鉄道改善案

鉄道改善提案、延伸、新線構想、理想ダイヤ、理想配線図、車両デザイン批評、鉄道と地域、都道府県・市町村改編、交通改善総合

広島カープが優勝したのはRed Wingのおかげである

2016年11月16日 | 中国

 広島カープが2016年セリーグの優勝を飾ったことは広島のみならず日本中に歓喜を与えた。その要因として緒方監督の就任2年目でチームが成熟したこと、黒田博樹、新井貴浩のカムバックなどがあげられるだろう。しかし忘れてはならない点がもう一つある。それは広島地区に新型車両227系「Red Wing」が導入されたことである。
 広島地区は長らく国鉄型車両のみの時代が続いてきた。日本各地に次々とJR化以降の新型車両が導入される中、広島のみが旧式車両の巣窟であった。広島の人々はこの苦難に耐えてきた。まさに広島の鉄道氷河期と言っても過言ではない。そんな中、悲願の新型車両である227系「Red Wing」が導入されたのが昨年で、今年から本格的に広島地区で主流を占めるようになった。広島の住民からすれば、長い冬の時代が終わり、ようやく新たな春が訪れたといえよう。
 鉄道が野球に影響を与えるなどバカバカしいと思われるかもしれない。しかし鉄道は人々の生活に必要不可欠なインフラであり、地域の象徴でもある。鉄道が地域に与える影響は計り知れない。長年の苦難により意気消沈していた広島全体が、新車導入によって一気に息を吹き返し、意気揚々と昇り調子になっていったことは容易に想像できる。これが野球に影響を及ぼさないはずがない。広島は日本でも指折りの野球城下町である。広島人はほぼ全員がカープファンであり、広島人の思いがそのまま、広島カープの原動力になるのである。
 新型車両227系が間接的に広島カープを優勝に導いたといっても決して過言ではない。鉄道会社は、その運営体制が地域の人々の精神構造を左右しうることを十分に認識しなけらばならないのである。