tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

同時進行!平城遷都1300年(5)

2006年04月30日 | 平城遷都1300年祭
06年4月28日、平城遷都1300年記念事業協会のシンボルマークが決まった。仏さまの手のひらに唐草模様(文化交流の象徴)をあしらったもの。色は鮮やかな赤で、平城京のあでやかさを表現しているそうだ。
※同協会のサイト
http://www.1300.jp/060428logo.html

翌29日、「平城(なら)遷都祭」が平城宮跡(奈良市佐紀町)一帯で開幕し、県内外から多くの人が訪れた。た。この催しは今日も開かれる(11~18時)ので、皆さんぜひお訪ねいただきたい。
※平城遷都祭の公式サイト
http://www.sentosai.jp/

この祭りは、平城宮跡が世界遺産に登録されたことを受け、99(平成11)年に始まったものだ。昨年までは奈良市と市観光協会が主体だったが、今回は民間の有志で実行委員会が結成された。実行委員長は「なら燈花会の会」初代会長で、観光カリスマの朝廣佳子さんだ。

初日は約260人の市民らによる「天平行列」でスタート。11時からは、天平舞台(大極殿の南東側)で開会式が挙行された。写真はその時に撮った「ミス奈良」たち。天平時代の衣装がよく似合っていて、式典の後もたくさんの人たちが記念写真を撮っていた。

広い会場内で目を引いたのは、200個ものピンクのキューブ(1辺2mの立方体)。篠原勝之氏(ゲージツ家KUMAさん)が竹と蚊帳(カヤ)で作ったもので、「風を感じながら広大な空き地を思い思いに歩いてほしい」とのこと。

このほか復元中の大極殿の特別公開、演舞「天平の舞」、染め物体験や「奈良のうまいもん・こだわりもん」の即売などが行われた。

この祭り、昨年までは朱雀門の南側などで催されていて、正直いって地味なものだった。今回は市長が替わり、また2010年に向けた動きが活発になってきたことで大規模になったようだが、とても楽しいイベントにリニューアルされていた。あの頑固な文化庁が、よくも宮跡内での開催や大極殿の公開を許可したものだと驚いた。

ところで前回紹介したJR奈良駅西口へのホテル誘致問題だが、3月下旬に市の担当者が市旅館ホテル組合に説明をした後、特に進展はない。

4月10日の定例会見で藤原市長は「市旅館ホテル組合が市長から直接説明をするよう求めていることについて『(構想が)具体化したうえで話しをしたい』と述べ、当分は説明しない意向を示した」(03.4.11付 産経新聞奈良版)。

さらに市長は「観光客の奪い合いになるという組合側の懸念について、『パイを増やす中で考えようということ。そこを分かってもらわないといけない』と理解を求めた」(同紙)。

観光シーズン中、奈良市内の旅館・ホテルは満杯でお客を断っているのが実態だ。組合が主張するのは「冬場などの閑散期にお客の奪い合いになるから、新たなホテル建設は反対」で、「ボトム時に合わせよ」ということだ。

つまり問題は「閑散期にお客をいかに呼ぶか」「年間を通じていかにコンスタントにお客を呼ぶか」ということであり「全国最下位の客室数のままで良い」ということではない。

お水取り(お松明)の期間中、松明が終了したあとの近鉄奈良駅発・京都行特急は満席だった。遠方から来た観光客は、京都に泊まって日帰りで奈良へ来ていたのだ。お水取り見物は無料なので「おカネを落とさずゴミだけ落とす」を地でいっていたことになる。

ホテルの数云々ではなく、観光客に泊まってもらうための仕掛けづくりで「パイを増やす」ことが先決だ。

※同時進行!平城遷都1300年(4)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/87eac375562ca058868e42ca35566d56
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気になる天気

2006年04月29日 | 日々是雑感
気象庁は4/24、「天気予報に関するアンケート調査」の結果を発表した。郵送とWebの両方で調査したそうだが、「信頼性」(信頼している+まあ信頼している)は、郵送だと96%、Webでも90%、と相当高い。
※気象庁のサイト
http://www.jma.go.jp/jma/press/0604/24b/h18_manzokudo.html

「満足度」についてはバラつきがあるが、「今日・明日・明後日の予報」の満足度が最も高く、週間→1か月→3か月→と長期予報になるにつれ、段々落ちてくる。確かに当日や翌日の天気予報は、よく当たっている。

さて、気になるゴールデンウィーク中の天気予報だが、今朝(4/29)の奈良新聞によれば「安定した天気が続くと予想されており、20度を越える日も多い見込み」だそうだ、ああよかった。

晴れと雨では行楽の楽しさも大違いだ。私は以前、行楽地へ行って晴れていたらお礼に千円カンパしよう、という記事を書いたこともある。
※晴れたら千円(インターネット新聞『JanJan』)
http://www.janjan.jp/business/0403/0403282535/1.php?PHPSESSID=25

それにしても、このところ寒い日が続いた。同紙では「奈良地方気象台によると、4月に入って1日の平均気温が平年を上回ったのは9日間だけ。21日には平年を6度も下回り、3月下旬並みの気温となった」。そのため「県内の社寺などで花の開花が遅れている」という。中身を箇条書きにすると、

・春日大社(奈良市)の藤→早咲きの4、5本が見られる程度で、砂ずりの藤はまだ
・唐招提寺(奈良市)の瓊花(けいか)→2分咲き(見頃は5/3頃)
 なお瓊花はガクアジサイに似た白い花で、鑑真和上の出身地・中国揚州の花
・長谷寺(桜井市)の牡丹→大半がつぼみ

と、花を楽しめるのはゴールデンウィークの後半以降になりそうだ。しかし、街路のツツジは咲き始めているし、般若寺の山吹は満開だ。考えようによれば桜と同様、花を楽しめる期間が長いわけだから、今年の春は、ゆっくりと順序よく花の名所を訪ねるのが良さそうだ。

※写真は県立大和民俗公園(大和郡山市)。ただし05年5月3日の撮影である。
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シャツ選びは難しい

2006年04月25日 | 日々是雑感
クールビズの季節を控え、デパートや紳士服専門店では夏物の新商品が並びはじめた。品揃えの主力はシャツで、カラフルな襟高のシャツなどが売り場のまん中を占めている。

実は、私の毎朝の悩みのタネは、シャツ選びである。今時分は背広に長袖シャツ・ネクタイ着用なのだが、なかなか好みのシャツが出てこない。

例えば「おとといのあれは?」と家内に聞くと「アイロンまだ、他のにして」とくる。他のといわれても「あれ」を着たいと思っているのに、なかなかその気持ちが伝わらない。家内にすれば他に何枚もシャツがあるのだから別に良いだろう、ということだ。しかし私は「あれ」でなければならない。

なぜ毎朝こうなるのだろう、とじっくり考えてみて、やっと分かった。シャツを選ぶには5つもの条件を満たさなければならないのだ。それは

1.ネクタイとの取り合わせ
  縞のシャツに縞のネクタイは合わせにくい など。
2.背広との取り合わせ
  茶系の背広に青のシャツは合わせにくい など。 
3.シャツのサイズ
  首回りや胴回りのきついシャツがある など。
4.シャツの型
  今の手帳は大判なのにポケットが小さい など。
5.シャツのくたびれ具合
  気に入っているがそろそろ襟の端が傷みかけている など。

シャツを決めてからそれに合うネクタイや背広を探す方法もあるが、ネクタイにも気に入ったものとそうでないものがあるし、背広をいちい替えるのは面倒だ。で結局「あのシャツは?」となる。

早くクールビズの季節が来てほしい。そうなればネクタイは不要だし、ズボンはグレー系にしておけばどんな色のシャツも合う。クールビズ用のシャツは昨年新調したので、サイズで悩むこともない。これで毎朝の悩みから解放される! 夏が待ち遠しいなぁ。

※写真は、けいはんな記念公園のツツジ。4/16撮影。
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法華寺おりおり(4)明妃

2006年04月24日 | 写真
ツバキ 明妃(メイヒ)

秋の草と書いて「萩」、春の木と書いて「椿」。春にさきがけ寒中に花をつけて春の到来を告げるツバキは、古くから聖なる木とされてきた。多くの園芸品種が作出され、国内で1300品種、欧米では1万品種を超えるという。この明妃はユキツバキ(雪椿)に由来する国内産の園芸品種で、2~4月に八重咲きまたは蓮華性の中~大輪の花をつける。…

と、まあ「花おりおり」なら上記のような解説をつけるところだ。朝日新聞の第1面に好評連載されていた「花おりおり」は、残念ながら3月末日をもって掲載が終了した。

同紙を購読していて、新聞が来るとまず見るのがこのコーナーだった私としては、とても寂しい。昨今の嫌なニュースの多い紙面にあって、きれいなカラー写真と分かりやすい解説は、まさに一服の清涼剤だった。

私がこのブログで「法華寺おりおり」を始めたのは、春分の日(3/21)だった。法華寺に咲く「花おりおり」をめざしたものだが、この時点では本家がなくなるとは夢にも思っていなかった。

「花おりおり」にはファンが多く、過去の切り抜きを日付順に並べて公開している便利な個人ホームページもあり、私も時々拝見している。
※花おりおり・花のスクラップブック
http://www.geocities.jp/hbyyr005/newpage6.html

ともあれ、この「法華寺おりおり」は今後も続けていくので、ご愛読どうぞよろしく。

※写真は4/15の法華寺東庭園。法華寺の庭で最も種類の多い花は椿で、色とりどりの花が順番に咲く。この明妃は早くから花をつけていたが、やっと今になって花が全開した。上品で優雅な花に、しばし見とれてしまった。
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般若寺の山吹

2006年04月23日 | 写真
時おり小雨の降る寒い土曜日(4/22)、般若寺(はんにゃじ 奈良市般若寺町)へ行った。このお寺は、奈良と京都を結ぶ奈良坂の旧街道沿いあり、創建は飛鳥時代である。鎌倉時代に再建された楼門は、国宝に指定されている。

コスモスの寺として名高いが、水仙、山吹、あじさいなど季節おりおりの花が咲く「花の寺」である。このブログでも水仙(1/21)を紹介したことがある。

4月は何といっても山吹で、八重山吹は満開、一重の山吹や白花(シロバナ)山吹はこれから、といったところ。椿や八重桜も咲き残り、境内は花と石仏の競演だった。

お寺の向かいは、濃厚な牛乳とソフトクリームで知られる植村牧場。こちらもお勧めだ。
コメント (5)
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