tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

働いている人たち、もっと本を読みましょう!

2024年08月22日 | 日々是雑感
一昨日(2024.8.20)当ブログで、三宅香帆著『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』(集英社新書)を紹介しました。とは申しましても、私はわりと本をよく読む方で、むしろ「日本のサラリーマンは、本を読まないのか」と不思議に思っていましたし、「多少はベストセラー本も読んどかないと、時代の流れについて行けないのでは」と心配していました。

しかし新聞はよく読むようで、通勤の車中ではたいてい皆さん、日本経済新聞を読み、会社の「古紙回収箱」には、日経新聞ばかりがたくさん入っていたという記憶があります。しかし、これもおかしなことです。私が68歳まで勤務していたのは、地方銀行でした。何より必要なのは、地元の情報のはずです。それで私は早くから奈良新聞を購読するようになり、現在に至っています。

三宅さんの著書に、読書には「ノイズ」(余計な情報、新しい文脈)が含まれているので、疎まれるようになった、というくだりがあり、これはその通りだと思いました。しかしそのノイズから、また新たな「気づき」が生まれたり、新しい「発想」ができたりしますので、ノイズもまた必要なことだと思います。

平日は朝早くから夜遅くまで働き、土日はぐったりして身体を休める。このような余裕のない生活をしていては、なかなか読書にまで手が回らない、ということなのでしょう。私が本を読めたのは、学生時代に読書の習慣を身につけていたからかな、と思います。おかげで、奈良検定が始まった時も、抵抗なく関連本を読みこなすことができました。皆さん、もっと本を読みましょう!
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この時期、梅雨型熱中症にご注意を!

2024年06月25日 | 日々是雑感
先週(2024.6.22付)の毎日新聞夕刊に、〈「梅雨型熱中症」リスクじわり 高湿度「かくれ脱水」気付きにくく〉という記事が出ていた。梅雨時の高湿度で、熱中症で搬送される患者がとても多いのだそうだ。
※写真は、矢田寺のアジサイ(2010.6.16撮影)

主な要因は①隠れ脱水②汗が蒸発しにくい③体が暑さに慣れていない。予防のポイントは運動と水分摂取、食事だそうだ。以下に記事を貼っておくので、皆さんもご注意いただきたい。



室温が26度でも熱中症に要警戒――。気温がさほど高くなくても、湿度が高いために熱中症になる「梅雨型熱中症」に、専門家が注意を呼び掛けている。梅雨時は水分不足に気が付きにくい「かくれ脱水」など、特有のリスクが潜んでいるという。今からできる対策を聞いた。

全国有数の暑さで知られる埼玉県熊谷市の埼玉慈恵病院には毎年、大型連休ごろから熱中症の患者が搬送され、6月に増える傾向にある。25年間、熱中症の救急医療に携わる藤永剛副院長によると、湿度の高い日や閉めきった体育館など、高湿度の環境から搬送されるケースが後を絶たないという。



湿度が大きく影響する「梅雨型熱中症」が近年、知られるようになってきた。東京消防庁の統計によると、2023年夏の熱中症搬送者は、気温25~35度、湿度50~80%の範囲で多かった。熱中症のリスクを示す「暑さ指数」は気温や日差しの強さに加え、湿度も考慮して算出される。暑さ指数の推定図では、室温が26度でも湿度85%で熱中症の「警戒領域」に。梅雨時の湿度は80%前後とされ、気温が低くても熱中症になるリスクは十分ある。

梅雨型熱中症の主な要因として、藤永さんは①隠れ脱水②汗が蒸発しにくい③体が暑さに慣れていない――の三つを挙げる。「かくれ脱水」とは、自分でも気付かないうちに脱水症状に陥る一歩手前の状態。藤永さんは「梅雨時は喉の渇きを感じにくい。夏場のように早めの水分摂取を意識しないと、じわじわと脱水になる」と説明する。

また、「梅雨に洗濯物が乾きにくいのと同じで、汗が蒸発しにくく、体温も下がりにくい」という。人間の体には、暑さに慣れるため皮膚の血流を増やして汗をかきやすくする「暑熱順化」という働きがある。だが、暑熱順化には数日~2週間ほどかかる。梅雨時は涼しい日もあり、暑熱順化が追い付かない場合が多いという。



予防のポイントは運動と水分摂取、食事だ。藤永さんは「汗がにじむくらいの運動や入浴を続け、(汗をかく練習をすることで)早めに機能を獲得することが大切」と勧める。夏場と同様に水分摂取を心掛け、多湿や高温を避けるほか、水分保持に重要な筋肉を強化するたんぱく質の摂取など、食事管理が大事という。

「真夏の熱中症は進行が早いが、梅雨時の熱中症はじわじわと進む。知識を持って早めに対策をするのが有効だ」と呼び掛ける。気象庁の6~8月の3カ月予報によると、今年は全国的に気温が高く、梅雨時の6~7月は曇りや雨の日が平年より多い地域があると見込まれる。同庁は「湿度は熱中症リスクを高める要因の一つ。6~7月は平年より気温が高い見込みで、熱中症に一層気を付けてほしい」としている。【木許はるみ】


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観光客に聞いた奈良の昼メシベスト5 by 「マツコ&有吉 かりそめ天国」(2024.5.17)

2024年05月18日 | 日々是雑感
以前(2024.3.27)、〈またもやディスられた!「奈良の食」〉というタイトルで、3/15(金)に放送された「マツコ&有吉 かりそめ天国2時間SP」(テレビ朝日系)での有吉の発言などを紹介した。奈良には「奈良漬しかない」「(名物の)ラーメンもない」「昼メシ食べるのに困る」など散々、勝手な発言をしていた。
※トップ写真は、TVerから拝借した

そのフォローのつもりか、昨日(2024.5.17)20時からの同番組は、「観光客に聞いた奈良の昼メシベスト5」を放送していた。54分の番組のうちの約25分を占める大特集だった。番組の冒頭で、ロッチの中岡創一(橿原市出身)が前の番組を見て、「奈良にはおいしいものがたくさんある」と反論していたことも、紹介されていた。

紹介されたベスト5は、この写真の通りだが、番組で有吉とマツコは、「ちょっとイメージが違う」「奈良に行ったら〇〇を食べるというもの(=定番・名物)がない」と言っていたが、まあ私としては、なんとか及第点だったと思う。テレビ朝日の番組サイト「テレ朝POST」(5/17付)にも、この番組のことが紹介されていた。


この画像と下の画像は、「テレ朝POST」から拝借

確かにこのベスト5は、ネット情報などで「奈良市の流行り物」を集めたような印象だが、麺闘庵の「巾着きつね」、そうめん処スルスルの「鯛だしそうめん」、天スタ(天理スタミナラーメン)のスタミナラーメンは、私もよくいただいている。とりわけ「鯛だしそうめん」のおいしさと組み合わせの妙には、感心した。



有吉とマツコのいう「名物」なら、以前私がリストアップした「勝手に奈良県十大料理」のようなものになるだろう。「奈良県産手延べそうめん(三輪そうめんなど)」「柿の葉ずし」「炊き込みご飯」「飛鳥鍋」などを組み合わせれば(例えば「柿の葉ずしとにゅうめんのセット」)、定番メニューになりそうだ。しかし、これだとまた「地味すぎる」などと突っ込まれそうではあるが…。

ともあれ、今も奈良をディスる過去映像を流し続ける「秘密のケンミンSHOW極」(読売テレビ)に比べれば、ずいぶん良い扱いだった。『奈良にうまいものあり!』(なららbooks)も刊行されたことだし、もっと世間に「奈良のうまいもの」が認知されてほしいものだ。



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「田原総一朗さん お辞めになっては?」(毎日新聞「特集ワイド」)

2024年05月13日 | 日々是雑感
毎日新聞夕刊(2024.5.7付)に〈卒寿・田原総一朗さん お辞めになっては? 「傲慢」反省でも直言はやめぬ〉という見出しの大きな記事が出ていた。確かに田原総一朗さんは少し耳が遠くなり、議論がかみ合わないシーンが多くなった。頑固さも増している。

しかしご本人はやる気十分だし、この記事も過激な見出しのわりには、最後は〈傲慢に堕することなく、まだまだ元気にジャーナリストとして走り続けてほしい〉で締めくくっている。私は以前、書評を書いたことへのお礼状も、いただいたことがある。皆さんは記事全文をお読みいただき、ご判断いただきたい。

卒寿・田原総一朗さん お辞めになっては? 「傲慢」反省でも直言はやめぬ
評判がよろしくない。ジャーナリスト、田原総一朗さんである。「朝まで生テレビ!」(テレビ朝日系)でおなじみだが、傲慢にも映るその司会進行ぶりに批判が集まっているのだ。人間は引き際が肝心。もうお辞めになっては? 4月に卒寿を迎えた田原さんに会いに行った。

田原さんは常連である。 何の? メディアの「辞めてほしい司会者」アンケートである。「フラッシュ」電子版(2月2日)の「早く辞めたほうがいいと思う大物司会者」で、あるいは「女性自身」電子版(昨年12月8日)の同様の調査でも上位に名前を連ねてしまった。理由は「朝生」の司会ぶりにあるようだ。

昨年10月20日の放送では、国民民主党代表の玉木雄一郎氏の話をさえぎり「黙れ!」と怒鳴り、視聴者から大ブーイング。今年2月23日には、企業献金を問題視した共産党の山添拓参院議員に「共産党は企業は敵だと思っている」と決めつけ、これまた批判にさらされた。
番組を盛り上げる田原さんの「芸風」ではあるのだろうが、最近のあれこれ、さすがにあんまりでは?

「炎上は大歓迎ですよ。番組のプロデューサーにもそう言っている。世論に意識されるほうが無視されるよりよほどいい。ですが……」「黙れ!」と怒鳴られるかと思いきや、田原さん、意外に殊勝である。

「『朝生』は深夜の番組でしょう。深夜は相当に刺激が強くないと視聴率は取れない。刺激が強いというのは何か。今の常識をひっくり返すこと。政府の言っていることでもひっくり返してケンカする。そういうところからスタートした。パネリストには本音を言わせ、ウソや中途半端な釈明は許さない、という原則を自らに課したんだ」

相手の発言をさえぎって問いただすのもそのためのパフォーマンスということだが、「ただ(怒鳴ったり「傲慢だ」といった批判は)、その点は深く反省しなければならないです」とも。

だが、田原さんの「反省」はこれまでもあった。例えば「サンデープロジェクト」(同、1989~2010年)の打ち切りである。卒寿を機に出した新著「全身ジャーナリスト」(集英社新書)で、真相の一端を初めて明かした。田原さんの司会のもと、多くの権力者を追及し、時に首相を退陣に追いやった討論番組である。著書には「傲慢になりすぎた」とある。どういうことか。

田原さんは「僕が政府批判をがんがんやる。『テレビ朝日首脳部が田原を管理できなくなった。だから番組をやめてほしい』と言われました」と述懐するが、傍らにいた三女でマネジャー役を務める和田真理さんは「それはパパに配慮して『良く』言ってくれているのであって、実情は違う」と解説する。

「自分が番組を、いや日本を動かしている、という感覚があったんです。番組スタッフにもすごく横柄でね。何か気に入らないことがあると『それなら俺は出ない!』とか。一体、何を考えていたんでしょうね、と思うぐらい傲慢だった」(和田さん)

実の娘による厳しい田原評である。テレ朝がというより、現場サイドが田原さんに不信感を抱いた、ということか。「サンプロ」に出演していたジャーナリスト、高野孟さんによると「出演者を呼んでおいて、『黙れ』とか『帰れ』とか狼藉(ろうぜき)じみたことが何回かあった」という。

田原さんは「確かに傲慢になっていた。スタッフとの信頼関係は何より大切だ、と痛感した。番組打ち切りは本当に挫折でした」と反省しきりだが、あれから十数年、「傲慢」という印象はあまり変わっていないのは、冒頭のアンケートなどからうかがえる。

著書に詳しいが、田原さんはテレビに出るようになってから、スタジオ外でも政治家らと頻繁に会うようになった。歴代首相の「指南役」でもある。毎日新聞の「首相日々」を見ると、岸田文雄首相にすでに7回会っている。

「ジャーナリストなのに権力の側に回った」と見る向きもある。そのあたりも「傲慢」の一因では?

「そうじゃない。先日も森喜朗、小泉純一郎の両元首相、中川秀直元官房長官と食事をしました。2、3カ月に1度、彼らとは会っている。与野党の幹部とも、公私ともに会います。テレビで時の首相や政治家を批判したり、追及したりするだけでは、日本は良くならない。僕のジャーナリズムは、三つの柱がある」

いわく「再び日本に戦争をさせない」「言論・表現の自由を守り抜く」「野党を強くして民主主義を強固にする」――という。 「戦争をしないためにどうすればいいか、ジャーナリストとして積み重ねた知見を首相に伝える。あるいは言論の自由を守るため、メディアに圧力をかけようとする自民党や政府要人にも会う。そして野党幹部とも会い、野党を強くするために何をすべきかを話す。私心はない」

著書にはあまたの政局で演じた自身の立ち回りもつづられている。亡き安倍晋三元首相に菅義偉氏を次期首相に推し、これに安倍氏が同意した、ともある。実は安倍政権時代の20年7月に田原さんに取材した時、「超オフレコだが、次の首相はもう決まっている。菅さんだ」と聞かされ、2カ月後に実現したことに驚いたことがある。

「政権批判をやめて政権擁護に転じたわけではない。この国を良くしたい。そのために首相や要人に進言する。それに尽きます」

「朝生で死ぬのが夢」
90歳である。耳も遠くなった。物忘れも増えているらしい。本人も自覚している。何度か田原さんにお会いしているが、そのたびに名刺をいただく。手元を調べたら、とりあえず4枚出てきた。

「何年か前に補聴器を使い始めてね。昔はちょっと抵抗があったんだけど、知人の鳥越俊太郎さん(ジャーナリスト)から『ジャーナリストなんだから話が聞こえたほうがいい。自分も入れている』とすすめられた」という。

だがそれでも最近の「朝生」では受け答えがかみ合わない場面もちらほら。「老害」なんて悪口もある。そろそろ隠居生活はいかが?「いや。ジャーナリストは生涯続く仕事だからね。老いた身でないと分からない、見えないこともある。こういうジャーナリストがいてもいいんじゃない? 朝生の途中で死ぬのが僕の夢だから」

48年前のテレビ東京ディレクター時代、若き田原さんが医学専門誌「心と社会」に寄稿した一文を見つけた。所用でNHKを訪れたら、ガードマンに冷たくあしらわれ、「NHKのバッジをつけている人間以外は良識を持っているはずがない、と思い込んでいるよう」とつづり、「大NHKの傲慢さ」に激しく怒っていた。傲慢に堕することなく、まだまだ元気にジャーナリストとして走り続けてほしい。【吉井理記】


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「書店ゼロ」の自治体が約3割、奈良県では約5割も!

2024年05月08日 | 日々是雑感
先週の奈良新聞(2024.5.1付)に、〈書店ゼロ自治体は27% 奈良など3県は過半 人口減や通販普及で〉という記事が載っていた。2年前の調査と比べても、26.2%→27.7%と、1.5%ポイントも増えている。

私も書店のない田舎町で育ったので、書店のない不便さはよく分かる(独立した「図書館」もなかった)。小学校高学年になると、自転車で隣町の書店に行くこともできたが、慣れていないので書棚の前で立ち尽くすしかなかった。大学に入って大型書店に気軽に入れるようになって、その有り難みがよく分かった。ふらりと立ち寄り、表紙や背文字を見ているだけでも、いろんな情報が伝わってくる。

奈良県では、51.3%の市町村で「書店ゼロ」だ。記事中には〈地域の書店が担う文化発信機能の弱体化が懸念される〉とあるが、書店がなければ、「文化」に触れる機会が失われていると言える。学校の図書室だけでは、その機能は補完できないのである。またネット通販では、中身をよく知らずに買うので、外れが多い。これは何とかしなければ…。

書店ゼロ自治体は27% 奈良など3県は過半 人口減や通販普及で
全国1741市区町村のうち、書店が1店舗もない自治体が今年3月時点で482市町村に増え、全体の27.7%に上ることが出版文化産業振興財団の調査で分かった。

人口減少やインターネット通販の普及を背景に書店の数自体が減り、沖縄(56.1%)、長野(53.2%)、奈良(51.3%)の3県で書店ゼロの市町村が過半を占めた。政府は書店の支援に乗り出すが、特効薬は見当たらず、地道な取り組みが求められそうだ。

書店ゼロの自治体は初めて調査した前回2022年9月の456市町村(全体の26.2%)から拡大し、地域の書店が担う文化発信機能の弱体化が懸念される状況が浮かび上がった。

集計対象は取次会社と販売契約を結んでいる実店舗をベースとし、ネット書店や大学生協、古書店は含まれていない。全国の書店数は7973店で、前回調査に比べ609店減少した。書店が1店舗あるだけで「無書店予備軍」ともいえる市町村は343に上り、書店ゼロと合わせた比率は計47.4%に達した。

書店ゼロの自治体比率は地域によって差が大きく、広島と香川の2県は前回、今回調査とも全自治体に書店が確認された。過疎化が進む小規模の自治体ほど書店ゼロの比率が高い傾向がうかがわれ、書店ゼロの市は25(全体の3.2%)、町は295(39.7%)、村は162(88.5%)だった。東京23区は全区に書店が立地していた。

財団の松木修一専務理事は書店の経営環境について「売り上げが上がらないのに、人件費など経費は上昇して厳しさが増している」と指摘。「出版社や作家と連携して書店の魅力を高め、来店客を増やす努力が求められている」と語る。

経済産業省は書店振興に向けたプロジェクトチームを3月に設置した。具体的な支援策の検討を今後加速させる。
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