日本でMTBを大っぴらに走っていいところって、ほんと数える程度。
有名なところだと富士見パノラマ、高峰山、相模湖ピクニックランドなど、スキー場やキャンプ場に設置されたMTBコース。
それ以外の、いわゆる普通の山の道のほとんどは、「了解」、「黙認」、「調和」、「無関心」などのもろくて危うい状況のもと、僕たちはその山の道を「走らせて貰って」います。
いつまでも、気持ちのいい山で、気持ちよく走っていたいから、その気持ちよさが持続できるような努力、すなわち、その場所を大切にして、現状(時には現状以上)を保全できるような行動は続けて行きたいと思っています。
山をMTBで走ったことのある方なら、誰もがそう思うでしょう。だって、楽しいし気持ちいいもん。そういう状況にずっといたいのは人間のサガ??。
MTBで日頃走っている山の道って、けっして奥深い険しいところばかりじゃなく、どちらかというと町に近い「里の山」が多いと思います。
そこには地元のライダーが結構住んでたりします。彼らはMTBライドを生活の一部に完全に取り入れて、普段のライドはもちろんですが、トレイルのメンテナンスをしたり、その山の地主さんとコミュニケーションをとってMTBの理解を深めてもらう努力をしたりと、ローカルならではの行動をしっかりとしています。走りっぱなしではなく、彼らもまた「ずっと乗り続けたい」から。
サーフィンの世界では「ローカル・ルール」というのがあり、そのルールを守らないヤツは、海の上でぶん殴られます。そうすることによって、統制をとって、自然相手の危険リスクを減らしています。
サーフィンみたいにローカルもビジターも混じって、同じ時間に同じ場所に入るってことは、MTBではまずありえません。だから、ローカルの人たちが、ビジターの知らないところで、どう走って、どう考えて、どう行動しているかって、なかなか見ることができないし、知ることもできません。
ってことは、山の道を走るすべてのMTBerひとりひとりが、考えを持ってライドする必要がでてきます。
「紳士的」な考えを持って、その場所で永遠に走ることを頭にイメージしていれば、そんなに難しい行動ではないと思います。ローカルではない僕はそうでありたいと思っています。
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