tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

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「鹿男あをによし」第4話

2008年02月11日 | 鹿男あをによし
2/7(木)に、第4話が放送された。当日の読売新聞からストーリーを拾うと、

《堀田(多部未華子)が突然、剣道部に入部した。父親が剣道の道場を経営する堀田は、かなりの実力者だったが、小川(玉木宏)は素直に歓迎できない。そんな折、小川と道子(綾瀬はるか)は、大和杯のルールは開催校が決められると知る。2人は慌てて参加校に勝ち抜き戦へのルール変更を連絡。小川は大和杯で優勝する可能性が出てきたことを、シカに報告しに行く》

道子は、奈良公園でシカと話をしている小川の様子を見て不安になり、明日香村見物に誘う。高松塚古墳や黒塚古墳(天理市)などを回り、道子はリチャード(児玉清)が30年も「邪馬台国=大和説」を立証しようと取り組んでいることを小川に話すのだが、これらは伏線である。

2人がお酒を飲む居酒屋は、奈良市もちいどのセンター街の「蔵」だし、最終電車に乗り遅れて泊まる旅館は、奈良町の「静観荘」(もと遊郭で、外国人客に人気の宿)なので、奈良市民としてはとても興味が持てた。なお、2人が自転車で訪ねた明日香村の丘陵地(飛鳥周遊道沿い)は、私の勤務先が草木を育てている植樹地である。

番組終了10分前になって剣道の試合が始まり、ここから盛り上がるのだが、果たしてこのシーンまで視聴者がついてきてくれたのか、不安だった。視聴率は関東で8.0%、関西で10.0%だったそうだが、関東の視聴者に飛鳥めぐりは退屈だったのかも知れない。

ちょうど今、私は『鴨川ホルモー』を借りて読んでいるのだが、実際に「ホルモー」が出てくるのは、小説のまん中あたりである。だから「これがテレビなら、視聴者は待ちきれないだろうな」とも思う。

かつて「岸辺のアルバム」で、ヒロインの主婦(八千草薫)の不倫相手(竹脇無我)が、最初は声だけしか出ないので「早く本人を登場させろ」という視聴者からの要望があったが、脚本の山田太一は頑としてそれをはねのけた(だから視聴率は14%とそれほど高くなかったが、番組終了後、評判が高まった)というエピソードを思い出す。小説の読者と違って、テレビの視聴者はせっかちなのだ。

さて冒頭の写真は、春日大社の境内にある「夫婦大国社」で偶然見つけたものだ。神主さんの話では、こちらは夫婦円満と芸能の神様だそうで、玉木宏&綾瀬はるかのシャモジの横には、堂本剛、岡村隆史、山田花子の名前が見えるが、これらはすべて直筆なのだそうだ。玉木と綾瀬のシャモジの日付が1日ズレているが、これもご愛敬だろう。西川ヘレンや菅原文太のシャモジなどもあり、天井近くに掲げられた蛇の絵は、石坂浩二が描いて奉納したものだった。

意外なところに、芸能人の信仰を集めるお社があるものだと驚いた。この際は、大国主命(おおくにぬしのみこと)のお力で、ぜひ番組の視聴率を上げていただきたいとお祈りするばかりだ。

※「鹿男あをによし」第3話(ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/d1d4ea6b2fe63e7e35f65eddd9537b81
コメント (12)
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