みやしたの気まぐれblog

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ゲゲゲの女房をもっと楽しむために

2010-09-03 01:12:19 | 日常
4/9に「ゲゲゲの女房」と「私はゲゲゲ」という記事で、現在のNHK朝の連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」を記事を書きました。

当時はまだドラマが始まったばかりで、今ほど視聴率が高くなく、それほど大きな話題にもなってなかったんですが、原案である「ゲゲゲの女房」と一方で漫画作品である「私はゲゲゲ 神秘家水木しげる伝」を読んだのがこの頃でした。
この2冊だけ読んでいると、原案本に無い話も多く、正直どこが原案で、どこから話を作っているんだろう?というのが良くわからなかったんですが、つい昨日の木曜日、1冊の本を読んでだいぶ謎が解けました。徳間書店が8/3(発行日上は8/15)に発売した「ゲゲゲ家族の肖像」という本です。この本は、漫画とインタビューの再録本で、漫画部分は大半読んだことがあったのですが、インタビューの方は大変参考になりました。

ある程度はWikipediaの記事にも紹介されていますが、劇中のキャラクターや会社・雑誌にはモデルが存在するケースが多いのです。さしあたって、以下の通り。以下は、Wikipediaの記事から引用を含みますが、一部は「ゲゲゲ家族の肖像」で確認した情報です。

なお、本を読む方は本のネタバレも含みますのでご注意ください。



浦木克夫: ねずみ男をモデルにしたキャラクターなので、実際のねずみ男のモデルである貸本漫画家、梅田栄太郎氏がモデル。劇中で「少年戦記の会」を発案・実行したが、実際に梅田栄太郎氏がこれを発案していることが「ゲゲゲ家族の肖像」の過去インタビュー記事の中にあった(実際にはやっていなさそうだが)。また、実際には水木家の生活にこんなに絡んではいないようだ。ただし、漫画上ではよくねずみ男は水木家の生活に絡んでいる。

深沢洋一: 雑誌ガロをモデルにしたゼタを発刊している。ガロを発刊した長井勝一氏がモデル。

河合はるこ: この人は微妙。つりたくにこ氏と言う女性漫画家さんがモデルじゃないかと言われているが、共通点は少ないのだそうだ。

戌井慎二: 貸本「悪魔くん」の出版に関わったということから貸本漫画家で出版社経営の桜井昌一氏がモデル。水木しげるの漫画によく出てくる出っ歯の会社員のモデルが桜井昌一氏で、これも北西出版は東考社がモデル。余談だが、「ゲゲゲ家族の肖像」の漫画の1本には、西考社という名前で出てくる。もちろん、桜井氏(漫画中で名前は出てこないが)は出っ歯の会社員姿で。

中森恒夫: 水木家の2階に住んでいた漫画家。ずっと誰なのかと思ってたら、「ゲゲゲ家族の肖像」掲載のインタビューで「橋本よかはる」という漫画家と判明。ちなみに掲載の漫画では、二階のおっさんと書かれている。この記事投稿時点で、Wikipediaにはモデルが誰か書かれていなかった。 2010/9/6追記:橋本よしはるが本来のペンネームの模様。ググるといくつか貸本が引っかかる。「よかはる」は記載ミスか、水木先生の記憶違いか(同じ文章中の他の人名が正しいので、意図的なミスではないのだろう)。

倉田圭一: 水木しげる先生の実際のアシスタントだった人で、池上遼一氏がモデルであるとされる。

小峰章: 水木しげる先生の実際のアシスタントだった人で、旅を好む性格からもつげ義春氏がモデルであるとされる。

富田書房: 兎月書房がモデル。これは「ゲゲゲ家族の肖像」掲載のインタビューにも実名で出てくる。

少年ランド: 少年マガジンのこと。

このほか、劇中のいくつかのシーンが漫画やインタビューを元に再現されていたことが分かります。
大蔵省職員の訪問や、兎月書房の倒産時の社長の姿、そのときの不渡りなどなど。この辺りは原案本にありませんので。

まあ、そんなわけで、私的に最大の謎だった、中森さんの正体?というかモデルの漫画家さんの名前が判明しました。
が・・・・ググってもこの人の名前ほとんど有効な手がかりがありません。実際はどういう漫画家さんだったんでしょうねえ・・・・
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