賭銭無の「週末はPhoto一息」

賭ける銭無しに陥った競馬から、カメラを趣味にして6年目で退社。“週末”が“いつでも”になりましたがタイトルはそのままで。

蜑小舟(あまおぶね)

2011年05月25日 | 椿・サザンカ
町田市の薬師池公園・椿園で撮影したストック画像から。

4月24日に撮影した「蜑小舟(あまおぶね)」。
ヒョロリと伸びた木で天辺近くに花がつき、見上げて撮ります。
  
2010年4月3日に何輪か咲いていたのがこちら。
淡交社刊「新装版 日本の椿花」の「沖の浪」の項には“花色の枝変わりができやすい。朱紅色を藻汐(蜑小船と同じ)、藻汐の白斑入りを釣篝と呼ぶのが通説のようである”と記載されています。
「沖の浪」と「藻汐(もしお)」は2009年3月22日に載せています。
  
「釣篝(つりかがり)」は私の出かけるところでは見かけませんが、2010年4月3日と10日の「蜑小舟(あまおぶね)」には白斑入りの花も咲いていました。
学習研究社の「色分け花図鑑 椿」にも沖の浪、藻汐、釣篝は一緒に記載されていますが、残念ながら「蜑小舟」は載せられていません。4種とも江戸期からの古典品種です。
ちなみに、アマオブネ(蜑小舟)は、房総半島から南の太平洋側、山口県以南の日本海側に生息する半卵形の巻貝で、その貝殻を漁師が使う小舟に見立ててついた名ということです(アマオブネガイとも)。
邦楽の古典作品にも「蜑小舟」(三弦、箏、歌)がありました。