たとえばホイールのハブ軸に使われるクイックリリースレバー。

 反対側のナットをおさえながらレバーを指でクルクル回して、もう回らなくなったらオーケイ。。。。わかっている人ならば、こんなことはしませんよね(一部そういうレバーもありますが)。

 レバーが「OPEN」の状態で、ある程度締めこんだら、レバーを「CLOSE」方向に倒して、締め付けが弱かったり強かったりしたら反対側のナットを回転させて適度な強度で締め付けられるようにする。

 知っている人ならば、わかっている人ならば、意識しないでもできる作業。

 ホイールがガタガタする、というのであれば、まずはこのクイックリリースレバーの緩みを想像して、ちゃんと締っているか確認することから始めます。

 クイックリリースレバーの形状をよくみると、「CLOSE」方向にレバーを倒すとなぜ締め付けられるのかはわかります。OPENの状態だとベースにあたる個所は「小さい円」、CLOSEの状態だと「大きい円」に。円の大きさの違いでゆるい状態から締め付けることができるようになっています。

 すごく当たり前のこと。すごくシンプルな理屈。な~んでもないこと。


 好奇心をちょっと持って愛しいマイバイクをじっくりとみてください。

 このパーツはどういう風な仕組みでこういう風に動くんだろうか。

 なんでもいいです。

 シートポストをフレームから抜いたら、中はどうなってるんだろうか。

 なんで変速ってするんだろう。

 サスペンションってどういう構造になっているんだろう。

 分解してもいいです。再組み立てがどうにもならなかったら持ってきてください。そのためにプロショップがあります。プロショップでも手におえない分解例もありますが(笑)。

 終末的に壊しちゃってもいいじゃないですか。そのためにプロショップがあります(笑)。

 好奇心を持って、大好きなバイクを眺めて、さわって、考えてみる。けっして機械好きオンリーの領域とかの話じゃなくて、マウンテンバイクがどういう風な仕組みになっていて、どういう風にしたらどうなるか。

 そういう風にバイクと付き合うだけで、ライドにも影響がでると思います。

 よりバイクのことがわかり、使えこなせるようになります。

 わからないことがあれば聞いてください。プロショップですから。教えられないこともあるかもしれないけれど、教えられることは教えます。

 好奇心の向こう側にある、さらに広くて深いマウンテンバイキングという世界。

 行ってみたいと思いませんか?

 ※写真は本文とは関係ありません。機能性と芸術性が融合しているHADLEYのクイックリリースレバー。惚れ惚れします。