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tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

万博も開幕し、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

制作から100~400年後に副葬された「富雄丸山古墳」の3枚の銅鏡、橿考研附属博物館で8月17日(日)まで公開中!(2025 Topic)

2025年08月03日 | お知らせ
何とも不思議なことがあるものだ。制作年代の違う3枚の青銅鏡(中国鏡)が、富雄丸山古墳から出土した。しかも1枚は、桜井茶臼山古墳出土品の兄弟鏡だった!
※トップ画像は、毎日新聞の記事サイトから拝借した

毎日新聞奈良版(2028.7.31付)には〈副葬するまで約100年かかった点からは、富雄丸山古墳の被葬者の先祖は王権と微妙な間柄だった可能性もある。江戸時代の幕府と有力外様大名のような緊張関係も想像される〉。これら銅鏡は橿考研附属博物館で8月17日(日)まで、公開されている。記事全文を紹介すると、

副葬銅鏡に王墓兄弟鏡 富雄丸山古墳 被葬者の謎深まる
副葬されていた青銅鏡3枚が古墳築造の約400~100年前に制作された中国鏡と分かった奈良市の富雄丸山古墳(4世紀後半、直径109メートル)。3銅鏡を贈与したとみられるヤマト王権との関係の強さがうかがえるが、肝心の被葬者の人物像は謎が深まるばかりだ。県立橿原考古学研究所(橿考研)と奈良市教委は、3銅鏡を8月1日から橿原市の橿考研付属博物館で初公開する。

富雄丸山古墳が築造された4世紀後半、ヤマト王権が王墓・巨大前方後円墳を築造する場は奈良盆地南東から北部の佐紀古墳群(奈良市)に移動した。富雄丸山古墳とは約5キロしか離れていない。このため、3銅鏡は同時代に佐紀古墳群にあった王権から贈与されたと考えるのが自然だ。

ところが3銅鏡のうち「三角縁神獣鏡(さんかくぶちしんじゅうきょう)」は富雄丸山古墳から約20キロ南東にあり、3世紀末に築造された桜井茶臼山古墳(桜井市)の出土品と兄弟鏡と判明した。富雄丸山古墳の勢力が直接、桜井茶臼山古墳の大王から鏡を授与されたとすれば、約100年間保有した後、子孫が副葬したことになる。異例の対応と言える。

岡林孝作・橿考研学術アドバイザーは「制作年代が違う上質な3銅鏡をそろって副葬しており、王権に重視された人物が受け取ったとしか考えられない」と断言する。一方で、富雄丸山古墳は円墳で、ヤマト王権の墓の形の前方後円墳とはかけ離れている。

副葬するまで約100年かかった点からは、富雄丸山古墳の被葬者の先祖は王権と微妙な間柄だった可能性もある。江戸時代の幕府と有力外様大名のような緊張関係も想像される。3銅鏡公開は8月17日まで。同4、12日休館。問い合わせは橿考研付属博物館(0744・24・1185)。【皆木成実】


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奈良市出身の洋画家 絹谷幸二さんが逝去!

2025年08月02日 | お知らせ
今日の朝刊を見て驚いた。絹谷幸二さんが逝去されたのである。死因は「悪性リンパ腫」(白血球のうちのリンパ球ががん化する病気)だそうだ。毎日新聞(2025.8.2付)〈絹谷幸二さん死去 82歳 洋画家 富士山など題材〉によると、
※トップ画像は、『絹谷幸二画集』 (求龍堂グラフィックス)の表紙

古代神話や富士山に題材をとった作品を数多く描いた文化勲章受章者の洋画家、絹谷幸二(きぬたに・こうじ)さんが1日、悪性リンパ腫のため死去した。82歳。葬儀は9日午前10時半、東京都港区芝公園4の7の35の増上寺光摂殿。喪主は妻宏美(ひろみ)さん。

奈良市生まれ。東京芸術大で油画を学び、イタリアに渡って古典画、壁画技法のアフレスコを深めた。帰国後、当時史上最年少の31歳で「画家の登竜門」と言われた安井賞を受賞。劇的な画面構成と鮮やかな色彩で描いた古事記などの神話世界や、幼少期から敬愛していたという富士山は、迫力とスケールの大きさで高い人気を誇った。

1989年、毎日芸術賞受賞。2001年、日本芸術院会員に就任。08年には35歳以下の若手を応援する絹谷幸二賞を創設、賛同した毎日新聞社主催で実施し、具象絵画の発展に尽力した。14年に文化功労者に選出、21年に文化勲章を受けた。東京芸術大、大阪芸術大で後進の指導にも力を注いだ。


絹谷氏はならまち・元林院のお生まれで、私の勤務先にも、氏のフレスコ画(モルタルの上に水で溶いた顔料で絵を描く)が何点かあって、そのダイナミックな画風には、いつも元気をもらっていた。後進の育成にも、熱心な方だった。ご冥福をお祈りいたします。
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7月27日(日)『旅する百人一首~みやびな日本の情景~』(BSフジ「サンデープライム」)にご注目!(2025 Topic)

2025年07月26日 | お知らせ
明日の日曜日(2025.7.27)、BSフジの『旅する百人一首~みやびな日本の情景~』(18:00~19:55)で、飛鳥・藤原が紹介されるそうだ。案内役は、檀れいと吉海直人さん(同志社女子大学名誉教授)で、里中満智子さんも特別出演されるとか。番組のHPによると、
※トップ画像は、奈良まほろばかるた(制作=NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」)の1枚

百人一首は鎌倉初期に藤原定家が編纂した私撰和歌集。飛鳥時代から約550年の間に詠まれた王朝歌人百人の名歌が一首ずつ選ばれている。今回は夏と恋愛の名歌の旅。

あまりに有名な夏の名歌「春過ぎて夏来にけらし」を詠んだのは飛鳥時代の女性天皇、持統天皇。彼女が造営遷都した奈良・橿原市の藤原京跡と、歌に詠んだ天香久山の神秘的な聖地を訪ね歩けば名歌に隠された驚きの意図が見えてくる。

それまでの持統天皇の冷酷な権力者像を覆したのが漫画家・里中満智子が30年にわたり描いた「天上の虹」その中では「春過ぎて」が詠まれた季節について、驚きの解釈が登場!また持統天皇の実像を追って、幻の国宝、高松塚古墳壁画の撮影に成功。長年非公開だった至宝の美から真の持統天皇像とその時代が蘇る。

「あらざらむこの世のほかの思ひ出に」は、平安王朝最盛期のプレイガール和泉式部の愛と死の絶唱。関係した男たちは歌から分かるだけで20人以上。同僚の紫式部も嫉妬した天才歌人の真実の姿とは?

「和泉式部が出家!」檀れい驚愕の晩年の謎に迫る時、千年の通説を覆す新解釈が浮かび上がる。上賀茂神社の真夏の禊神事を詠んだ従二位家隆の名歌「風そよぐ」も紹介。4Kの高精細な映像で、本当の感動と豊かな情報に満ちた一本をお送りします。


ぜひ、今からタイマーセットを!
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お急ぎください、「飛鳥・藤原検定」(初級編)受検対策講座、8月2日(土)から全6回!(2025 Topic)

2025年07月22日 | お知らせ
いよいよ開催日が近づいてきた!「飛鳥・藤原まるごと博物館検定」(初級編)受検対策講座、本年8月2日(土)からスタートする。全6回で受講料(資料代)は計3,000円。主催はNPO法人「奈良まほろばソムリエの会」である。幸い、続々とお申し込みをいただいている。同会のHPによると、
※写真は明日香村稲渕で、2010.10.1 撮影

「飛鳥・藤原まるごと博物館」検定は、多くの皆様に飛鳥・藤原地域の素晴らしさを再認識していただき、飛鳥・藤原地域に関する歴史・文化・文学・地理など、多分野にわたる知識の深さを認定するご当地検定です。

募集人員/ 40名(先着順) ※奈良県以外に在住の方もお申し込みいただけます。
応募受付/ 令和7年6月23日(月)午前9時開始(定員に達し次第締め切り)
講座概要/ 令和7年8月~令和7年10月の全6回

月日 時間 内容
8/2(土)  9:45~12:00 講座解説、歴史
8/16(土) 10:00~12:00 遺跡・古墳
9/6(土)  10:00~12:00 文学
9/20(土) 10:00~12:00 民俗、伝承、文化
10/4(土) 10:00~12:00 地理、景観等
10/18(土) 10:00~12:00 特別テーマ(斉明天皇とその時代)、文化財、観光等

場 所/ 奈良県社会福祉総合センター 5階 研修室A (変更になる場合あり)
    (橿原市大久保町320番11、近鉄橿原線 畝傍御陵前駅東側)
講 師/ NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」会員
受講料/ 3,000円(=全6回分。配布資料代金を含む)

※初回受付時にまとめて集金します。講座開始後の返金はできません。
※開始時間は初回のみ午前9時45分、以降各回午前10時の予定です。
※次回「飛鳥・藤原まるごと博物館」検定は、令和7年12月13日(土)に実施される予定です。

お申し込みは、こちらから。
(キャンセルは、こちらから。)
定員になり次第締め切らせていただきます。
<お問合せ> NPO法人 奈良まほろばソムリエの会 受付担当(asuka@stomo.jp)


「飛鳥・藤原検定」(初級編)を受験される皆さん、お急ぎください!
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奈良まほろばソムリエの会「秋のツアー」、8月1日(金)から順次、受付開始!(2025 Topic)

2025年07月16日 | お知らせ
〈参加者募集ツアー2025 奈良まほろばソムリエと巡る 凛とした奈良の秋〉(全8本)の受付が、8/1(金)と9/15(金)の2回に分けて開始される。ツアーの内容を紹介する同会ガイドグループのサイトには、

◇参加者募集ツアー 奈良まほろばソムリエと巡る2025 凛とした奈良の秋 
※コースのタイトルをクリックすれば、コースの詳細をご覧いただけます。
※U1~U4は、8月1日午前9時より、U5~U8は9月15日午前9時より、受付を開始します。  

U1)満ち足りて西大寺:2025年9月27日(土)
U2)世界遺産候補『飛鳥』歴史探訪ツアー:2025年10月19日(日)     
U3)花の馬見丘陵公園~かぐや姫の御許へ:2025年10月25日(土)
U4)謎の古代寺院!高市大寺は何処だ?:2025年11月1日(土)


U5)行こっ!平安貴族が通った長谷詣で:2025年11月15日(土)
U6) 法隆寺だけじゃない!斑鳩の史跡自然:2025年11月29日(土)
U7)紅葉に囲まれ新旧南都八景を堪能:2025年11月30日(日)
U8)桜井・鳥見山周辺の古墳探訪:2025年12月7日(日) 


ソムリエの会の「参加者募集型ツアー」は毎回好評で、すぐに満杯となる。今からじっくりとご検討いただき、申し込み当日にはお早めにエントリーをお願いいたします!



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