ホリデイ現役添乗員日記

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「青の洞窟」に入れなくても、カプリ島は楽しめる!

2011-11-21 18:42:26 | ホリちゃんイタリア
ホリちゃんです。カプリ島に行ってきました。連戦連勝が続いた真夏と違って、11月のホリちゃんは一敗地にまみれました。着いたとたんに「今日は運行していない、クローズしている」と現地ガイドの案内を知らせなければならないとき、添乗員として、もっとも辛い瞬間だ。

   



ナポリ港が見えてきて、カステル・ヌオヴォとよばれる古い要塞タイプのお城が見えてくるようになると、ツア-参加者は色めき立つ。いやでも、カプリが近いところまできていることがわかるからだ。「青の洞窟」はしかし、まだまだ先だ。ナポリ港から、ジェットフォイル(水中翼船)で50分移動しないと、カプリ島に着かない。また、マリーナ・グランデ(カプリ島、到着地)から、移動用のモーターボートでさらに、20分かけて移動して、ようやく「青の洞窟」にたどり着くのだ。この移動用のボートに乗る頃はどうやら洞窟に入れる、と予測がつく。ただし、オープンしているはずだったのに、着いたとたんに中止になったこともある。まさに、何が起こるかわからない「魔の洞窟」だ。入れたら入れたで、超人気スポットだから、順番待ちで、移動用ボートの上で、延々と待たされているのもなかなか辛い。

   

        

      

写真で見るように、洞窟の高さは、わずか1mしかない。晴れているかどうか、天気はあまり関係ない。水位が上がっていたり、風が強かったり、波が穏やかではない、こういったことが要因で簡単に運行中止になる。ホリちゃんなんか、洞窟に入った後、波が荒くなって出られなくなったことすらある。

       

       

だから、自分の順番が回って来るまで、本当に入れるのか、気が気ではない。

       

       

それは、入れるに越したことはないが、入れないとわかれば、次善の策を講じるしかない。そのとき、お客様を慰め、励ますのに、ホリちゃんは次のように言う。「それでは、青の洞窟が駄目だった人しか行けない、とっておきの絶景ポイントに案内しましょう」と。大抵、ツアーのしおりや日程表に、洞窟が駄目だったら、どこを案内すると書いてあります。

       

「頑張れ日本」の垂れ幕にも励まされながら、せっせと移動を始める。見渡すと、カプリの対岸にイスキア島、ソレント半島の遠景が映えてなかなかの魅力的なクルーズだ。
    
       

         

       

       

       

       

       

ミニクルーズといって、そのままクルーズ船でカプリ島の外周をぐるっと回りながら、カプリ島の美観を楽しむツアーもできる。「青の洞窟」には及ばないが、コンセプトの良く似た「白の洞窟」などに行くことができる。さすがに、海岸線に沿った海と島のコントラストは、それ自体が優雅で鑑賞にたえる。

       

       

       

町は標高200~300mの高いところにできているから、上から見た眺めも抜群だ。古代ローマ皇帝のアウグストゥスやティベリウス帝にならって、別荘をもてたらどんなに幸せかという、素晴らしい景観美が続く。なお、テェアリフトに載って、ソラーロ山という山頂に上ってみたときの絶景は、感激もひとしおだ。

       

       

もちろん、高級リゾートだから、中心のウンベルト1世広場周辺には、高級ブティックがあり、地元名産のリモンテェッロ(レモンのリキュール)や民芸品などのお土産と合わせて、ショッピングにも事欠かない。カプリ島は、もちろん、「青の洞窟」が「最大の売り」だ。生命線と言ってもいい。ただし、入れる確率は一か八かのばくちそのもの。本当に行ってみないとわからない。夏なら入れて、冬なら入れない、などと短絡的なことは言えない。ホリデイツアーでは、冬でもチャンスありと見て、ツアーを組んでいます。一回きりのチャンスでものにする強運の持ち主もいれば、3回来たけど駄目だったという人もいる。駄目だったら仕方がない。カプリ島の絶景を楽しむ方法はちゃんとあるから、次回また、リベンジして下さい。ダブルチャンスをうたったツアーもあるし、カプリ滞在によって、もっとチャンスを膨らませているツアーもあります。

       

       

       

       

フニクラで下山し、マリーナグランデを離れるとき、良い想い出が残るよう祈っています。

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