「オーマイゴッド」は中国語で「我的天呀」だそうだが、私としては「オーマイブッダ!」と叫びたい心境である。
1/13(日)、「奈良まほろばソムリエ検定試験」奈良通1級を受験した。試験直後の同僚との答え合わせ結果では69点、奈良新聞(1/14付)に掲載の解答例(末尾参照)では66点と、いずれにしても合格ラインの70点に足りなかった、完敗である。
それにしても、本番試験は想像以上に難しかった。毎日新聞社刊の『チャレンジ奈良検定 練習問題集』(1級対策)のレベルを予想していたのだが、難易度はずっと高い。私も2級対策用には「要点整理」を作ることができたが、1級用はとてもムリだ。作るとテキストの厚さ(350ページ)になってしまうだろう。
以前、「まほろばさがし」という特集記事で取材を受けた読売さんから、昨日お電話をいただいたので「かなり細かい知識まで要求され、予想以上に難しかった。私も合格ラインの7割に届かないかも」とコメントしたら、そのまま今朝の奈良版に掲載されていた。
※「難関1級 956人挑む」(読売新聞奈良版 1/14付)。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nara/news/20080113-OYT8T00459.htm
※「まほろばさがし<5>」(読売新聞奈良版 1/7付)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nara/feature/nara1199109151216_02/news/20080106-OYT8T00524.htm
1級の試験問題は、「テキストから7割出題」というラインこそ守られていたが、盲点を突くような出題だった。例えば白毫寺(びゃくごうじ)は、別名を「一切経寺」というそうだが、これは覚えていなかった。確かにテキストにはそう書いてあるし訪ねたこともあるお寺なのだが、もとは志貴皇子の離宮で本尊は木造阿弥陀如来(定朝様式)、五色椿と萩の寺、というあたりでインプットが止まってしまっていた。
他にも金峯山寺に入山した「聖宝」の別名が「理源大師」、世尊寺の伽藍配置が「薬師寺式」、如意輪寺は「世界遺産の構成資産に該当しない」など、寺院関係に限っても相当深く読まないと解けない問題ばかりだった。だから「オーマイブッダ」なのである。
「テキスト外」の3割も難解だった。折口信夫の『死者の書』に出てくる擬音語(いた、した、した)、ナンバンギセルの別名(思ひ草=万葉集に出てくる名前)、高円山・大文字送り火の第2画目の長さ(164m)など、よほど意識して覚えないと解けない。この辺りは、試験帰りの送迎バスの中でも不満の声が出ていた。
県内の「国定公園の数」も、大和青垣、生駒、室生の「3つ」だと解答したら「高野竜神」もあって、正解は「4つ」だった。高野竜神は和歌山県だけだと思っていたから、これも盲点だった。
私の周囲で合格の声を聞いたのは、今のところ2人だけだ。試験前には巷で「1級合格率は5割程度」という噂があったが、実際の合格率は相当低いだろう。
いずれにしても、次の1級試験は1年後だ。気を取り直して、来年に向けて準備に取りかかりたいと思う。再来年こそ、ソムリエにチャレンジだ!
※写真は、試験会場となった奈良大学のお洒落なキャンパス(1/13撮影)。
※注「第2回 奈良まほろばソムリエ検定試験」の答(奈良新聞社による正解例)
【1級】
1イ 2イ 3ウ 4ア 5エ 6ウ 7ウ 8エ 9エ 10イ
11ウ 12ウ 13ア 14エ 15イ 16ウ 17ウ 18イ 19エ 20ウ
21イ 22ア 23イ 24ア 25ウ 26エ 27イ 28エ 29ア 30ア
31エ 32イ 33エ 34イ 35ウ 36ア 37イ 38イ 39エ 40イ
41イ 42ウ 43イ 44ウ 45イ 46ウ 47エ 48ア 49ウ 50イ
51ウ 52イ 53ウ 54エ 55ア 56ウ 57イ 58イ 59ア 60ウ
61エ 62エ 63ウ 64ウ 65エ 66ア 67ア 68エ 69ア 70エ
71ア 72ウ 73ウ 74イ 75ウ 76ア 77ウ 78ア 79エ 80ウ
81ア 82イ 83ア 84ア 85イ 86エ 87ア 88イ 89エ 90ア
91イ 92ア 93ウ 94イ 95ウ 96ア 97ウ 98エ 99ウ 100イ
(1/15付で訂正記事が載り、上記は修正済=「40」はイ「83」はア)
【2級】
1イ 2イ 3ウ 4イ 5エ 6ア 7エ 8イ 9ア 10エ
11イ 12エ 13ウ 14ウ 15イ 16ア 17イ 18イ 19ア 20ウ
21イ 22エ 23ア 24イ 25エ 26ア 27ア 28ウ 29エ 30ア
31イ 32エ 33ウ 34イ 35イ 36ア 37ア 38イ 39ウ 40エ
41ウ 42イ 43ア 44エ 45ア 46イ 47ウ 48ウ 49ウ 50ア
51ア 52エ 53ア 54イ 55イ 56ア 57ウ 58イ 59イ 60エ
61イ 62ウ 63エ 64イ 65ウ 66イ 67イ 68イ 69エ 70イ
71イ 72ア 73ウ 74エ 75イ 76ウ 77ア 78ウ 79ウ 80ア
81ウ 82ウ 83イ 84イ 85イ 86エ 87イ 88ア 89エ 90ウ
91エ 92イ 93イ 94エ 95ウ 96エ 97イ 98ウ 99エ 100ウ
(1/15付で訂正記事が載り、上記は修正済=「1」はイ)
1/13(日)、「奈良まほろばソムリエ検定試験」奈良通1級を受験した。試験直後の同僚との答え合わせ結果では69点、奈良新聞(1/14付)に掲載の解答例(末尾参照)では66点と、いずれにしても合格ラインの70点に足りなかった、完敗である。
それにしても、本番試験は想像以上に難しかった。毎日新聞社刊の『チャレンジ奈良検定 練習問題集』(1級対策)のレベルを予想していたのだが、難易度はずっと高い。私も2級対策用には「要点整理」を作ることができたが、1級用はとてもムリだ。作るとテキストの厚さ(350ページ)になってしまうだろう。
以前、「まほろばさがし」という特集記事で取材を受けた読売さんから、昨日お電話をいただいたので「かなり細かい知識まで要求され、予想以上に難しかった。私も合格ラインの7割に届かないかも」とコメントしたら、そのまま今朝の奈良版に掲載されていた。
※「難関1級 956人挑む」(読売新聞奈良版 1/14付)。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nara/news/20080113-OYT8T00459.htm
※「まほろばさがし<5>」(読売新聞奈良版 1/7付)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nara/feature/nara1199109151216_02/news/20080106-OYT8T00524.htm
1級の試験問題は、「テキストから7割出題」というラインこそ守られていたが、盲点を突くような出題だった。例えば白毫寺(びゃくごうじ)は、別名を「一切経寺」というそうだが、これは覚えていなかった。確かにテキストにはそう書いてあるし訪ねたこともあるお寺なのだが、もとは志貴皇子の離宮で本尊は木造阿弥陀如来(定朝様式)、五色椿と萩の寺、というあたりでインプットが止まってしまっていた。
他にも金峯山寺に入山した「聖宝」の別名が「理源大師」、世尊寺の伽藍配置が「薬師寺式」、如意輪寺は「世界遺産の構成資産に該当しない」など、寺院関係に限っても相当深く読まないと解けない問題ばかりだった。だから「オーマイブッダ」なのである。
「テキスト外」の3割も難解だった。折口信夫の『死者の書』に出てくる擬音語(いた、した、した)、ナンバンギセルの別名(思ひ草=万葉集に出てくる名前)、高円山・大文字送り火の第2画目の長さ(164m)など、よほど意識して覚えないと解けない。この辺りは、試験帰りの送迎バスの中でも不満の声が出ていた。
県内の「国定公園の数」も、大和青垣、生駒、室生の「3つ」だと解答したら「高野竜神」もあって、正解は「4つ」だった。高野竜神は和歌山県だけだと思っていたから、これも盲点だった。
私の周囲で合格の声を聞いたのは、今のところ2人だけだ。試験前には巷で「1級合格率は5割程度」という噂があったが、実際の合格率は相当低いだろう。
いずれにしても、次の1級試験は1年後だ。気を取り直して、来年に向けて準備に取りかかりたいと思う。再来年こそ、ソムリエにチャレンジだ!
※写真は、試験会場となった奈良大学のお洒落なキャンパス(1/13撮影)。
※注「第2回 奈良まほろばソムリエ検定試験」の答(奈良新聞社による正解例)
【1級】
1イ 2イ 3ウ 4ア 5エ 6ウ 7ウ 8エ 9エ 10イ
11ウ 12ウ 13ア 14エ 15イ 16ウ 17ウ 18イ 19エ 20ウ
21イ 22ア 23イ 24ア 25ウ 26エ 27イ 28エ 29ア 30ア
31エ 32イ 33エ 34イ 35ウ 36ア 37イ 38イ 39エ 40イ
41イ 42ウ 43イ 44ウ 45イ 46ウ 47エ 48ア 49ウ 50イ
51ウ 52イ 53ウ 54エ 55ア 56ウ 57イ 58イ 59ア 60ウ
61エ 62エ 63ウ 64ウ 65エ 66ア 67ア 68エ 69ア 70エ
71ア 72ウ 73ウ 74イ 75ウ 76ア 77ウ 78ア 79エ 80ウ
81ア 82イ 83ア 84ア 85イ 86エ 87ア 88イ 89エ 90ア
91イ 92ア 93ウ 94イ 95ウ 96ア 97ウ 98エ 99ウ 100イ
(1/15付で訂正記事が載り、上記は修正済=「40」はイ「83」はア)
【2級】
1イ 2イ 3ウ 4イ 5エ 6ア 7エ 8イ 9ア 10エ
11イ 12エ 13ウ 14ウ 15イ 16ア 17イ 18イ 19ア 20ウ
21イ 22エ 23ア 24イ 25エ 26ア 27ア 28ウ 29エ 30ア
31イ 32エ 33ウ 34イ 35イ 36ア 37ア 38イ 39ウ 40エ
41ウ 42イ 43ア 44エ 45ア 46イ 47ウ 48ウ 49ウ 50ア
51ア 52エ 53ア 54イ 55イ 56ア 57ウ 58イ 59イ 60エ
61イ 62ウ 63エ 64イ 65ウ 66イ 67イ 68イ 69エ 70イ
71イ 72ア 73ウ 74エ 75イ 76ウ 77ア 78ウ 79ウ 80ア
81ウ 82ウ 83イ 84イ 85イ 86エ 87イ 88ア 89エ 90ウ
91エ 92イ 93イ 94エ 95ウ 96エ 97イ 98ウ 99エ 100ウ
(1/15付で訂正記事が載り、上記は修正済=「1」はイ)
> 1級はちょっとマニアックすぎてマイナーで
> ひっかけがあったり、ちょっと出題に???
問題を難しくするために、わざとあまり知られていない事項を引っ張り出してきたような感じがしました。それでも合格する人がいるのですがら、奈良は奥が深いです。
今後とも、お付き合いよろしくお願いいたします。
私も自己採点しましたが70点ぎりぎりでした
ところで問40の解答が(エ)になっていますが、
(イ)だと思うのですが・・・
それが合っていないと69点になってしまいます
それにしても難しかったですよね
お疲れ様でした
> ところで問40の解答が(エ)になっていますが、(イ)だと思うのですが・・・
(イ)ですよね。「2ちゃんねる」でもそうなっていました(495の書き込みをご覧下さい)。
http://school7.2ch.net/test/read.cgi/lic/1164829323/l50
私も(イ)にしました。それでも65点ですが…。
私もメッチャ凹みました。
ただⅠ(1)奈良公園の鹿の頭数⇒(ウ)(=約1,800頭)になっています。
公式テキストP236の記述を鑑みると(イ)(=約1,200頭)が○だと思うのですが、いかがでしょう?
私もこの1点が合否の瀬戸際だけに正誤が気にかかっております。
ある方に伺ってこちらをお尋ねしました。
正解一覧ありがとうございます。私も鹿の数が1200頭だと思っていたのですが。
これからちょくちょく寄らせていただきますので
どうぞ宜しくお願いいたします。
私は1級を受検いたしましたが,とても苦労しました。自己採点の結果86点となりました。合格基準には達していると思いますが,取りこぼしの多さに驚愕しています。
私見を述べますと,1級はなかなかいい問題が多く含まれていると思いました。問題作成者のご苦労が偲ばれます。なかにはマニアックすぎると思われる問題もありましたが・・・。
私は来年ソムリエ試験を受けることができそうですが,今から怖くなってきているのも事実です。ソムリエへの道は極めて険しいことを思い知らされました。
試みに2級の問題を解いてみましたが,96点でした。2級は去年より難しいように感じたのは私だけでしょうか?
今後とも共にがんばりましょう!
私も昨日同大学で受けました。
今年は勉強してなかったので、落ちましたけど(笑)
来年は絶対合格!頑張りたいと思います。
私 恥ずかしながら 自己採点 60点とどかず
とほほ・・情けないですわ
でもまた来年 このサイト見て
頑張りますわ
また よろしくお願い致します
> (1)奈良公園の鹿の頭数⇒(ウ)(=約1,800頭)になっています。
> 公式テキストP236の記述を鑑みると(イ)(=約1,200頭)が○だと思うのですが
これは明らかに(イ)ですね、修正しておきます。私の「要点整理」では1161頭(07年7月現在)としており、以下のHPにも出ています。合格おめでとうございます。独楽さんも、ご安心を。
http://www.e-suzaku.net/knowledge/naranoshika.html
ひろさん、さすがの86点とは素晴らしいです。
> 1級はなかなかいい問題が多く含まれていると思いました。問題作成者の
> ご苦労が偲ばれます。なかにはマニアックすぎると思われる問題もありましたが
> ソムリエへの道は極めて険しいことを思い知らされました。
良い問題だったのですね、私にはどうも判断のつかないところです。ひろさんには、ソムリエ第1号を期待しています。
> 試みに2級の問題を解いてみましたが,96点でした。
> 2級は去年より難しいように感じたのは私だけでしょうか?
そうでしたか。私もよく見ておきます。
> 来年は絶対合格!頑張りたいと思います。
ぜひ何度もチャレンジして下さい。私も頑張ります。
> ほんと 難しかったですわ 私 恥ずかしながら 自己採点 60点とどかず
まだまださん、会場でお会いできず、残念でした。本当に難しかったですね。バスの中で、分厚い自作のサブノートを見ている方が何人かいらっしゃいましたが、1級合格には、相当腰を据えてかからないといけないようです。