玉川上水みどりといきもの会議

玉川上水の自然を生物多様性の観点でとらえ、そのよりよいあり方を模索し、発信します

植物観察

2016-04-03 03:04:04 | テーマ
植物観察
<意義>
 私たちは玉川上水の緑を景色としてとらえます。それを「接写」してみると違ってみえます。実は私たちはときどきはそうしていて、花が咲けば、あるいは結実すれば近づいてみることがあります。私の提案はそれをもっと具体的に見るということです。たとえばあるコナラのある枝を見ることにします。枝に印でもつけておきます。その枝についている10枚なら10枚の葉をすべて覚えます。その葉が冬芽を破って展開し、色を濃くしながら大きくなり、もしかしたら虫に食べられ、枝先に花をつけ、紅葉し、結実しといった変化を見せます。「コナラの葉」という集合名詞ではなく、一枚一枚の葉に名前をつけてはどうでしょう。ケンタでも、アヤカでもよい、あるいはジョンやエリーでもクエルクス(コナラの学名)などでもよい、名前をつけて呼べば、集合名詞で読んだ「コナラの葉」とは違って見えるはずです。その葉が芽を破って出てくるところから、枝から落ちるまでずっと観察し、絵に描いたらどうでしょう。



<調査法>
木、枝の目印をつける。定期的に観察し、変化をとらえる。

<道具>
デジカメ、スケッチブック

<その他>
葉の表現法もさまざまです。図鑑類は葉を上あるいは斜め上からみたものがほとんどです。しかし横、あるいは斜め下から見ると違って見えるし、葉の表面と裏面を同時に描くのはむずかしいものです。コナラの場合、新芽は表面に銀色の微毛が無数に生えてビロードのようにみえ、表現がむずかしいです。その後も鮮やかな黄緑色から濃い緑色に変化します。カシ類は「常緑」と呼ばれますが、常緑とは冬に緑色であることで、葉は落葉します。そのタイミングが違うだけです。ナラとカシは同じ仲間なのに落葉と常緑という違う生き方をしているおもしろさもあります。それを比較するのもおもしろいと思います。そのほかにも、玉川上水にはエゴノキ、ヤマザクラ、ヒサカキ、シロダモ、ゴンズイ、マユミなどがごくふつうにあります。
 なんといっても植物の名前を覚えることが必要です。一番よい方法は植物を知っている人と歩いてどんどん質問することです。そしてメモをとることです。週に一度はたとえば小川橋から嘉平橋まで、あるいは最低でも武蔵野美術大学から津田塾大学までを歩いて咲いている花があったら、図鑑で調べ、わからなくても写真をとり、スケッチをすることです。ちゃんと撮影できていれば、高槻に送ってくれれば教えます。そうすれば人にわかってもらうためにはどう撮影するかということもわかってくるでしょう。
 まずは20種を目標にしましょう。50種覚えればかなりのものです。草の葉の下や、木の上でも咲く花があります。訓練をつめば、花がなくても、どんな花が咲くかがイメージできるようになります。花が終われば、消えるわけではなく、子房がふくらんで果実を作る準備を始めます。そういう変化を丁寧に観察すると、植物が1日も休みなく次の準備をしていることがわかります。
 植物が活動を始めるよりも少し前の3月から観察を始めると、落葉樹の枝の美しさに気づきます。冬芽の大きさや形も木によってさまざまです。冬芽の変化(冬芽そのものもおもしろい形をしている)、その冬芽を破ってでてくる葉のようすが観察できます。4月に入ると地面からでてくるアマナなどがあり、油断していると消えてしまって、来年まで見ることができなくなります。
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