昨日(2/23)、奈良検定1級の合否通知書が届いた。結果は「68点」で、「合格基準には達しませんでした」。
問66(薬壷を持つ薬師如来像が祀られている「仏殿」を問う問題)では、すべての解答(選択肢)が「仏像」となっていたため、出題の誤りとして全員正解となった。
1級の受験者数は956名、合格者数は279名、合格率は29.2%、平均点は63.0点だった。私の周囲での合格率は2割程度だったが、全体では約3割と意外に高かったな、という印象だ。
それにしても難しい試験だった。仮にあと2点取って合格していても、次の「ソムリエ」にはとても手が届かない。この際、じっくりと奈良に関する本などを読んで基礎学力をつけようと思っている。結果的には、2年かけてソムリエ対策をすることになる。来年には第1回ソムリエ試験の問題も分かるから、記述式への準備もできるだろうし…。
検定試験の翌日(1/14)、このブログに「我的天呀」(中国語で、オーマイゴッド!)という記事を書いたが、この記事へのアクセス人数が、掲載日の直後だけで軽く1500人を超えた。コメント件数も42件に上ったが、これらは私のブログでは過去最高の数字である。
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/fd0bc7ea84b90ce38b296621b3410ca6
いただいたコメントで特に印象深かったのが、ひろさん(お会いしたことはない)のコメントだ。ひろさんは1級を86点で合格され、第2回2級試験もご自身で試されたところ、96点だったという。ブログ読者の方にも参考になると思うので、以下にコメントの要点を掲載させていただく(ひろさん、勝手に引用して失礼!)。
《1級はなかなかいい問題が多く含まれていると思いました。問題作成者のご苦労が偲ばれます。なかにはマニアックすぎると思われる問題もありましたが》《特に良問であると感じたのは問51です。公慶上人の五輪塔がある寺名→正答ウ(五劫院)》
《ア 東大寺勧進所→大仏復興の寺務所 イ 東大寺龍松院→公慶上人の住坊 エ 空海寺→東大寺僧侶の葬儀のための寺(追記:東大寺は鎮護国家の寺ですので,一切葬儀を行いません。でも,僧侶もいずれ亡くなります。その際,葬儀を執り行うのが空海寺です)》
《公慶上人は13歳の時に,雨に打たれた露座の大仏を拝しました(当時,頭部は仮のもの)。自分は傘があるから雨露を凌ぐことができるが,大仏はそれができない。だからいずれ大仏(頭部)と大仏殿を復興しようと決意しました。その後,東大寺の僧侶となり勧進活動を続け,大仏と大仏殿を復興しました。しかも大仏復興までは横になって寝ることはなかったそうです》
《「奈良の大仏」は奈良の観光の源です。しかし、公慶上人を知っている人は多くありません。東大寺でも,良弁上人像や重源上人像は公開されますが,公慶上人像は公開されません。現在の奈良観光の礎を築いた公慶上人をもっと知るべきだと思います。選択肢はいずれも公慶上人と関わりがあります。五劫院という寺院を知っている人は少ないと思いますが,一度お墓を参拝することは有益なことと思います》
素晴らしい解説だ。こういう解説ができる人にこそ、ソムリエになっていただきたいものだ。私の日常の交際範囲でここまでコメントできる人といえば、蔵武Sさんくらいのものだろう。1300年祭で、こういう人が少人数のグループを率いて現地ガイドをされている姿を想像すると、何だか嬉しくなってくる。
「この域に達するには、あと2年ではとてもムリだ」と無力感に襲われるのだが、少しでも近づけるよう、頑張って知識を広げていきたい。
※写真は壺阪寺(高取町壺阪)の壺阪大仏(大釈迦如来石像と脇侍)。昨年11月に完成したお姿を撮影してきた(1/26)。
問66(薬壷を持つ薬師如来像が祀られている「仏殿」を問う問題)では、すべての解答(選択肢)が「仏像」となっていたため、出題の誤りとして全員正解となった。
1級の受験者数は956名、合格者数は279名、合格率は29.2%、平均点は63.0点だった。私の周囲での合格率は2割程度だったが、全体では約3割と意外に高かったな、という印象だ。
それにしても難しい試験だった。仮にあと2点取って合格していても、次の「ソムリエ」にはとても手が届かない。この際、じっくりと奈良に関する本などを読んで基礎学力をつけようと思っている。結果的には、2年かけてソムリエ対策をすることになる。来年には第1回ソムリエ試験の問題も分かるから、記述式への準備もできるだろうし…。
検定試験の翌日(1/14)、このブログに「我的天呀」(中国語で、オーマイゴッド!)という記事を書いたが、この記事へのアクセス人数が、掲載日の直後だけで軽く1500人を超えた。コメント件数も42件に上ったが、これらは私のブログでは過去最高の数字である。
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/fd0bc7ea84b90ce38b296621b3410ca6
いただいたコメントで特に印象深かったのが、ひろさん(お会いしたことはない)のコメントだ。ひろさんは1級を86点で合格され、第2回2級試験もご自身で試されたところ、96点だったという。ブログ読者の方にも参考になると思うので、以下にコメントの要点を掲載させていただく(ひろさん、勝手に引用して失礼!)。
《1級はなかなかいい問題が多く含まれていると思いました。問題作成者のご苦労が偲ばれます。なかにはマニアックすぎると思われる問題もありましたが》《特に良問であると感じたのは問51です。公慶上人の五輪塔がある寺名→正答ウ(五劫院)》
《ア 東大寺勧進所→大仏復興の寺務所 イ 東大寺龍松院→公慶上人の住坊 エ 空海寺→東大寺僧侶の葬儀のための寺(追記:東大寺は鎮護国家の寺ですので,一切葬儀を行いません。でも,僧侶もいずれ亡くなります。その際,葬儀を執り行うのが空海寺です)》
《公慶上人は13歳の時に,雨に打たれた露座の大仏を拝しました(当時,頭部は仮のもの)。自分は傘があるから雨露を凌ぐことができるが,大仏はそれができない。だからいずれ大仏(頭部)と大仏殿を復興しようと決意しました。その後,東大寺の僧侶となり勧進活動を続け,大仏と大仏殿を復興しました。しかも大仏復興までは横になって寝ることはなかったそうです》
《「奈良の大仏」は奈良の観光の源です。しかし、公慶上人を知っている人は多くありません。東大寺でも,良弁上人像や重源上人像は公開されますが,公慶上人像は公開されません。現在の奈良観光の礎を築いた公慶上人をもっと知るべきだと思います。選択肢はいずれも公慶上人と関わりがあります。五劫院という寺院を知っている人は少ないと思いますが,一度お墓を参拝することは有益なことと思います》
素晴らしい解説だ。こういう解説ができる人にこそ、ソムリエになっていただきたいものだ。私の日常の交際範囲でここまでコメントできる人といえば、蔵武Sさんくらいのものだろう。1300年祭で、こういう人が少人数のグループを率いて現地ガイドをされている姿を想像すると、何だか嬉しくなってくる。
「この域に達するには、あと2年ではとてもムリだ」と無力感に襲われるのだが、少しでも近づけるよう、頑張って知識を広げていきたい。
※写真は壺阪寺(高取町壺阪)の壺阪大仏(大釈迦如来石像と脇侍)。昨年11月に完成したお姿を撮影してきた(1/26)。