ホリデイ現役添乗員日記

近畿日本ツーリスト ホリデイ現役添乗員が新鮮な情報をそのまま皆様にお伝えします

バルサのバスに乗っちゃった

2014-07-14 23:24:00 | デイちゃんスペイン
デイちゃんです

いやあサッカーのワールドカップは凄かったですね
世界中が1つのボールを追いかけるなんてたいしたもの
残念ながら日本は予選を突破出来なかったけど
日本のサポーターは世界中から絶賛の嵐
負けた試合にもかかわらずゴミを拾って持って帰るなんて
他の国から見れば想像を絶する偉大なこと

そういえばツアーが終わってバスを最後に降りる時も
もちろん添乗員もお忘れ物が無いようにと
ご注意は申し上げるとはいえ
お客様が下りた後のバスは見事にからっぽ
忘れ物はともかくゴミなんて
デイちゃん今まで見たことない
そう、日本のお客様はバスを降りる時はゴミは自分で持ち帰るのだ

それで思い出すのが今年の春にバルセロナに行った時のこと
ホテルの前でバスを待っていたら何やらド派手なバスが一台

デイちゃん恥ずかしながらサッカーのことがちっともわからず
こんなバスにホテルの前にいつまでも停めていられては迷惑と
文句を言おうとしたら運転手さんニコニコ
「これ今日の君のバスだよ」
「えっ随分ド派手なバスだね」
その間にもたくさんの通行人がバスを覗きこんだり写真を撮ったり
「ねえ、このバスってもしかしてバルサのバス??」見りゃわかるって見てもわからない
「そうだよ 今日は普通のバスが全部出払っちゃって、これしか手配出来なかったんだ
午後は選手を乗せるけど、午前中は君達のバスだよ」
といいながら運転手さんウインク
「日本人だから 特別オッケーさ」

午前中のバルセロナ市内観光

あっちへ行ってもこっちへ行っても

バスの窓から外を見ていると中からは見えるけど外からは見えない
目を丸くして叫ぶ人
手を振って追いかけて来る人
そりゃもう面白い位の大混乱
もっとも日本人がバスから降りて来ると
一斉にがっかりした溜息が出たのは言うまでもない卵ぶつけられなくて良かった


それでもいざ観光地でバスを停めると
知らない人がどんどんバスに入ってきてしまうので
デイちゃん、運転手さんと一緒に必死になってバスをガード
それでも熱狂的なバルサのファンが
「一生のお願いだから中の写真を撮らせて!!」
気持ちはわかるので一人一人運転手席で写真を撮ってあげました入場料取れば良かったぜ


もちろん自分でも写真撮りまくりましたよ

椅子はチームのロゴが入った皮張り

後ろのサロンではよく選手が賭け事をしていて

到着しても「今500ユーロ賭けてるんだからちょっと待って」と
なかなか降りない選手もいるとか
このバスの運転手さんも
熱狂的なバルサのファンでは駄目らしく
ほどほど控え目な運転手さんが選ばれるとのこと


半日観光を終わって運転手さんにお礼を言ったら
デイちゃんに「今日は楽しかったね」とズボンのポケットから出してくれたのが
バルサのバッチ

「日本人をバルサのバスに乗せても
カーテンを引きちぎったり
いたずら書きしたり
物を盗んだり
汚したりしないから安心安心
このバスに乗ることができるのは
バルサの選手と日本人だけさ」


もうサッカーのことはほとんどわからないデイちゃんではありましたが
この時ほど日本人で良かったと思ったことはありませんでしたバッチ貰ったし


旅の思い出は色褪せない
皆様も是非ホリデイでヨーロッパに行きませんか
思わぬ出来事が皆様をお待ちしているかもしれませんよ

最近夏休みの宿題が溜まって焦っている小学生なみに
この歳になっても勉強しないと追いつかなかったデイちゃん
一旦勉強する習慣がついてしまうと
ぽっかり空いた時間になんとブログを更新してしまいました
出発前日でもないのに画期的
誰も褒めてくれないので自分で自分を褒めました
これを機にブログに目覚めちゃおうかななんて
これが本当の真夏の夜の夢

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I LOVE ピンチョス!!!

2014-03-22 00:04:14 | デイちゃんスペイン
デイちゃんです

スペインのツアーがアサインされる時
デイちゃんは祈る
心の中で強く祈る
どうか神様、絶対絶対バルセロナで自由時間がありますように
ホテルの場所も街の中心にして下さい
ついでに食事もフリーにして下さい
なぜなら・・・それはデイちゃんが大のピンチョス好きだから何も太字にしなくても


ああ、もうこのブログを書いている今すぐにでも
瞬間移動してバルセロナに飛んで行きたいくらい
大好きなピンチョス屋が BILBAO BERRIA
バルセロナに数あるピンチョス屋の中でも特にデイちゃん一押しの店であるデイちゃんの胃でもってお墨付き


場所はカテドラルのある広場に面しているので

カタルーニャ広場からでも歩いて5~6分

観光客にとっては大変行きやすくわかりやすいところ


中に入るといつもごったがえしていて
何だかよくわからないけど気にせずに
椅子が空いていたら椅子に座り地下もあるの

空いてなかったら適当にカウンターに陣取って
その辺に置いてあるお皿に好きなピンチョスを自分で取って飲み物はお店の人に頼んでね

食べる前菜的なピンチョスも

食べる温かいピンチョスも

食べるデザートのピンチョスもあるぅ

大体スペイン料理は日本人の口に合うのだが
レストランに入ると量が多いのが玉にきずもう食べられない
もうひとつ言うならレストランが開く時間が20時とか21時とか半端なく遅いので
日本人は大方眠くなって夕食どころではないのであるもう眠くなっちゃった

そこへいくとピンチョスは
好きなピンチョスを好きなだけ
自分で選んで食べられるうえ
お会計も串の数を数えて幾らと明瞭会計回転寿司みたいだね
言葉の心配も全く要らない
しかも営業時間がノンストップなので
例え17時だろうが18時だろうが食事が出来るし
返って空いているのでゆっくり食事が楽しめるのであるスペイン人はそんなに早い時間に食べないもんね

ちなみにスペインにはもう一つ似たような料理でタパスがあるが
タパスは小皿料理のことで
バルに行けばガラスケースの中に入っているが
ピンチョスはもともとグルメで有名なバスク地方の食べ物で
ピンチョス自体楊枝とか串とかいう意味で
パンの上に串を刺した食べ物が乗っており
おしゃれ度が全然違う一緒にしないでもらいたいね


デイちゃんもちろんタパスも好きだが
ピンチョスは好きを通り越して
もう虜バスク料理ってめちゃくちゃ旨い


というわけで
皆様も是非ホリデイでバルセロナに行って
美味しいピンチョスを食べましょうこの蟹と海老本当に美味しかった


いつも遊びに来ていただきありがとうございます
今回はいつになく気合いを入れて
美味しいピンチョス屋を自腹でもってここが大事
バルセロナ中を何軒も歩いて探して参りました地元の人にも協力を仰ぎました
添乗員をいつクビになってもグルメリポーターとして生きていけるように
迫真のブログになったと自負しております胃にもお財布にもキツかった
それにしてもスペインは楽しいところ
早く再訪したいと思うのでありますこれアサイナーに言ってるのかな

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スペインの歴史は女が主役4~グラナダは命よりも愛した町~

2013-06-28 00:45:25 | デイちゃんスペイン
デイちゃんです

グラナダ

イサベル女王が私の命よりも愛した町と
800年居座ったイスラムをアルハンブラ宮殿からやっとこさ追い出し
心に余裕が出来たのでしつこいコロンブスにうっかりお金を渡したら

上手い具合に新大陸を見つけてきちゃったという
スペインとんとん拍子の歴史の舞台になった町


今回ひょんなことから午後時間が出来たので
グラナダと言えばアルハンブラ宮殿、アルハンブラ宮殿と言ったらアラブだなと

アラブ街に行ってみました三段論法

ヌエバ広場からちょっと入るともうそこはアラブの世界

昼下がりの暑いなか
頭が朦朧とする前にお茶でも飲もうかと思ったら
一軒の怪し過ぎるカフェが

こんなところで人さらいにあったらどうしようと誰もデイちゃんをさらおうとは思いません
ドキドキしながら入ったら中はアルハンブラ宮殿そのもの


メニューはスペイン語と英語があって観光客には解り易く
ミントティーとピスタチオのお菓子を頼んでみました
運ばれてきたのはかなり本格的なアラブのティーセット

生のミントが入っているガラスのコップにお湯を注ぐ兄ちゃん入れてくれたんだけどかなりこぼしてる

甘くてミントの香りがとてもさわやか
そしてこのピスタチオのお菓子がこれまたびっくり

これたったの1ユーロなんですけど
シロップ漬けのお菓子なのに甘すぎず外側がパリッとしていてめちゃくちゃ美味しい
こうなったらこのブログの為に他のも頼んでみなければとブログの為に?
次はアラブコーヒーとナッツのお菓子を注文すると
やはり目の前でかなりこぼしながらコーヒーを注いでくれ

このナッツのお菓子は1.5ユーロだったが

これまたいくつでもいけるような美味しさ

名前はTETERIA BAGDADさすが元アラブの町だけのことはありました


美味しいお茶を飲んだら元気が出て
今度はぶらぶらと王室礼拝堂の方へ歩いてみる

ガイドさんは日曜日は16時からしかオープンしないと言っていた
王室礼拝堂がなぜか無料で開いていたので

デイちゃん偶然に喜んで中へ入ってみる

グラナダは私が命よりも愛した町だから

本来ならば筋として
カスティーリャの女王イサベルはトレドの王室礼拝堂に眠るはずだったが
そこはコロンブスに懸けてみなされと助言をしたメンドーサ枢機卿に場所を譲り
自分はグラナダに新たに王室礼拝堂を作りそこに眠っている

地下に降りて行くとお棺がある

デイちゃん念願だったイサベル女王にやっと会えた
このまさに男の中の男のイサベルがいなかったらこの方女王さまなのに失礼
スペインは大航海時代の主役に躍り出ることもなく
ポルトガルに吸収されていてもおかしくなかったし
コロンブスにお金を渡していなければ
今頃南米ではスペイン語ではなく英語かフランス語が話されていたかも


イサベル女王が最後にイスラムと闘ったグラナダでアラブのお茶を飲む
偶然とはいえなんだかとっても楽しめた一日でした

皆様も是非スペインにホリデイで行ってみませんか
800年イスラムに占領されていたスペインは
他のヨーロッパと一味も二味も違う魅惑な国ですデイちゃん一押し

「スペインの歴史は女が主役」シリーズが書きかけのままだったのを思い出しました
シリーズ1から3はデイちゃんのスペインカテゴリーから是非読んで下さいね
今日から北欧へ行ってきます相変わらずの徹夜更新です
去年は夏に行っていないので楽しみです
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サグラダファミリア地下礼拝堂

2013-06-25 07:14:32 | デイちゃんスペイン
デイちゃんです

このブログの一番始めの頃にも書いたけど
デイちゃんは不思議だった
なぜサグラダファミリアに爆弾を持つ若者の像を
わざわざガウディは彫ったのか

スペイン市民戦争の時に壊されたその像は
日本人の彫刻家外尾悦郎さんによって修復されているが
若者の指はほんのちょっと爆弾から浮いて彫られており

悪魔から受け取った爆弾をどうしたものか
本当に無実の人を殺していいのか
天を仰いで躊躇しているかのように見える
時代は19世紀の後半
産業革命によって途方もない大金持ちが生まれた一方
社会に絶望している労働者もたくさんいたわけで
サグラダファミリアはそういった不安な時代に建設が始まった

サグラダファミリアとは聖家族
聖家族とはイエスとマリアとヨゼフのこと

今回デイちゃんはホリデイの特別企画で生まれて初めて地下礼拝堂に入って
ガウディの気持ちがほんの少しわかったような気がした

主祭壇をよく見ると

聖家族のレリーフがある

まだ少年だったイエスがお父さんのヨゼフの手にキスをしている
お母さんのマリアもそれを優しく見守っていて
頭の光輪さえなければ
どこにでもいる普通の家族のようだ

あの爆弾を投げる若者も
少年の時は未来を信じて生きていたはず
大人になって社会の矛盾を感じて
生きる希望を失ったとしても
爆弾を投げる前に家族を思い出してさえいれば
また希望を取り戻せていたのかも

これがガウディの墓

最晩年のガウディはほとんど無一文だった
サグラダファミリアの建設費用に自分のお金を全て注ぎ込み
それでも足りないと思えば町に出て人々から寄付を募り
頭の中は毎日サグラダファミリアのことばかり
そして浮浪者のような身なりで市電に轢かれ
浮浪者だと思われて満足な治療も受けられず
突然この世から去ってしまった

バルセロナの市民は自分の家族が亡くなったかのように悲しみ

サグラダファミリアの建設は次の世代に受け継がれ今に至る

幸せというものは現在どれだけ持っているかより
未来にどれだけ希望を持てるか
その支えになるのが家族ではないか


ガウディはそう思ってサグラダファミリアの建設に打ち込んだのかも

皆様も是非ホリデイでバルセロナに行きませんか
本物は感動します

いつも遊びに来ていただきありがとうございます
それにしてもバルセロナって楽しいところ
ホリデイではバルセロナにすごく力を入れているので
通常のツアーでは行けないところもホリデイなら行けます美味しいものもたくさんあるし
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文明は衝突し歴史は繰り返す

2013-01-26 06:12:55 | デイちゃんスペイン
デイちゃんです

ずっと風邪ひいてます最長記録更新中
前回オーロラのツアーから帰ってやっと自由だと気が緩んだ瞬間から風邪をひき
京都に遊びに行っている間も律義にずっとひき続け
まだ治らないけど28日からまたオーロラなので
この一週間はさすがに焦ってありとあらゆる行事はすべてドタキャン会社の総会もドタキャンしました
風邪じゃなくてちょっと早めの花粉症なんじゃないですか
とのたまったアサイナーにせっかく買ってきた京都土産のお菓子を
こうなったらデイちゃんが食べてしまおうと思っていた矢先
テレビのニュースではアルジェリアの日本人駐在員10名の死亡が報じられた
このブログはホリデイを宣伝したくて徒然なるままに書いているのだが
海外でまっとうに働く日本人が殺されたとなると黙ってはいられない京都の鴨なんばんの話じゃないんだ

話は急に飛ぶが今から1000年前ぶっ飛び過ぎ
地球上で一番人口が多かった町は意外なところでコルドバ
そう今ではスペインのアンダルシアの一地方都市に過ぎないあのコルドバである

今でこそスペインは骨の髄までキリスト教徒の国だけど
昔はシリアのダマスカスのクーデターを逃れたひとりの王子が
命からがらコルドバまでたどり着き
やっとの思いで作ったのがイスラム王国である後ウマイヤ朝
ダマスカスに負けない豊かな国にするために
農耕が得意なイスラム教徒お水の使い方がお上手だったの

羊飼いのキリスト教徒迷える子羊がわんさかいたの

経済を握るユダヤ教徒お金貸すの今でも大好き

居住区は分かれていたとはいえ
税金さえちゃんと払っていただければ
どんな宗教でも大歓迎としたところへいいらっしゃいいらっしゃい
そういうところは人種差別も無いし
安心して学問に専念することが出来たので
ありとあらゆる人々が訪れ
コルドバは世界一の文化都市に発展したのだその頃京都では紫式部がブイブイ言わせてた

しかし
キリスト教徒も北から徐々に息を吹き返し
イスラム教徒は段々と南に追いやられ
最後は1492年にイサベル女王により
イべリア半島からイスラム教徒もユダヤ教徒も追放された早く出てって明日出てって手ぶらで出てってってひどい

女王様はカトリックでスペインを統一して大満足だったかもしれないが
羊飼いだけでこの国が持つはずもなくめぇ~めぇ~数えてると眠くなるし~そもそもやる気もないし~
大航海時代一度は世界の頂点に立つが
没落するのもまた早かったのである

最近とんとスペインに行かせてもらえないデイちゃんではあるがこれアサイナーに言ってます
どうして人間という生き物は歴史に学ばないんだか
あの犯人たちに言ってやりたいちゃんと歴史の授業は聞かなきゃいかんよ

襲撃に使った携帯電話や
襲撃に使った車は
自分たちだけで作れたものは一つもないはずそれとものろしの合図とらくだで襲撃したって言うのか
どの宗教の人であろうとも
立場は違えど
寛容な精神がなければ国は発展しないコルドバを思い出せ
だからこそあの日本人の駐在員の方々は
日本でなら当たり前の仕事帰りの一杯を我慢してでもイスラム圏ではアルコールはご法度
アルジェリアの国の発展に貢献出来る喜びを優先して
ただ真面目に仕事に打ち込んできただけなのに

そういう自分たちの国の為に一生懸命に働いている人々を真っ先に襲撃するなんて
もうどうしようもなく腹が立って腹が立ってまた熱が上がりそうデイちゃん怒りのあまり呼吸困難

・・・本当に無念さはいかばかりかと想像を絶して声も出ない
同じく海外で仕事をする身としてとても他人事ではなく
テロの犠牲になられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます

本当に熱が下がらないのでこれで休みます
こうなったら気合いで風邪を治します
皆様も風邪には充分気を付けて下さいね

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スペインの歴史は女が主役3~女王様臭くて臭くてたまりません~

2012-02-26 04:37:25 | デイちゃんスペイン
デイちゃんです

久しぶりにコルドバからグラナダへバスで向かう
この道はデイちゃん流に言えばスペインの古城街道

眠るのはもったいないくらい車窓から古城が見える
イサベルはカスティーリャの女王だが
カスティーリャとはそもそも城という意味があり
どの古城も昔キリスト教徒とイスラム教徒が闘った時に使われたものだろう

イサベル女王は結婚したくらいで満足するような女性ではなかった
なにしろ当時はまだイスラム教徒がイベリア半島に居座っていたのだ
夫のアラゴン王フェルナンドは男前の上に戦争に強い
このイベリア半島に800年間居座り続けるイスラム教徒を追い出すには
絶好のチャンスだ

一方のイスラムの王様はボアブディル
アルハンブラ宮殿があるグラナダ王国の王様だが
その当時グラナダ王国は内紛に揺れていた
なにしろイスラムは4人まで正妻を持てるので
1番目のあれこれうるさい年増の妻より
4番目の若くてピチピチ妻の方が可愛くなっちゃうのは人間の性
そうなると1番目の妻も長男も面白くないので
親子間でも争いが絶えなかったからである

イサベルは夫を戦場で闘わせている間
自分はスペインの隅々まで行って戦費を掻き集め
兵隊を募り武器を調達した
その間に5人も子供を産んじゃうんだから
たいしたたまげた女王様なのである

思いを巡らすうちにバスはグラナダに近づいてきた
遠くにシエラネバダ山脈が見える

夏スキーも楽しめる3000メートル級の山々からの雪解け水のおかげで
グラナダは水が乏しいアンダルシアの中でも際立って土地が豊か
だからこそどんなことがあっても
キリスト教徒もイスラム教徒も
グラナダだけは命に変えても譲れない

セビーリャからグラナダに行く時は
サンタフェというところでバスは高速を降りるが
ここはイサベルがグラナダを落とすために最後に陣を張ったところ
ある時イサベルのテントが火事になった時
この女王様は自分のドレスや身の回りの物よりも
各地の銀行家から集めたお金の証文を持って逃げたのは有名な話
着の身着のままになってしまった女王様があまりに気の毒と
臣下の妻が女王様よかったらこれを・・・と差し出したドレスを見て
あらあなた家来のくせに随分素敵なドレスを着てるのね
こういう人が女王様だと下は苦労するのである

それでもグラナダはなかなか落ちない
じりじりしたイサベルはあろうことか
私アルハンブラが落ちるまでは下着を変えません
お風呂に入るのはイスラム教徒のやること
由緒正しきキリスト教徒が水浴びなんてとんでもない
・・・ここまでは百歩譲ったとしても
下着を変えないと宣言するのはいくら女王様でもあんまりなお言葉
しかも一説によると3年も・・・オーマイゴット

ここまでくると女王様の健康のため
早くイスラム教徒も降参してやれよと言いたくもなる
まわりも臭くて臭くて耐えられないだろう
フェルナンドもこんな女王様と結婚しちゃって大丈夫だったのかな
なにしろスペインでイサベルカラーといったらその時の下着の色だった
らくだ色のことどんだけばっちかったか

そろそろバスはグラナダへ到着し
翌日はいよいよアルハンブラ宮殿観光

と言うわけでこのブログも次回に乞うご期待
デイちゃん明日からイタリアに添乗に行くから暫く待っててね帰ったらすっかり忘れてたなんて言わせない
皆様もこんなに面白い話わんさかのスペインにホリデイで是非いらして下さいね

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スペインの歴史は女が主役2~やっぱり男は顔が命~

2012-02-24 05:28:56 | デイちゃんスペイン
デイちゃんです

国のために尽くす
国のために身を捧げる

デイちゃんいろんな国に行ったけど
私利私欲に走る王様は腐るほどいても
今自分が国のために何が出来るかを常に考え
自分の信じる道を誠実に実行した王はそうはいない
しかも女性で

そういった意味でカスティーリャの女王イサベルはかっこいいのである

時は15世紀日本でいえば室町時代
カスティーリャの王家に生まれながら
母は発狂兄には幽閉されるという
とんでもない環境で育ったイサベルだが
兄のあだ名がエル・インポテンテ不能王という
王様としては困っちゃう人物だったにも関わらず
なぜか王妃が子供を産んじゃった事から話はおかしくなる

王権とは神から与えられた神聖なものなのに
王妃の浮気で出来た子供に次のカスティーリャの王位は譲れない
妹である私が次のカスティーリャの女王になります
byイサベル

でも兄はそんなイサベルがうっとおしい
お前はポルトガルに嫁に行け
でもポルトガルの王はイサベルよりも20歳も年上
人生50年と言われた時代に20の歳の差は大きい

ここでイサベルは冷静に考える
私は誰と結婚すべき
ポルトガルそれともアラゴン
アラゴンとは今でいうカタルーニャの辺りでバルセロナの辺りだね
地中海のコルシカ、サルディニア、シチリアなどは既にアラゴンのものだった

ポルトガルの王は私よりも20も年上
きっと内政に干渉してくるに違いないおまけにジジイだし
アラゴンの王子は歳も近くおまけに男らしくてかっこいいってスパイが言ってたわ
山の国のカスティーリャと海の国のアラゴンが合併すればきっとうまくいく

私アラゴンの王子フェルナンドと結婚する

そんなイサベルを兄が許すはずがない
幼い時と同じように幽閉しようとするが

それなら駆け落ちしちゃうから

そうと決めたらイサベルは強い
自分の人生兄に決められたら堪らない
決意を固めまだ見ぬフェルナンドに手紙を送る

私と今すぐ駆け落ちしませんか

それを見たフェルナンドはびっくり仰天
こいつ馬鹿なんじゃないか
しかし馬鹿は馬鹿でも将来のカスティーリャの女王
女房が馬鹿の方がカスティーリャを自分の意のままに操れるってもの

もちろん今すぐ結婚しよう

フランスとの戦争の最中だったが
フェルナンドはイサベルとの結婚を最優先する
兄の軍隊がふたりを国中血眼になって探しているなか
商人の姿に身を隠し
イサベルのもとに急ぐフェルナンド馬鹿が好き~

こうしてふたりは出会ってすぐに結婚
神様の前で正式に誓っちゃった後では
いかに兄がカスティーリャの王といえどもどうすることも出来ない

こうしてカスティーリャとアラゴンは結婚してスペインは統一へ向かうめでたしめでたし

いやでもちょっと待ってよ・・・
デイちゃんなんか引っかかったので
いつぞやセゴビアのローカルガイドに聞いてみた

ねえイサベルがブスだったって本当
本当よやっぱりイケ面フェルナンドを選んだってことは国の情勢よりも顔かしらね~
やっぱり男は顔が命まさかこういうオチが来るとは


スペインの歴史って本当に面白い
次回もイサベル女王のお話まだまだ続きますこの女王さまの話には事欠かない
皆様も是非スペインにホリデイで来て下さいね

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スペインの歴史は女が主役1~美しすぎてごめんなさい~

2012-02-22 00:25:47 | デイちゃんスペイン
デイちゃんです

娘が眼も覚めるような美人だと
お父さんは期待する
どこか家柄が良い大金持ちと結婚して
一生幸せに暮らしてほしい
でも娘があまりにも美人過ぎると
お父さんは逆に心配にもなる
どこかの悪い男に騙されるんじゃないか
古今東西人間が考えることはそれほど変わらないデイちゃんはそんな心配なくて良かったね

それは今から1300年位前でも同じこと日本でいえば奈良時代
スペインの古都トレドのタホ川で
それはそれは美しい少女が水浴びをしていた

少女の名前はフロリンダアラビア語ではカーバっていうの
夏の暑いトレドのこと
さぞかし水浴びは気持ちよかったことだろう素っ裸です~いすい
けれどそれを盗み見していたのが
こともあろうに西ゴートの王様ロドリーゴ
フロリンダがあんまり美しかったので
有無を言わさずフロリンダをさらってしまうた~す~け~て~

フロリンダのお父さんはそのころトレドから遠く離れたジブラルタル海峡で
イスラムから西ゴート王国を守る為に孤軍奮闘お父さんたいへ~ん
王様の為に一生懸命闘っていたのに
なにぃ娘があのばか殿にさらわれたぁ
蝶よ花よと大切に育ててきた目の中に入れても痛くないフロリンダを
よりによって自分の王にさらわれるとは
娘を返せいいや知らん早く返せ知らんと言ったら知らん

頭に血が上ったお父さん
ジブラルタル海峡をイスラム教徒から守る役目だったのに
どうぞご自由に渡って攻め込んでやってちょうだい
あろうことかお父さんイスラム教徒の先陣に立ってロドリーゴ王を打ち負かし
ついでにイスラム教徒はあっという間にイベリア半島を占領し
そしてそのままスペインに800年近く留まることになるだって居心地いいんだもん

もしフロリンダがあんまり美しくなかったら・・・
ロドリーゴも誘拐なんて考えつかなかったし
お父さんもジブラルタル海峡をイスラム教徒からちゃんと守っていたかもしれない歴史にイフはないんだよ

その後スペインは約800年もイスラム教徒との死闘を繰り広げることになるのだから
美しすぎてごめんなさい
美人も時には罪になる繰り返すけどデイちゃんには縁のない話

犬も歩けば歴史に当たるいたい
これからしばらくスペインの歴史を女性と絡めて綴りましょう気長に更新待っててね

皆様も是非ホリデイでスペインに来て下さいね

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スペイン巡礼の道~神様また会いに行きます~

2011-10-21 01:07:31 | デイちゃんスペイン
デイちゃんです

添乗員って何なんだろう
添乗員になった時は5年もすればひととおり仕事も覚え
どこに行っても心配ないだろうと軽く考えていたが
もうデイちゃん××年もこの商売やっているのに
未だに添乗に出かける前の日の緊張と言ったらそりゃ半端なく
あまりに緊張するのでそれだけで疲れて眠てしまうのであるなんだかね

自分が馬鹿なことをするとツアーが台無しになることは間違いなく
日本と違い仕事に全くやる気のない現地人と日々格闘し
日本にいたら絶対こんなことは起きないだろうということを日々経験し
春はまだ元気でも
秋も深くなる今の季節は
苦労しなくても悟りを開けそうな気分
成田に行く=添乗員にとっては戦場に行くくらいの心境なんである相変わらず大げさだね

もう駄目だ
もう出来ない
もうやめる

そう思うことはしょっちゅう
でもそんな心が後ろ向きの時
逃げ出しちゃうのは簡単なんだけど
そこで思い出すのはサンティアゴ・デ・コンポステラで出会った巡礼者たち
10キロ歩くのだってまっぴらごめんなのに
フランスからピレネーを越えてただひたすら歩く巡礼者たち
自分の限界なんてとっくの昔に超えているだろうに

そしてサンティアゴ・デ・コンポステラにたどり着き

栄光の門をくぐり

聖ヤコブ様に抱きつく

ここがゴール

でもここからが本当のスタート

巡礼の道はサンティアゴ・デ・コンポステラが終点でも
家に帰ればまた現実の日々が始まる
でも今度はそれまでの自分とは違っている

かっこいい~~~

今度休暇とってデイちゃんもスペイン巡礼の道を歩いてみようかな
この北スペインのツアーも難しそうだから始めは断ろうと思っていたんだけど
今は行ってすごく良かったと思っている

旅に行くと元気をもらえますじゃもっとブログ更新してほしいよね

いつも遊びに来ていただきありがとうございます
添乗に出ているとなかなか更新できませんが
出来るだけ頑張ります
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スペイン巡礼の道~神様もう歩けません~

2011-10-08 21:13:53 | デイちゃんスペイン
デイちゃんです

アストルガまでは平原が続いていた巡礼の道も
ここから先は山道が続く
スペインは山の国
違う地方に行く時には必ず山越えをしなければならない

バスは快適に高速道路を進むが
巡礼の人は高速道路とは別の峠越えの道
山の上に十字架が見える
でもここはまだ道半ば
冬には雪が積もる標高1504メートルの峠
巡礼の道は果てしなく険しい

怪我や病気も心配だけれど
狼も怖い
追剥も怖い
今は途中にBARがあれば
疲れた足を休め
トイレも借りられるけど
中世の巡礼者にとって
山越えはそれこそ命懸けだっただろう

デイちゃんたちは一路ビジャフランカ・デル・ビエルソを目指していた

ここには12世紀に建てられたロマネスク様式の
サンティアゴ教会がある

行き方がわからなくて
何度も土地の人に聞きながら行ったその教会には
PUERTA de PERDONという
許しの門がある


神様ごめんなさい
もうこれ以上は歩けません

中世の時代
ただひたすら神に近づきたいと
天国に迎えていただきたいと
歩いて歩いて歩いて歩いて
サンティアゴ・デ・コンポステラを目指した

でも病気になる
怪我をした
追剥に身ぐるみはがされた
様々な理由でサンティアゴまで行けない巡礼者も大勢いた
でもここまで来れば
この許しの門まで来れば
例えサンティアゴまでたどり着けなかったとしても
神様は許して下さる
ここは巡礼者たちの心の支えの場所だった

特に何もない小さい小さい村の教会
でもここに神様は確かにいた
あなたはもう充分がんばりましたね

まるでキリストが語りかけてくるようだ

サンティアゴまであと183キロ
バスならほんの2~3時間の距離だ
巡礼者たちはまだまだ山を越え谷を越え
夏の暑さにも打ち勝ち
ただ一歩一歩進んで行く

巡礼の道はまだまだ続きます


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スペイン巡礼の道~アストルガはカステラの故郷~

2011-10-07 22:47:44 | デイちゃんスペイン
デイちゃんです

レオンからアストルガの国道は

巡礼の道と重なっており

沢山の巡礼者をバスから見ることが出来る

今回の運転手さんは
自分も昔サンティアゴまで歩いたことがあり
ほらあれが巡礼宿
一泊5ユーロ位で安いんだよ
巡礼メニューも5ユーロ位で腹いっぱいになるんだぜ

でもレオンからアストルガまで48キロ以上
バスでは50分位でも
歩けば2日はかかる
北スペインといえど夏は酷暑
朝5時位から歩いて11時位には宿に入るそうだ


アストルガに到着してローマ時代からの城壁を抜けると
見えてくるのはカテドラルと司教館

ここの司教館はカタルーニャの天才ガウディが作ったものだから
どこにでもあるカテドラルよりよほど目立つのである

ガウディと同郷のカタルーニャ出身のグラウ司教が1887年に依頼したこの司教館

かなり奇抜なデザインで
ふたりは夢をそのまま形にしようと
建設に夢中になった
しかしグラウ司教が建設途中で亡くなってしまうと
ここはお堅いカスティーリャ=イ=レオン地方
時代を先取りしたガウディの感性を理解出来るはずもない
天才ガウディといえど
お金の出所が無くなってしまえば建設は続かず
あっさりクビ

でもだからといって建設途中の司教館を壊すわけにもいかず
嫌々ながらやっと1909年に完成させたものの
歴代の司教はとっくに別のまともな司教館に住んでいたので
現在は巡礼博物館として使っている


でもアストルガの名物は他にもあって
デイちゃん司教館の見学よりもそっちが気がかり
なんと日本のカステラのルーツはアストルガにあるというのだ花より団子だね

カステラのルーツは諸説あるが
要はカステーリャ地方のお菓子で
昔日本に来た南蛮人がおいしそうに食べているものを
これなあに
これカスティーリャのお菓子
からカステラになったと言われている

ではいただいてみましょう

1箱3ユーロ位で12個も入っている

スペイン人は朝こういうお菓子をチョコレートに浸して食べるのが好きだが
デイちゃん日本人だからこのまま食べる
カステラより軽い感じのスポンジで
お砂糖がしゃりしゃりしてる
でもちょっと脂っぽいような・・・

それもそのはずこのお菓子はマンテカーダMANTECADAと言って

豚の脂MANTECAを練り上げて作っているのである
う~んここでも豚と出会うとは
スペイン恐るべし最後はやっぱり食べ物の話だね期待を裏切らないね
スペイン巡礼の道はまだまだ続きます

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スペイン巡礼の道~千年前から豚が好き~

2011-10-06 00:48:30 | デイちゃんスペイン
デイちゃんです

突然ですが豚はお好きですか
スペインで豚はかかせない
なんてったってイスラムを追い出して
居残った隠れイスラムに豚食えるって
踏み絵のようにしてあぶりだしていったという
スペインにとっては由緒正しき国民食
それは千年前から変わっていない

それがわかるのがレオンの聖イシドロ教会

ここの地下霊廟に千年前のロマネスクの世界が広がっている
天井一面に聖書物語
キリストのまわりに四人の福音記者

鷲のヨハネ

獅子のマルコ

天使のマタイ

牛のルカ

千年間ずっと巡礼を見守っている

聖書だけでなく千年前の人々の生活がわかるカレンダーもあって
7月には麦を収穫し

9月には葡萄からワインを作り

10月にはどんぐりで太らせた豚

11月の聖マルティンの日に殺してソーセージやチョリソーを作る

千年前から豚が好きなのである

というわけででございます
レオンから40キロ離れたアストルガで
食べてきました名物コシード
普通の他の地域で食べられるコシードとはわけが違う
コシードマラガートといわれるもので
貧しかったこの辺り
なんでもいいからあるもの全部入れてお腹いっぱいになりた~い
そのとおりめちゃめちゃお腹がふくれる料理です

普通のコシードはスープから食べていくのだが

ここのコシードマラガートは
いきなりメインの肉から食べる
それがすごい
あるものなんでも入れるから豚肉以外も入るけど
普通の良く見かける豚肉やチョリソーだけじゃなく
何これ
という部位まで入っている
ある意味楽しいある意味ちょい不気味

でもこれだけでは終わらない
コシードマラガートをなめちゃいけない
次に出てくるのが美味しい豚の風味をめちゃめちゃ吸い込んだ
野菜とガルバンゾと言われるひよこ豆
これがやばい
本気でやばい
何がやばいかというと
めちゃめちゃ美味しいスープをたっぷり吸いこんでいるから
いくらでも食べられるひよこ豆だが
後でお腹の中でおもいっきりふくれてしまい
とんでもなく苦しくなるのである
でも美味しい
でも苦しい
この葛藤がやばいのである食べすぎなきゃいいだけの話だよね

ああ食べ物に関してはいくらでも書けるロマネスクを書く予定だったのにいつのまにか食べ物が話題に
このシリーズまだまだ続きます相変わらず頭使うより胃を使う方が得意なんだね

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スペイン巡礼の道~聖ヤコブ様ありがとう~

2011-10-04 23:09:16 | デイちゃんスペイン
デイちゃんです

夜空に星がまたたいている
まるで自分に話しかけているかのよう
そのうちこちらにおいでこちらにおいで
星に導かれるまま後を追うと
そこには800年も前に亡くなった聖ヤコブ様の遺体が
静かに眠っていたのである

そんなことあるわけない
でも時はレコンキスタ国土回復運動の真っ最中
国土をイスラム教徒に奪われてしまったキリスト教徒にとって
聖ヤコブ様遺体発見のニュースは
皆の心に火をつけた
聖ヤコブ様が馬にまたがりイスラム教徒を蹴散らしてくれる
行かなくちゃ
行かなくちゃ
サンティアゴ・デ・コンポステラへ
聖ヤコブ様が眠る聖地へ

そしてフランスからヨーロッパから
たくさんの巡礼者がサンティアゴをめざすようになった
彼らはただお参りに行ったわけではない
彼らの中には神の家を建てに行った者もあった

だって千年たっても無事だったんだもん

キリストが亡くなって千年たったら
この世が終わりになって
最後の審判で裁かれて
どうせ悪い事ばっかしちゃってたし
いよいよ地獄に落ちるかと
みんな恐怖のどん底だった

だから聖ヤコブ様助けて
これからはなんとかまっとうに生きる努力をする
他人の羊を盗まないように出来るだけ我慢する
だから地獄に落ちることだけは勘弁して

ところがなんにも起きなかった
火の玉も降り注がなかったし
地獄のラッパも聞こえてこなかった

もしかして助かっちゃった
神様どうもありがとう

それならば
やっぱり巡礼に行って
聖ヤコブ様にも感謝しなくちゃ
そして巡礼の道の途中にある
朽ちた木の教会も今にも崩れ落ちそうだから
石の教会に立て直さないと
なんてったって生き延びたんだし

レオンにある聖イシドロ教会は
今から千年前に
こうやって巡礼に来たフランス人によって建てられた
石を運び
石を刻み
何年も何年もかかって
神の家を石造りに立て直した

サンティアゴ・デ・コンポステラへの巡礼の道は
世界遺産でもあり
スペインのロマネスク建築の宝庫でもあります

これからしばらく巡礼の道をご紹介しましょうデイちゃん気合い入れて頑張るって本当かな


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アルタミラの名もない天才ここにあり

2011-10-03 00:51:45 | デイちゃんスペイン
デイちゃんです

今から20万年前の旧石器時代
ああ腹いっぱい食べたい
運が良ければ獲物は捕れるが
運が悪ければそのまま生き倒れ
運が良ければその日一日を無事に過ごせるが
運が悪ければ動物に襲われて命がない
なんとかしなくちゃ
そこで我らがご先祖さまは
そうだ石と棒をくくりつければいいんだ
それまで石を投げて動物を倒していたが
動物だって必死だもん当たるかボケ
でも脳みそ使ってとんがった石に棒を付けて動物に投げてみたら・・・
やった今晩のおかずゲットちっ当たっちまったぜ
腹がくちくなるまで食べました

それから時が流れておよそ4万年前
ご先祖さまは火の使い方も覚え
動物の骨から投げ槍やのみも作れるようになり
釣り針で魚も釣れるようになりました焼き魚最高
今日も腹いっぱい食ったぜ
生きることに余裕が出てきましたなんか遊んじゃおっかな~

今から18500年前から14000年前
もっと野牛が捕れるといいな
もっともっといろんな獲物が捕りたいな冗談じゃないぜ
捕れるといいなを洞窟に描いちゃおうかなぁ
そしたらまたまた獲物が捕れてお腹いっぱいここヤバイから引っ越そうかしら
んじゃもっと沢山描いちゃおうかな勘弁して
こうしてアルタミラの洞窟に壁画を描いた名もない画家が登場したのです上手いもんでしょ
これ野牛

これも旨そうな野牛

これ角が2本出てる山羊

これ沢山描いちゃった野牛

馬も描いときました

ところがこのアルタミラの洞窟
13000年前に落石があり入り口が封印されそのまま長い眠りにつきました
今は封印されている洞窟の入り口

たたき起こされたのは1879年にアマチュア考古学者の娘に見つかっちゃったから
トーロスよパパトーロスがいる~
パパであるサウトゥオラ侯爵はアルタミラ洞窟の入り口付近を調査していましたが
娘のマリアがどんどん奥へ奥へ入っていって
洞窟の天井にたくさん野牛や山羊や馬が描かれているのを見つけました
パパは直感的にこれは旧石器時代に描かれたに違いないと確信しますが
我らがご先祖さまがあまりに上手く描いちゃったものでちょっと上手すぎたかな~
売名行為で自分で描いたものだろうとあらぬ疑いをかけられ
パパは失意のうちに亡くなってしまいますどうして信じてくれないの
パパと娘の碑

そのうち周辺で同じような洞窟壁画が見つかり
研究も進みパパの疑いも晴れパパごめんね~
一時はプラド美術館に次ぐくらい沢山の人が押し寄せたアルタミラの洞窟でしたが
痛みが激しくなり入場者を制限したら予約待ちがなんと4年いくらスペインでもそんなに待てん
今では博物館でレプリカだけ見せるようになり
本物はごく一部の研究者にしか公開されていません


でもレプリカでもデイちゃんは熱く感動した
とんがった石に棒を付けるまでかかった時間はなんと10万年
日光で観光客から荷物を奪うお猿さんいきなりのご指名
頭がいいだのずるがしこいだの言われているがなんか文句でも
くやしかったら道具でも使ってみろよと思うあと10万年待ってくれる

アルタミラにはまぎれもない天才がいた
21世紀のデイちゃんでもこんなに上手くは描けません

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それでいいのか?サグラダファミリア

2011-02-27 05:44:55 | デイちゃんスペイン
デイちゃんです

昔、昔、太古の昔まだデイちゃんがど新人だったころかわいかったの
初めて訪れたバルセロナの5つ星ホテルでその事件は起こった
なんとお客様が歯を磨こうとしたところ
いきなり洗面台がガッシャ~ンと音をたてて崩れ落ちた
お客様はデイちゃんの部屋に口ブクブクのままたっいへ~ん
デイちゃんが崩れた洗面台を見ると
なんと裏側が錆びてぼっろぼろ
レセプションいわく、バルセロナはね~海の近くだから~水がしょっぱいから~すぐぼろぼろになるの~ごめんね~

さてサグラダファミリア

言わずと知れたガウディの未完の教会建築

久しぶりに行ってぶっとんだ
なんと・・・内部が完成している

そう言われてみれば・・・去年バルセロナに行った時
丁度ローマ法王がいらっしゃるというので

突貫工事をやっていたっけ・・・

でもバルセロナオリンピックだって工事が終わらないまま終了しちゃったし
今回だって出来上がるはずがないとデイちゃんたかをくくっていたら・・・
内部は出来上がってたやれば出来るのね

デイちゃんが太古の昔ど新人だったころ
サグラダファミリアは完成まで200年かかると言われていた

でもヨーロッパの教会建築なんてそんなもの
だって神様はお急ぎにならない
寄付金が集まったらじゃあちょっくら工事でもやるかぁてなもんで
誰も焦らなかった
これガウディの頃の寄付金箱ちゃり~んとよ・ろ・し・く・ね

それが・・・今やコンピューターの時代
ガウディの重力設計も全部コンピューターが一瞬で計算してしまう

一番変わったのが今じゃ石ではなく鉄筋コンクリートで作るんだもの

土台が出来ちゃえば後はマンションを作るのと大差ない
後完成まで20年と言われているが・・・もっと早くなるかも

し・か・も
バルセロナと仲が悪いマドリードのお役人は
サグラダファミリアの地下にトンネルを通しまあ真下じゃなくなったけど・・・
AVE新幹線をフランスまでつなげようという工事を強行し振動で始終サグラダファミリアが揺れてしまう

デイちゃん心配
サグラダファミリアが完成前に壊れちゃったらどうする世界遺産だぞ
ただでさえ海に近くすぐ鉄筋ぼろぼろ
早く出来ればガウディが喜ぶとでも思っているの昔のように石を使ったほうが良くないか

きっとデイちゃんたちが生きている間にサグラダファミリアは完成するでしょう
でも完成前から永遠に修復と倒壊の危機から逃れられない・・・

それでいいのかサグラダファミリア


皆様もホリデイでバルセロナにいらっしゃいませんか
ガウディはやっぱり・・・すごいです天才とは彼のこと

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