道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

面従腹背

2017年06月08日 | 随想
加計学園問題で時の人となった前川元文科省事務次官の座右の銘は「面従腹背」だったとか。退官して、その銘を廃却したときには、さぞさっぱりしたことだろう。  官庁職員のトップ、事務次官に成るまでには、その座右の銘を墨守して、官僚としての世過ぎ身過ぎでステッアップを図るしかなかったに違いない。  いかに入省の時から将来を嘱望されていた有能キャリアだからといって、人事は能力実績だけで . . . 本文を読む
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旗幟不鮮明

2017年06月08日 | 随想
中年になった頃、我々の社会が旗幟不鮮明(主義主張を明らかにしないこと)で成り立っていることに気づいた。 若い時には、お互いにどのような考えをもっているか承知して付き合うのが当たり前だった。考えのわからない人間とは交際しなければよかったし、それで済んだ。 社会に出て数年もすると、人間関係が複雑になり、また格別に対人接遇にデリケートな民族的特性の相互作用もあって、旗幟を明らかにできないケースがどん . . . 本文を読む
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