ホリデイ現役添乗員日記

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勇気を持って真実を探れ~ガリレオとヨハネ・パウロ2世

2011-07-15 01:01:46 | デイちゃんイタリア
デイちゃんです

夜空を見上げて星を見る
自分が作った望遠鏡で初めて真実を知る
地球が宇宙の中心で
惑星や恒星は神が見えない力で押して動かしているのなら
なぜ木星に衛星が見え
金星は満ち欠けし
太陽には黒点らしきものが動いているのだ
天は不変で月より遠い場所では永遠に変化は訪れないはずなのに・・・

やはりそうだ間違いない
地球は宇宙の中心なんかじゃない
地球が太陽の周りを回っているんだ
コペルニクスが唱えた地動説こそ真実だ
でも・・・それを口にしたら・・・
命がない

ピサに行くと17世紀に生きたガリレオ・ガリレイを思い出す
大聖堂でミサに参加していた19歳のピサ大学の学生だったガリレオは
天井のランプをぼんやりと見ていて
ある法則を導き出す
振り子は大きく揺れる時も小さく揺れる時も往復にかかる時間は変わらない

数年後ピサ大学の数学の教師になったガリレオは
ピサの斜塔で実験を試みる
高さ55メートルの斜塔の上から
重さの異なる2つの砲丸を同時に落してみたら
どっちが先に落ちるだろう
アリストテレスは重いものほど早く落ちるって言ってたけど
実際は同時
重くても軽くても物体が落ちる速度は同じ

アリストテレスは間違いだった
その辺までは教会も黙認した
でもガリレオはもっともっと実験をしてしまう
望遠鏡を夜空に向け天文学への
いや神の領域にまで真実を探りに挑戦してしまう
やってはいけない
教会に刃向かっては命がない
でも真実は真実
ついに1613年コペルニクスの地動説を支持すると発表してしまう

真実を追求したら神に近づけるのではないか
実際は拷問や火あぶりが待っていた17世紀

それでも地球は動いている

最後にそうつぶやいて
ガリレオはコペルニクス支持を生きて行く為に撤回せざるを得なかった
そしてガリレオに異端の焼印が押された

それから379年がたち
ポーランド生まれのローマ法王ヨハネ・パウロ2世により
1992年ガリレオの名誉は回復された
ヨハネ・パウロ2世はバチカンの誤りを認めた
同じくポーランド出身だったコペルニクスの名誉も回復させたかったのだろう

地球が太陽の周りを回っている
ローマ教皇庁が有罪判決を出したのは間違い

今では当たり前のことでも
今までのイタリア人の法王は誤りを認める勇気がなかった

ヨハネ・パウロ2世は闘って闘って闘いぬいた法王だった
ポーランドに1920年に生まれ
学生の時にポーランドにドイツが侵攻してきたので地下に潜り
第二次大戦中に聖職者として生きることを決意
法王になってからもポーランドの民主化を強く支持し
くじけそうになる祖国を励まし続け
おかげで命を狙われたこともある

そのヨハネ・パウロ2世が2011年福者に認定された
異例の早さである
今バチカンはヨハネ・パウロ2世のお写真が大きく展示され
サンピエトロ寺院の中に埋葬された
ヨハネ・パウロ2世のお墓にはたくさんの人が集まっていた

勇気を持って真実を追求した二人の偉人
ガリレオとヨハネ・パウロ2世
皆さまもホリデイでイタリアに来てみませんか
歴史の現場を実際に見ると人生観が変わります


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