孝子伝説の「養老の滝」、昔絵本で読んだことのある方も多いだろう。滝の水が酒になるなどという話は、いかに子供とはいえ阿呆らしく、その滝をわざわざ見に訪れようなどと思ったことはついぞなかった。
しかしローカル鉄道が次々と廃線に追い込まれる昨今、養老の滝へのアクセスのひとつ、養老鉄道(桑名-大垣-揖斐)の車窓から沿線風景を眺めるのも今のうちであるように思い、桑名から養老線に乗った。
通勤通学時間帯を過ぎた車内には、一両に数人しか乗客がいない。向かいに座った乗客の話では、地元では廃線の話が現実味を帯びてきているらしい。
養老駅から滝までは高度差約260mで距離は約2キロ、車なら滝近くの駐車場から15分くらいの歩程だ。予想外に若いカップルが来ている。今日では、伝説よりもパワースポットとして有名になっているようだ。駅前の菓子舗で売っている名物「きび羊羹」は素材も味も珍しく美味しかった。
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