鉄道改善案

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北海道新幹線改善案 -360㎞/時運転すれば東京-札幌を3時間半で結べる!-

2015年10月16日 | 北海道
JR北海道改善案&海底トンネル構想で書いたことと一部被るが、来年3月に暫定開業する北海道新幹線の改善案をまとめる。

1.内浦湾トンネルで南周りにすべき
 北海道新幹線は函館から倶知安、小樽経由で建設される北回りで決まってしまったが、南周りにした方が様々な点でメリットがある。まず沿線人口が多いことである。南周りのばあい室蘭、登別、苫小牧など道南主要都市の利用客を獲得できる。さらには南千歳から帯広、釧路など道東方面へのアクセスも格段に良いのである。一方の北回りは沿線人口がほとんどない過疎地域である。しかも道東方面へのアクセスは良くない。
 南周りルートの唯一の欠点は内浦湾を取り囲むように半周せねばならないことである。これは大きな距離的損失である。これを根本的に解決するには内浦湾に海底トンネルを掘って短縮するしかない。この海底トンネルは上下二段式にし、上段が新幹線、下段が在来線とする。下段の在来線を使って貨物列車も時短を図れるという一石二鳥の提案である。今からでも遅くない。海底トンネルを内浦湾に掘って新幹線を南周りにして、利便性向上と時短を図るべきである。

2.「新函館北斗」は不便。今からでも新函館駅を現・五稜郭駅にせよ
 新幹線の新函館駅が渡島大野駅に建設されたが、いかんせん函館駅市街地と離れすぎており、非常に不便だ。そこで、スイッチバックをして新函館駅を現在の五稜郭駅につくるべきである。新函館駅に停車する列車はスイッチバックすることになるが利便性向上を優先すべきだ。また、通過列車は短絡線を走るようにする。


北海道新幹線の理想ルート。新函館は現・五稜郭駅にし、内浦湾海底トンネル経由にする。




3.寝台列車の廃止はいただけない
 来年3月の北海道新幹線開業に伴い寝台特急「カシオペア」が廃止される。しかしこれほど人気の高い寝台列車を廃止する神経が理解できない。要するに運用が面倒だから廃止にしたのであろうが、新幹線がすべでではない。こんなことをしていては鉄道人気に影を落としかねない。寝台列車は夜乗って朝つくという時間的にも非常に効率のよい乗り物だ。安易に廃止することには再考を求めたい。

4.そもそも最高時速260kmは遅すぎる
 北海道新幹線の根本的欠点として最高時速260kmしか出せないことがある。これは他の整備新幹線も同様だが、こんな馬鹿げた規制は今すぐ取り払うべきである。先日開業した北陸新幹線は東京からせいぜい2時間30分であるからあまり問題にならないが、北海道は東京から遠い。4時間以上もかかっていては航空機に全く太刀打ちできない。東北新幹線部を含めて最高360km/時の運転にして少しでも時短を図り東京~札幌を最速3時間半で結ぶべきである。

5.第二青函トンネルは必須
 北海道新幹線の開通により青函トンネルは新幹線と在来線の共用となる。そこで問題となるのが貨物列車だ。新幹線に追いつかれダイヤ上の支障になり、新幹線とのすれ違いの際に風圧で荷台が倒れてしまうのではないかと心配されている。トレイン-オン-トレインなどが研究開発されているがどこまで実用化できるか未知数である。
 そこでこの問題を根本的に解決するには在来線専用の青函トンネルをもう一本つくることである。ルートは下北半島の北端から函館に至るものがよいであろう。かつて青函トンネルをつくる際、地質の関係で下北半島経由から津軽半島経由に計画変更されたと聞いているが、現在の最新技術をもってすればそれは問題にならないであろう。このルートでの掘削は十分可能である。



北海度新幹線・東北新幹線 ダイヤ案