広島で芝居を楽しむためのブログ

広島での観劇レビューや日々思うこと徒然と。芝居で生の驚き、生の迫力、生の感動を多くの人に知ってもらいたい。

公演名:東京セレソンデラックス「笑う巨塔」解散公演!

2012年11月24日 | 観劇レビュー
日時:
 2012年11月22日(木)19:00開演
場所:
 アステールプラザ 大ホール
作・演出:
 宅間孝行
出演:
 宅間孝行・芦名星・斎藤工・石井愃一・藤吉久美子・伊藤高史・駿河太郎・越村友一・
 弓削智久・まつこ・井村空美・信江勇・喜多陽子・松本明子・デビット伊東・金田明夫
感想:
 面白いです。(笑)
評価は”Bマイナー”です。
今年(2012年)いっぱいで解散だそうですね。
面白いのにもったいないかも!?
でも新たなるエンターテイメントを目指しての
船出なのでしょうから陰ながら応援しましょう。

 一番良かったのは脚本、演出ですね。
軽快なトークと軽快なテンポ、
キャッチでキッチュな演出が
いい雰囲気を醸しだし良い感じですね。
またストーリー展開がわかりやすいのが
この芝居の肝なのでしょうね。
グランドホテル系群像劇で
バラバラの物語が膨らんでいきますが
ものすごく緩い感じで一つに
緩く緩~く収束していきます。
それぞれの思惑を孕みつつ勘違いが勘違いを生み
物語は複雑さをましますが
日本特有の浪花節路線を地でいく
お約束ストーリー展開で
途中ついてこれなくなることはありませんので
小さなお子さまからお年寄りまで安心です。

 舞台セットは安普請ではありませんが
簡素な感じなのは地方公演見越してなのか
人件費を含めてのプロモートなのか。
これだけの出演者で広島はワンデーなのに
このチケットプライスなのは
このあたりの経費削減が効いているのでしょうね。

 客層は老若男女ですべてがアベレージです。
キャスト的にもそれぞれのファン達が同数比率で
観劇ファンや東京セレソンファン達も入り乱れ
ある意味珍しい観客席でうれしかったですね。
客席も広島公演では珍しいほぼ満席です。
当日券での観劇だったのですが
2階席最後尾席でした。(笑)
そうそう男女比も半々まではいかないけれど四分六
さらに学生達が先生らしき人(演劇部!?)と
観劇に来ていたグループが
ちらほら見られたのもうれしさ倍増でした。

 続いて演者レビューですね!?
宅間孝行、うまいですね。
自分のことをよく知っている演出、脚本で
舞台一人勝ちじゃないのか!?
金田明夫アンド藤吉久美子、準主役ですね。
ベテラン名脇役ふたりの本領発揮で
笑いから感動まですべてを見せつけるぞ!!
松本明子、途中まで気づかず・・・。(笑)
そのくらい舞台にとけ込んでいます。
おもしろ看護婦三人衆リーダーです!?
芦名星、モデルらしいですが全く知らず
明るいキャラ作りで舞台に花を添える!?
斎藤工と駿河太郎、そつない演技です。
台詞が少な目なのが逆に役作り演出かもね。
デビット伊東、登場だけで舞台をさらっていきますね。
でも主はお笑い担当のワンポイント起用って感じかも!?
あまり多用すれば芝居自体が
違う方向へ向かう恐れがあるので
こちらもある意味演出でしょうね。(笑)
それにしても往年の石井愃一はいい味なのに
ちょっと出番が少ないぞ。
信江勇、準準主役!?を体当たりで演じる
山田花子タイプの演技を見せます。
喜多陽子、物語の前半で頑張り
前座的を担った元気娘ですね。
伊藤高史、弓削智久は完全に脇役に徹して
舞台をそっと支える演技が良いですね。
井村空美、オーソドックスな芝居タイプです。
個人的にはこういう演技好みです。
おもしろ看護婦三人衆ノーマル担当です。
まつこ、なまりがあるぽっちゃりを演じる
まさにステレオタイプですね。(笑)
おもしろ看護婦三人衆お笑い担当です。
越村友一は完全に準脇役です!?
ほとんど台詞はありませんし
物語もサラッと絡む程度です。
ということで
これで全員でしょうか!?

 舞台はエンターテイメントということで
ダンスコーナーが舞台終了後ありました。
でも劇中ラストにパーティーがあるのですから
そちらに旨いこと導入させた方が
個人的にはいいと思いますね。
まぁ入れちゃうと芝居の完成度は
どうしても下がってしまうのが問題か。

 最後に。
皆さんが思っている疑問にお答えして終わりにしたい。
何故べた褒めなのにマイナーなのか?
ブロガーの性格上A判定は付けないだろうけど
マイナーなんていらない、いや、むしろプラスなのではと
思っていらっしゃることでしょう。
それではズバリお答えします。理由は簡単!!
涙あり、笑いあり、感動あり
でも、お色気なし・・・だからです。(笑)
ちなみにお色気はイヤらしいものではなく
妖艶さというやつですよ。


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