キリストの勝利 A victory of Christianity

塩野七生の『ローマ人の物語・キリストの勝利』を読みました。
なかなか良かったです。

但し、この本ではローマ帝国におけるキリスト教の国教化のことだけでなく、ローマ帝国の歴史も書かれており、その部分は私には要らなかったなあ、読み飛ばしても良かったなあと思いました。

ギリシャの多神教を信仰していたローマ帝国が、多神教を捨て去り、一神教のキリスト教を国教とします。
キリスト教以外の教えは、迫害、追放してしまいます。
神殿や、偶像、神の像を破壊してしまいます。

ローマ帝国が行った他の神や偶像破壊で、タリバンがバーミヤン渓谷の石仏を破壊したこと、中国の文化大革命で文化遺産が破壊されたことなどを思い出しました。

一神教が国教となり、宗教の強制が進むと、息苦しい世界となるだろうと感じました。
多神教がベースとなっており、宗教の自由が保障されている日本では、理解できないことでした。

私の読後評価は4☆です。

I read "A victory of Christianity" of a Roman historical book by Nanami Shiono yesterday.
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