藤森照幸的「心」(最年少被爆者、アスベスト被害者石州街道わび住い)

アスベスト被害者の日々を記録。石綿健康管理手帳の取得協力の為のブログ。

また三人「健康管理手帳」(石綿)を取得

2012-07-06 23:46:23 | 社会・経済

一昨日、T氏がわざわざ来訪された。三ヶ月前Tが、大腸がんを三回も手術を受け、闘病中であることを知り、自宅にお見舞いに行きその時、「健康管理手帳」(石綿)のことを話し、是非とも取得されることを勧めた。当時の仲間三人と申請することになり、申請のお手伝いをした。申請すると、広島労働局で、できるだけ基本調査が行われる。その中で、同じ作業をしていても、作業内容の表現が、適切でないと却下される。作業の中で明らかに石綿粉塵を吸引したであろうことが推測できると、労働省に送られ、審査委員会に付託される。以前、労働省の委員会の公示を見たが、個人情報が含まれるので、公開されていない。労働省で、不認可になった場合、異議申し立ても機会がありそうであるが、そのような教示は、此れまで為されていない。どうも合点がいかないが、国も地方労働局も、行政法の勉強ができていない。つまり、不認可になった人が、此れまで誰も異議申し立てなどの行動を、起こしていないと言う事である。日本人の諦めの良さから来る物かもしれないが、それは如何な物かと思う。さてその三人、一昨日「健康管理手帳」(石綿)の交付があったとの報告であった。石綿暴露者の健康管理が此れで一段進むことを期待したい。

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昨日の記事について。

2012-07-05 13:02:38 | 社会・経済

昨日記事を書きながら、肺癌や中皮腫の原因物質がすべて原発に含まれていることに気が付いた。ただし、タンパク質だけは無い。しかし、福島原発事故により大量の海水の注入が行われたことを思い出し。福島原発事故は、社会が考えていることより、数百倍大変な事故であったのだと気が付いた。つまり、肺癌や中皮腫の発症原因物質を、自然界で自分の体の中で作ってきたものが、この事故により福島原発爆発により、放射性物質、海水中の鉄分、海水中のプランクトン等のタンパク質が同時に原子炉内に投入され撹拌され、水蒸気となり飛散したものを人間が吸入したことになる。加えて、原子炉建屋に使用してあったアスベストも一緒に飛散し人間が吸入した。普通数十年かかって吸入するこれらの物質を短時間で吸入したことにより、今後の予測が付かない。東京電力は、全住民の健康調査を継続的に行うべきである。

ところで東京電力に対し、「会社更生法」の適応をなぜしなかったのであろうか。このごろ不審に思う。「会社更生法」を適用すれば、従来の株主の権限は大幅にうしなわれ、債権者の債権の大幅な削除が出来、再建も容易に行えたのではないかと疑問に思う。国民の税金を大量投入する前にやるべきことがあったのだ。それを忘れて再建策を建てては、税金の投入額が増えるばかりである。原発で利益を上げてきた関連企業の債務を切り捨てるべきであったはずである。民主党の崩壊はこのころから始まったように思う。消費税を上げる前に遣るべき事がやはりなされていなかったのだ。民主党の自壊作用が始まった。嘗て社会党が名前を変えても崩壊して行ったように。

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やっと見つけた岡山大学の論文の概要

2012-07-04 20:43:51 | 社会・経済

以下に掲げる文章は、平成21年7月27日に岡山大学が文部科学省記者クラブ・科学記者クラブ加盟各社に対し配布された資料である。長年存在は知っていたが、一年がかりで探し当てた。読んでいただくと、肺癌、中皮種の発生原理が理解できる。それとともに、福島原発事故が、今後大きく住民に影響を及ぼす事が一目瞭然である。脱原発社会を目指して、生活パターンの変革をすべきであろう。また、生活空間に存在する「石綿」の徹底した管理を求める。

含鉄タンパク質が肺内でラジュウムを濃縮:

局所的な強力α線被ばくが発がんメカニズム?

1.背景

 中皮腫を含む肺のいろいろな悪性腫瘍は、ある種の繊維や粒子への暴露により引き起こされるといわれている。しかし、その発生メカニズムは十分に理解されたとはいえない。

2.研究論文の概要

 本研究では、悪性中皮腫を発症した患者から切除した肺からアスベスト小体(アスベスト繊維と、それに付着している含鉄タンパク質ーフェリチンからなる)と、アスベストを含まない不溶性の含鉄タンパク質を取り出して、電子顕微鏡による鉱物学的記載と、誘導結合プラズマ質量分析計による44元素に及ぶ主成分・微量成分(鉄やラジウム等)の定量化学分析とを行った。患者の喫煙暦や職歴といった情報と、定量分析の結果を組み合わせると、吸い込んだ鉄を含むアスベスト(茶石綿、青石綿)や鉄を含む粉塵、及び習慣的な喫煙(喫煙は鉄も吸入している)が、フェリチンの集合を促し、不溶性の含鉄タンパク質小体を肺中に作り出すことが明らかになった。定量化学分析の結果から、特に、含鉄タンパク質小体は、さまざまな元素を吸着して肺中に固定してしまう。特に、問題となるのは、海水の数百万倍の濃度に達するラジウム濃度を持つことである。その結果、ラジウムとその娘核種による局所的だが強力なα線被ばく(ホットスポット被爆)が長期に渡って引き起こされ、このことが複雑な発がんメカニズムの中で最も重要な役割をしていることが示された。肺組織のDMAは重大な損傷を頻繁に受け、悪性中皮腫細胞を含むいろいろなタイプの腫瘍細胞を生じ、がんを発生すると結論づけられた。

執筆者 岡山大学・地球物質科学研究センター

     中村栄三、牧嶋昭夫、荻野恭子

     国立病院機構・山口宇部医療センター

     岡部和倫

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アスベスト被害者のところへ、これから出かける。

2012-07-03 10:03:00 | 社会・経済

入院中、新患が入院してきた。士長(嘗ての婦長を男女平等法上こう呼ぶようだ)が、「今日入院されたJさんです」と紹介された。私はうつ伏せの安静中、顔を見ることが出来ない。うつ伏せたまま、よろしくと言うと、Jさんが「私の知った人に同じ苗字の人がいまして、昨年何でもお宝鑑定団に出演されました。」と言う。それって私のことである。思わず、「K町のJさん」と言うとそうですと答えた。なんと、15年ぶりの再会であった。話をしてみると、5年前にアスベスト肺だと指摘されたが、指摘した医師は「健康管理手帳」(石綿)の事は知っていたが取得方法については知らなかったそうだ。その為未だ手帳の交付を受けていないそうである。これから書類一式もって訪問する。豪雨警報が発令中であるが、今日しか機会が無い。増水した「大田川」を久しぶりに見てくる事としよう。

皆さんに紹介したいブログがあります。中皮主患者の看護士さんのものですが、病気に対し真摯に向き合っておられる姿は私の手本です。ぜひhttp://ubanurse.blog101.fc2.com/をお尋ねください。

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信じられない手術の結果。

2012-07-02 20:17:58 | 社会・経済

本日、退院以来初めての診察を受けた。私としては思わしくないと思っていたのだが、医師の診察結果は、期待以上に回復しているとの事であった。不審に思い「全て物が曲がって見えるのですが」と質問したところ、円欠の大きさが過去手術した中でも最大級であったよし。「貴方の回復力は並ではありませんね。大したものです。三ヶ月後には視力1.2位になりますよ。保証します。」と言われた。信じて良いものかどうか?。まあ医師の判断を信じることとしよう。

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