広島で芝居を楽しむためのブログ

広島での観劇レビューや日々思うこと徒然と。芝居で生の驚き、生の迫力、生の感動を多くの人に知ってもらいたい。

公演名:悼む人

2012年11月10日 | 観劇レビュー
日時:
 2012年11月6日(火)19:00・7日(水)13:00
場所:
 アステールプラザ大ホール
原作・脚本・演出:
 天童荒太大森寿美男・堤 幸彦
出演:
 向井理・小西真奈美・手塚とおる・真野恵里菜・伊藤蘭
感想:
 いきなりですが評価はCです。
原作は読んでいないのでなんともいえませんが
演出、脚本は十分Bクラスだと思います。
それでは、なぜCなのか!?
理由は簡単です。
全く感情移入できなかったから。
テンポはよかったし
話もわかりやすいです。
ミステリ系作品としても完成度は高い。
でも苦手なんです。(笑)
完全浪花節系お涙頂戴は
大好きなんですが
シリアス系かと思っていたら
オカルト系がちょっと入って
シリアス系に戻っちゃう。
そこがどうも腑に落ちない感じです。
最初から最後まで統一にするのか!?
コロッと方向転換にするのか!?
はっきり決めてほしいですね。
こういう話の場合は。
ラブコメ系やファンタジー系なら
受け入れられると思いますけどね。

 さて、舞台セットはいたってシンプル。
後幕とスクリーンが主となり
後は小道具関係だけという簡素なものです。
地方公演を意識した作りなのでしょうね。
演出は秀逸でプロジェクターと照明、効果音を上手に使い
脚本のうまさも相まって
場面回想や展開などがスムーズに進みます。
オーソドックスですがすごいなぁと
感心させられっぱなしでした。

 忘れてましたが
客層は年齢高めでほぼ女性です。
演劇ファンというより
原作ファンと向井理ファンといった構成です。
派手さがない服装からみても
ほぼ間違いないでしょうね。(笑)
ちなみに客席は1階席はほぼ満席で
2階席もいい感じで埋まっていました。
これが2デイズというのですからすごいですね。
パンフレットも結構売れていたのが
強く印象に残りました。
広島にしては珍しいなぁ。
敏腕プロモーターがいるのだろうか!?

 それでは、そろそろ役者ですね!?
向井理は思ったよりうまく
はまり役とはいかないまでも
そつなく演じているのが好印象です。
そして、我らがコニタン!!
ワンパと言われようと
あの独特な間としゃべりは最高です。(笑)
ちっちゃいのに舞台に立っているだけで
その存在感にメロメロです。
手塚とおるは胡散臭いですね。
また、そこがいい!!
後半のいい人になっちゃったのが
ちょっと残念でした。
最後まで悪でつっぱって
破滅してほしかった!?
ちょっと前の我らがランちゃんです。
きっちり陰の主役を演じています。
真野恵里菜ですね・・・。
よくわかりません。
浮いてはいませんが
馴染んでいるとも言いがたいそんな感じ。(笑)

 最後に。
内容的には苦手なタイプでしたが
作品的には満足の舞台でした。
やっぱり舞台はいいですね。


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