ホリデイ現役添乗員日記

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フィレンツェで考えたこと

2013-11-18 22:01:30 | ホリちゃんイタリア
ホリちゃんです
フィレンツェのひとときです
ホテルの部屋から、ドゥオーモのクーポラも見える

           

フィレンツェにいながら、つい現代の日本のことを考えてしまう
対日感情の良くない中国や韓国が、しきりに、安倍首相の「右傾化」を唱える
このままいけば、日本は軍国主義に逆戻りし、その音頭をとる安倍首相は独裁者だという 最近、やたらと国際世論に訴えているという
ホリちゃんは、「憂国の士」ではないし、政治家でもない
海外旅行の添乗員なのである
でも、海外旅行しながら、「独裁」が功を奏して、強国となり、芸術や文化が開花した町がフィレンツェではないか?と、そんなことを考えていた

           

ホテルの窓からでなく、一歩外へ出ても、圧倒されるような見事な景観はすぐ目の前に迫ってくる

           

           

黄金の14世紀(クワトロチェント)、ブルネレスキやギベルティの切磋琢磨といった時代を経て、この見事な景観はできた
でも、ルネサンス(文芸復興)が開花し、ルネサンスの3大巨匠はじめ、名だたる芸術家がみなフィレンツェに集まってきて素晴らしい仕事をしたのは何故か?

その答えは、パトロンとなったメディチ家の独裁以外に、本質的なものはないと思う

ロレンツォ・デ・メディチの時代になって、かたちの上では「自由主義・共和制」のはずだったフィレンツェの政治が、実はメディチ家の独裁であることがはっきりしていったそこで反乱も起きるが、上手に鎮められ、国も安定する

          

ルネサンスの精神は「人間中心主義」である
商業が発達し、経済力をつけた市民は、自治権を獲得し、フィレンツェは都市共和国として発展したそうした、市民のメンタリティー、本当に求めるものが、芸術の分野でも、時代のメインストリ-ムとなっていった

画一的で個性のない宗教画は、「表情」も「感情」もあるキリストや聖母マリアを描く潮流に変わったし、遠近画法は、表情を豊かにみせる技術的貢献が大きかったボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」のあふれる躍動感と官能美は、それまでの時代の描いてはいけないタブーだったはずだ。自由奔放な精神を解き放つ「人間中心主義」は、しかし、本当に開花するためには、芸術のパトロンとなれる独裁者が必要だったことは、偉大な歴史の逆説であると思う

           

           

           

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