弓削道鏡 Dohkyo

黒岩重吾の『弓削道鏡』を読みました。
歴史小説です。
「歴史と文学の人々」の講義で、道鏡のことを学んで、興味を持ったので、この本を読みました。

黒岩重吾は、古代について詳しく、歴史の検証が深く、この小説を読んで、さすが黒岩重吾だなあと、思いながら読みました。
上下本で、少し長いなあと思いました。

道鏡のことを、天皇位を狙った大悪の怪僧だ、巨根でもって女帝をたぶらかしたとのすりこみを持っていたのですが、講義でそんなことはないと聞いたので、この小説を読みました。

この小説でも、道鏡は悪く書かれていませんでした、むしろ、僧侶として評価していました。
奈良時代、藤原家全盛の時代に、無名の、権力基盤のない、僧侶として、一代で法王までなったと、好意的に書かれていました。勿論、孝謙女帝の絶対的な後ろ盾があったからですが。

歴史小説としては、なかなか良かったです。
私の読後評価は、4☆です。
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