チビクロの美術さんぽ

ぬいぐるみの黒猫チビクロがお出かけしますにゃ。休みの日に美術館へ行って、絵を見るのが
楽しみなのですにゃ。

「小倉遊亀おぐらゆき展」平塚市美術館@平塚駅

2018-11-13 21:00:00 | 2018 美術館 博物館

チビクロわ、今日わ
平塚駅からバスに乗って
少しのところにある、
平塚市美術館に来ているですにゃ。


「小倉遊亀おぐらゆき展」
10月6日から、11月18日まで。
平塚駅東改札バス4番乗り場乗車
「美術館入り口」下車




小倉遊亀さんわ、1895年に生まれ
105才天寿をまっとうされた
画家さんですにゃ。
滋賀県大津市のご出身ですにゃ。
大磯に住んでいた安田靫彦に師事し、
日本画家として活動を始めたそうですにゃ。

気になった作品ですにゃ。
6.苺
作者さん的にわ、
苺畑の無邪気な感じを描いてみたかったといいますにゃ。
たくさんの苺に思わず、
笑みがこぼれてしまうような
作品ですにゃ。
甘酸っぱいかわいさですにゃ。
苺の葉っぱわ、もふもふしてるけど
そゆ感じとか、
熟した実、若い実の違う感じなど、
気持ちの良い畑の
新鮮な空気が画面から流れて
くるみたいでしたにゃ。

10.浴女その1
国立近代美術館蔵のこの作品、
以前見たことあるような気がするにゃ。タイル張りのお風呂に
たっぷりとお湯がはられていて、
水が屈折がおもしろいですにゃ。

34.径

東京藝大所蔵のこの作品を
見たくて楽しみにして
いったのですにゃ。
展覧会のポスターにもなっていますにゃ。
全体の色調が澄んでいて、
明るい気持ちになって
いつまでも、見ていたくなる
作品ですにゃ。

チビクロわ、動物好きだから、
ワンコのまっすぐなキモチを
感じて、イチオシですにゃ。

解説によると、
愛情は、子供にくっついてゆく犬で
あらわした。
無心は、子供の表情とポーズ。
余念なくひたすらな心持ち。
通い合う愛のこころ、
生きることの喜びを感じ合う
すこやかさ。
そんな思いにみちた世界を
描きたかったといいますにゃ。
巧みな画面構成と単純化した
形態把握は、いかにも自然で
会心の作で代表作になったと
いいますにゃ。

館内に置いてあった図録の
この絵の説明に、
タゴールという人の詩が
そえてありましたにゃ。
「虚偽より真実を
闇より光を
死より永遠の命を与えたまえ」

21佳器
画の中で、面取りされていて
切り取られた構図がカッコいい
作品ですにゃ。
モチーフの果物をじっと見つめて
いると、ガラス器の存在感に
はっと気がつくですにゃ。

24.八重桜
美しい花器に生けられた
桜ですにゃ。
美しいもの同士組み合わせて
あっても、違和感全然ないし、
調和がとれているし、
何気ないけどいい作品ですにゃ。

27.ぶどう
ぶどう一粒一粒の質感の違いが
描きわけてあって、これわ、
熟してるから甘いかも、とか、
この実わ、まだ若いかなとか。
写実主義もびっくりだと思うにゃ。

53.54.55花三題
花器の色の表現が
たらしこみみたいで
美しいですにゃ。

57.古陶と青柿
58.黒い台の白桃
59.古九谷とマンゴウ
心が静かになるような
静物画ですにゃ。瞑想ですにゃ。
青柿と茶味の模様の取り合わせが
渋くて、カッコいいですにゃ。
全然違うと思うけど
スペインの絵を見た時
ボデゴンっていうジャンルが
あったにゃ。

資料として、
画題にもなった骨董品が
出品されてたですにゃ。
トーハクにあってもいいぐらいの
味わいのある作品ですにゃ。
これわ、チビクロの妄想だけど
小倉遊亀さんの師匠わ、
安田靫彦さんだから、
安田靫彦さんわ、
トーハクにコレクションがある
壺中居の広田松繁さんと
おつきあいがあったと
聞いたことあるから、
なんか関係があったら
おもしろいなと思ったですにゃ。

チビクロが行ったのわ、
前期なので
展示替えがあるみたいですにゃ。

小倉遊亀さんの作品にわ、
とても魅力があって
チビクロわ、
大好きになりましたにゃ。
絵から発する澄んでいて、
硬質な気配わ、絵を一生懸命
描いてきて、道を極めた人だから
こそ、生まれるのかにゃと
思ったですにゃ。

なんか心が洗われるような
澄んだ絵が多くて
できたら、もう一度行きたいくらい
ですにゃ。
少しでも気になった方わ、
ぜひお出かけになってみてわ、
いかがでしょうか。

本日もお読みいただき
ありがとうございますにゃ。