ホリデイ現役添乗員日記

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バチカンは財政難?

2013-02-22 19:55:26 | ホリちゃんイタリア
ホリちゃんですこのところ、バチカンのニュースが世界に衝撃を与えています。ローマ法王が辞任を表明したからです。ベネディクト16世は2月28日で正式に辞任することになりますそれにともなって法王選挙がおこなわれるはずですが、法王選挙のことをイタリア語で「コンクラーベ」というそうです。何だか、「忍耐力勝負」みたいですね

ローマ法王の辞任とならんで、今、旅行業界を震撼させているニュースがあります。それは、バチカンでこれまで要らなかった「イヤホーンガイド」を有料で貸し出すようになり、グループで入場したい人は、否応なく借りなければいけなくなりました。「イヤホーンガイド」といえば、当社、ホリデイツアーが「老舗」ですぞわざわざ、バチカンで有料のものをご用意下さらなくても、こちらでは万全の態勢で準備できていますよ!1ガイドさんが話す説明が、他の観光客の邪魔にならないように、皆、受信機をもって耳にイヤホーンをあてて説明を聞いていますよ!これで何の問題もないはずです 

でも、最近のバチカンのやることはわけがわかりません。まず、バチカン博物館の入場入口にスタッフが予約時間に合わせて「イヤホーンガイド」を持ってきます。有料です。こちらのイヤホーンガイドを持っているかいないかは関係ありません。バチカン美術館に団体で入る人は、強制的にバチカン博物館専用のイヤホーンガイドを借りなければなりません。ところが、これで終わりではありません。バチカン博物館のフィナーレを飾る「システィーナ礼拝堂」を出て来たところで、「監視員」のようなバチカンスタッフが待ち構えています

今度は、サンピエトロ寺院専用のイヤホーンガイドを有料で借りないと、入場させないとのたまうのですこれで一体いくら余分な出費になるか、わかりますか?あらかじめ、値段と内容を決めてツアーを催行している旅行会社は、こんなことが突発的に起きても「値上げ」できませんだから、お客さんには関係ない話ですが、旅行会社は困っています。勝手に新しいシステムを導入して出費を増やしてくれると、本当に困りますホリちゃんの行った日は、サンピエトロ寺院の入口や周辺に大勢の監視員がスタンバッていて、どうやら、新システムのキャンペーン、強化デーの様相でした

そういえば昔、メディチ家出身の法王の時代に「免罪符」というものがありましたね。サンピエトロ寺院の修復費用に困ったバチカンが、「免罪符」を大々的に売り出して、このお札はご利益があって、これを買うだけで救われる! 天国に行ける!と宣伝し、爆発的に売れましたね!それに意義を唱え、ウィッテンベルク大学 神学教授だったマルティン・ルターが「95カ条の論題」を発表して、宗教改革に直結していった、あの大きな歴史の流れを思い出さずにはいられませんでした

あのイヤホーンガイドは現代の「免罪符」なのでしょうか?財政難が背景にあるかもしれません。取れるところから確実に取ろうという魂胆は見え見えですね

今回は、脱線ブログですみません。また、ツアーのネタに戻るつもりです。

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