、面影もありません。5月の連休、飯綱山頂は
快晴でした。妙高岳が大きい。ポカポカ陽気、残雪のなか、あくび
をかみころすのに忙しい。飯綱は飯砂で「天狗の麦飯」といわれる
土のなかの細菌のことという。飯縄山頂には石仏と小祠だけ。その
直下に飯綱(縄)大神の石像がポツン。

飯綱権現(大神)は荼吉尼天を祭るとされ、石像はキツネに乗る羽
のはえた鼻の高くない小天狗姿。名前を飯綱三郎といい、日本八天
狗のひとつで、三郎とは京都の愛宕山太郎坊、滋賀県の比良山次郎
坊」に次ぐとされる天狗。小天狗姿ながらどうしてどうして大物天
狗なのであります。 ・長野県長野市と同県上水内郡飯綱町との境。

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山のはなし「北八ツ・縞枯山荘前の石仏」

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▼山のはなし「北八ツ・縞枯山荘前の石仏」

樹木が枯れて縞模様になり、ふもとから山頂に向かって次々に移動
していく不思議な現象の北八ヶ岳・縞枯山。その縞枯山の登山口、
ピラタスロープウェー山頂駅から木道を歩き、坪庭からほどないと
ころに縞枯山荘があります。

玄関前の大きな木の株の上には石仏が一体鎮座まします。「○面山
大権現」という字のほかは、石が風化して何の石仏か、建立時期や
建てた人の名前もはっきりしません。かつて石仏ブームの時、高い
値がつくというのであちこちで盗難が相つぎ、見かねた山荘の主人
が裏の三ッ岳から運んできたものといいます。

この石仏についてはいろいろ不思議なことおこるという。そのひと
つ、2、3年前、山岳部の学生たちのパーティーが石仏の前を通り
かかった。あまり無造作の通り過ぎていくので「素通りすると足を
痛めるぞ」とおどかしたら10メートルも行かぬうち、メンバーの
1人がホントに捻挫。あわてたリーダーがとんできてさい銭あげて
拝んでいったという。ウソかマコトか小屋番の大将が話していまし
た。・長野県茅野市と佐久市との境

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