この土日は、静岡県伊豆半島の西側、松崎町をベースにマウンテンバイクガイドツアーを行っている山伏トレイルツアーのガイドのもと、恒例の西伊豆2DAYSツアーを開催してきました。

 神様っているんですね。土曜日は快晴。そしてちょっと心配だった日曜日の天気もツアー終了までもってしまって、二日間ともガッツリとライドできました。

 二日間・・・・、あまりに内容が濃すぎて二日間だったとは思えない、一日目だけで二日分ライドしておいしいモノ食べて飲んで、超濃厚な日でした。もう三日を二日に凝縮したようなツアーでした。

 DAY1は、隣町の西伊豆町からはじまる、山伏の中でも最高高低差、距離、難易度のエピックライドツアーからスタート。

 クルマで搬送してもらったスタート地点は標高700メートル。ここから海抜ゼロまで走ります。この日は空気が澄んでいて、スタート地点の尾根からは雪の被った富士山がとてもきれいに見えました。
 
 エピックライドのトレイルは下るだけじゃなくて登りもあります。また、トレイルの途中で切り通しがあったり、空に突き出した巨石の上に乗れたりとライド以外の楽しみもあります。
 
 名物の登りスイッチバック(つづら折れ)で足を地面に着かないで登り切れるかチャレンジが始まったり、
 テクニカルでスリリングな下りでヒヤッとしたり、とても多彩な表情を見せてくれるエピックライドのトレイルは集中力と体力を要求されますが、それだけに充実した内容、走り切った達成感のあるトレイル。
 走り終えて浜辺に着いたみなさんの顔には安堵と達成感と腹減った~の表情が混ざっていました。1日目の1本目ですでに大満足。超濃厚。

 


 浜辺のイカ丼で有名な食堂で昼食をとったあと、午後は松崎町のおなじみのトレイルへ。

 午前中に比べるとみなさんリラックス。そしてトレイルもめっちゃ走りやすくテンションも再アップ。飛んでいっちゃうんじゃないかというぐらいの勢いでみなさんライドしてました。

 夜は恒例となっている地元の食堂&居酒屋「さくら」にてプチ早い忘年会?的なノリで夕食スタート。いつものごとく、おいしい海の幸をこれでもかといただきました。あの突出し?サービス品?のボリュームは一見の価値ありです。さらにところてん食べ放題! ガイドの松本くん、平(馬)ちゃん、千葉さんとも一緒に楽しい夜を過ごしました。

 DAY2。明け方に一雨あったようですがそれも上がってノー問題。雨?なんのことでしょうか。いや~、みなさんの気合い、すごいですね。降らなかったもん。正確には走り終えたとたん降り始めた感じ。気合いです。

 この日は松崎町のトレイルを3本ライドしました。トレイルコンディションとどこを走ったら楽しいかを考えてトレイルの中間地点から3本とも違うトレイルをライド。バリエーションに富んでいておもしろい!

 山伏トレイルツアーで使っているトレイルは使われなくなっていた「古道」を掘り起し、再生してマウンテンバイクトレイルとして利用しているのですが、古道のなかには昔の炭焼き場からの道があり、登りはつづら折れ、下りはソリで炭を下すために直滑降な道が付いています。マウンテンバイクトレイルとしては登りで使っていたつづら折れを整備しているのですが、これがまたなナチュラルなバンクが続くナイスなトレイルです。そんな場所を織り交ぜながら尾根道があったり、ミカン畑に囲まれたトレイルがあったりと変化があっておもしろい。
 

 はるか昔から炭出しを続けて浸食された道が月日を重ねてさらに浸食が進んでトレイルの両側が切り立ったキャニオンになっているかなりワイルドなところがあったり、そこを抜けると町と海が一望できる場所があってホッとできたり。緊張と緩和の連続技でこの日も濃かった。キャニオンなんて、僕が今まで走った中でも特Aレベルの難しいコンディションでしたがそれもおもしろかった。
 

 3本目のライド、山を下りきって町の中をのんびりと集合地点までクルーズ。「ああ、もう終わっちゃうんだ~・・・」という、安堵と寂しさの混ざったような気持ちがまたこの場所に来たいと思える一因になっているんだなと思います。

 ナイスなガイドに案内されて、みなさん怪我もなく無事にライド終了。お疲れさまでした!


 山伏トレイルツアーは1年中楽しめます。春夏秋冬それぞれの山の顔があります。ぜひみなさんも行ってみてください。