もう時間の問題で、中国という国が人類史上未曾有の崩壊を引き起こす事態は、誰の目にもはっきりと見え始めている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9eb973723142dce1a74cfa848c7baffdc9d4b497
今回、破産申請した恒大集団は、中国不動産業界では二番手三番手の企業で、全体では、不動産業界だけの破産規模が、数百倍に膨れ上がり、京の単位になるといわれている。
最大手の碧桂園Gが破綻するのも時間の問題になっている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c34ce014515257e2889b2fd4dbf93d3fa45660da
1~3京円と噂される債務は、全世界の実体経済が8000兆円といわれるなかで、最大その4倍近い。「ものを作って売って、真面目に稼いでいる経済実体金額の4倍であって、全人類が共同して返済しようとしても不可能な超巨額だ。
仮に3京円を全人類80億人で割っても、37万円になり、勤労者30億人で割れば100万円になる。全人類勤労者が中国のために一人あたり100万円を支出することが必要になる。いったい誰が、中国のために百万円の金を出すというのか?
だが、どんなに拒否してみても、地球上の経済を表裏に巡り巡って、その負債は全人類を直撃することになるのだ。
それはリーマンショックの数百倍の規模で起きる。理由は、世界の銀行が、CDS保険の形で、中国債務を引き受けているからだ。
人口14億の中国で約40億人分の高層マンションを建設し、その不動産価値を証券化してドイツ銀行が世界に売りさばいていたのだ。
これがサブプライムローンのような「証券化商品」として、たくさんの不動産債権が切り貼りされ、CDS元本保険をつけて世界中の投資家に売りさばかれていた。
この隠された債務が、いったいどれくらいの規模なのか、実は売りさばいたドイツ銀行を始めとする当の投資会社ですら分からない。世界中の銀行が高金利に釣られて手を出したのだが、その銀行ですら、清算段階までデフォルト総額が分からない仕組みなのだ。
問題は、中国マンション債権のCDSを引き受けていた世界各国の銀行の行く末だ。
財務状況が悪化している銀行ほど、高金利の証券化商品に手を出している。サブプライム問題のときも、日本の中小零細金融機関が直撃を受けた。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2008-02-21/JWM23A1A74EA
今回は桁が違う。大手でさえ耐えられない額の損失を被るはずだ。世界中の銀行が、中国債務の保証保険を引き受けていて、それが担保による溶かし合いさえできない損失になる。担保物権の不動産価値が極度に下落しているからだ。
CDS保険を引き受けている銀行も連鎖倒産し、CDSが払い戻される可能性も失われる。
世界中の投資家たちは、自分の投資物件に知らないうちに中国債務が紛れ込んでいるのだ。巨大な損失を免れることのできる投資家など、ほとんどいない。
まさに、新自由主義で金儲けを唯一の価値として走ってきた人々に天誅が下ると考えてもよい。彼らの錦の御旗であった「市場原理」が、彼らを徹底的に追い詰めるのだ。
日本の巨大企業は、労働者への支払いを拒否して、500兆円という内部留保を貯め込み、その大半を投資に充てている。その投資先の高金利物件の大半が中国関連債権だ。
だからキャノンや日立、パナソニックといった一流企業でさえ無事にすまない。
CDSをつけているから安心だなどとんでもない。保証保険機関が倒産するのだから。
中国経済の崩壊によって、日本国内にどんな影響が現れるのか? 現段階で正確に予測できる人は皆無だろう。
私は、若い頃から、中国共産党に操作された中国という国が自滅することは避けられないと考えていた。
若い頃、毛沢東主義を自称し、紅衛兵バッジを胸につけて街を歩いていた親中派の私だったが、1971年の林彪事件をきっかけに、文革や大躍進の真実を知り、四人組事件の頃には、中国共産党を完全に見限っていた。
そして、凄まじい経済発展を遂げた2000年前後には、江沢民による法輪功弾圧事件を知って、自分のブログなどで、その恐ろしい人権破壊を訴え続けた。
この事件を知ってから、中国共産党の自滅崩壊が避けられないと確信し、中国という国も、やがて四分五裂し、暫定的に8カ国に分裂した後、インドなど外国勢力の支配下に入るしかない運命だと思った。
私は、70年代、日中友好協会正統に加わり、中国卓球代表団によるピンポン外交にも加わった。そして中国物産展などを通じて、たくさんの中国人ともつきあった。
当時、姉の夫(現在は僧侶)は、日中旅行社に勤務していたので、そちらからの情報もあった。
中国人の歴史的、伝統的な思考方法、思想にも関心を持ち、中国という国の思想的骨格が、孔子の儒教にあることを知った。
そして、中国人は、最初に自分のメンツ、利権を優先し、真実を大切にしない……つまり、本心を言わないことも知った。
いわば、中国という国は、メンツの前に、あらゆるウソが積み重なった奇っ怪な動物的存在であることを理解した。
中国には、持続可能、安定した秩序は存在しない。ある日突然、想像もしていなかった大虐殺が起きて、あらゆる体制が瓦解する国なのだ。
ごく普通の生活者が、権力を得た瞬間に、それをカサに着て恐ろしい暴力的存在に変身する国だ。権力の制服を着せた瞬間に、温厚だったはずの人も完全な別人になってしまう。
それは魯迅の阿Q正伝の世界から、一歩も前進していなかった。
かつて、私がブログに書いた、いくつかの中国問題を紹介しよう。
何もかもウソ 2021年04月27日
http://hirukawamura.livedoor.blog/archives/5827312.html
日本を核攻撃すると恫喝する中国共産党 2021年07月17日
http://hirukawamura.livedoor.blog/archives/5827209.html
中国人が、権力を得た途端に傲慢で強硬なマウント主義になる理由は、権力という存在に凄まじいコンプレックスを持っている人が大半だからだと思う。
「マウント主義」というのは、いつでも自分が優位でないと気がすまないので、他人を理解するということがなく、傲慢不遜な利権要求を行うことだ。
普段から、権力に対して虐げられ、強いコンプレックスを持っている人が、権力のカサを着ると、途端に人格が豹変し、権力に自己陶酔してマウント主義に突っ走るのだ。
これが中国人のメンツ主義とともにある本質だ。中国政府の一貫した姿勢こそ傲慢なマウント主義であり、それは最高位の習近平も同じである。
http://hirukawamura.livedoor.blog/archives/5834423.html
習近平は精華大卒を自称しているが、実際には文革の下放に遭って、まともな教育を受けたことがほとんどない。
おまけに、習近平の秘書役だった女性が、アメリカに亡命してから、習近平が経済知識がゼロである上、ひどい低IQであることを暴露した。
ただ、マウント主義だけは、人の何倍も強かった。
https://president.jp/articles/-/69984?page=1
習近平の思想を形作っているものは、中国の一般家庭に常備されている史記、三国志、水滸伝、金瓶梅などの古典文学であり、「人間の価値はどれだけ大きな仕事をしたかによって定まる」という中国式価値観である。
中国では、もっとも大きな仕事をなした者は始皇帝であり、無条件に礼賛されているため、子供たちは、みんな始皇帝の人生を目指すのである。
だから、始皇帝の大事業として認知されている万里の長城、馳道、兵馬俑に匹敵するものとして、新幹線網(馳道)、一帯一路、南水北調事業を行った。
だが、経済的知識が存在しないため、それらは悉く失敗に終わり、巨大な負債だけを積み重ねた。
中国国民の習近平妄想(暴走)による負荷は、人類史上最大級の重いものになっている。3京円の負債を7億勤労者が負担するなら、一人4000万円を超えるものになり、中国人勤労者が生涯働き続けても返済できる金額ではない。
しかし、この負債が容赦なく中国人民を直撃するのだ。いくら、権力に従順であるように馴致された中国人といえど、100%の奴隷制度をもたらす負債に我慢できるはずがない。
だから、権力に支配され慣れた中国人であっても、生きるために暴動を起こさざるをえず、その規模は、凄まじいものになるだろう。
中国は、これから内部戦争に突入する必然性がある。
これを防ぐために、中国共産党は、他国を侵略し、資産を強奪しようとするだろう。
いわば、「内憂を外患に転嫁する」という作戦に向かい、中国の若者たちを戦争に向かわせることになる。
それでも中国内の暴動は連鎖的に爆発し、中国共産党体制は完全崩壊するだろう。
もの凄い内戦が勃発する。
このとき、中国の富裕層は、タイやインドネシア、シンガポール、日本などに事前に逃げ出すことになるが、貧困層はボートピープルとして他国に押しかけるだろう。
http://hirukawamura.livedoor.blog/archives/6039840.html
何十万という船に百万単位の避難民が乗って、救済を求めて日本列島に押し寄せてくる。
このとき何が起きるのだろう? それは欧州の難民の比ではない。
残念ながら、私も何が起きるのか、想像が及ばない。少なくとも自民党政権、野党も含めて、日本の政治家で、この問題に対処できる人材は皆無なのだ。