憂国のZ旗

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日本人はそこまで「憎まれる」べきなのか

2014-01-31 09:11:51 | 時評
国連や、中共や韓国の批判を聞いていると、
まさに、不倶戴天の敵のように思われるから、
妥協すべき相手とは、思われない。

門田隆将
2014年01月29日 16:55
日本人はそこまで「憎まれる」べきなのか
http://blogos.com/article/79110/

3月出版予定のノンフィクションの執筆で年明け以降、徹夜がつづいていた。やっと脱稿した。400字原稿用紙にして、およそ500枚。私の作品は、だいたい600枚以上が普通なので、今回はやや少ない。
この1か月、寝ても覚めても書きつづけ、ついに脱稿までこぎつけた。『死の淵を見た男―吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日―』に次ぐ、福島を舞台にしたノンフィクション第二弾である。
今回は、激震、津波、放射能と発展していった未曾有の「複合災害」で存続の危機に立った地方紙を舞台にした人間ドキュメントだ。ご期待いただければ、幸いである。
原稿に没頭していたため、ブログの更新もままならず、「おい、どうした?」と声をかけてくれる人もいた。ありがたいことだが、人間には能力というものがあり、その限界は超えられない。徹夜がつづくと、どうしてもブログ更新に手がまわらないのである。
さて、今日、パソコンを開いたら、興味深いニュースに出会った。『Record China』から配信されたひとつの話題である。『Record China』は“レコチャイ”と呼ばれ、中国関連のニュースや話題を日本語で配信するところだ。時々、おもしろい話題が出るので、私はよく読ませてもらっ ている。
本日、配信されたニュースにこんなものがあった。それは、中国人のネットユーザーが〈私が恨むべき日本はいったいどこにあるの?〉と題するコラムが、中国のインターネット上で話題となっていることを報じたものだ。
その内容は、いくつかの点で興味深かった。このブログを書いた中国人は、仙台の東北大学で勉強をした人だそうだ。その時、「日本の子どもたちと交流 する機会を持った」という。中国人には、日本人に対してわだかまりがあり、日本人と言うのは「憎むべき人間」という意識を植えつけられている。それを前提 に、以下の引用させてもらう原文を読んで欲しい。
〈しかし実際、彼らは清潔で礼儀正しく、とても純粋で嫌いになれるような人物ではなかった。私が憎むべき「日本」は仙台にはない。私が憎むべき「日本人」は彼らであろうはずがない。しかし、“あの”日本はいったいどこにあるのか?
 よく「日本に行ったことがある中国人は、日本への印象が変わる」といわれるが、私にとってはまさにその通りだった。彼らの礼儀正しさなどはもちろんそうだが、私が気付いた最も重要なことは、彼らも「人」であるということだ。
 おかしな話かもしれないが、私は日本を訪れる前、日本には変態侵略者のキャンプがいたる所にあると思っていた。しかし、実際は我々と同じように静かに暮 らす人々がいるだけだった。彼らも私たちと同じように、両親がいるし、子どもがいる。恋愛もするし、失恋もする。喜んだり悲しんだりもする〉
以上が、まず前段である。私は、1982(昭和57)年から、もう30年以上も中国の変化を見つづけているが、このコラムは非常に興味深い。まず耳 目を引くのは、「私が憎むべき日本人」という見方である。中国で江沢民時代に始まった反日教育は、普通の中国人に、そこまで憎しみを抱かせているという点 だ。
私が最初に中国に行った1980年代前半、中国は文革の後遺症に喘ぎ、国全体が疲弊してはいたものの、人々はなんとか少しでも貧しさから抜け出そう と考え、日本人にも敬意を持って接してくれた。「軍国主義と今の日本人は違う」という小平の教えが徹底されていたからでもある。
少なくとも、その頃は「私が憎むべき日本人」という見方はなかった。だが、その後の江沢民時代に、日本と中国との信頼関係が徹底的に破壊された。引 き金を引いたのは、皮肉なことに日本のメディアである。朝日新聞が、それまで何も問題にされていなかった靖国参拝を外交問題化し、中国の『人民日報』を 使ってまで、反対の大キャンペーンをおこなう論陣を張った。1985(昭和60)年8月のことである。
中国は、これをきっかけに靖国参拝を外交カードとして利用するようになり、やがて江沢民の登場で、苛烈な反日路線を展開するようになった。国全体が 「反日」に染まり、徹底した反日教育によって、日本人というのは、「憎悪すべき存在」ということが植えつけられていくのである。
そして、上記のコラムの中にある〈私が気付いた最も重要なことは、彼らも『人』であるということだ〉というところまで来たのである。日本人は、もはや「人ではない」ほど憎まれているわけだ。私は、日本人に好意的だったかつての中国人を思い出しながら、このコラムを読んだ。
そして、この筆者による〈私は日本を訪れる前、日本には変態侵略者のキャンプがいたる所にあると思っていた〉という部分で、思わず笑ってしまった。 そして、同時に哀しくなった。そこまで、「日本人を“人間”だと見てはいけない」という考え方が、中国では蔓延しているのである。コラムはこう続いてい る。
〈(自分の見る日本人は)小さい子どもが泣きながら母親に甘えていたり、女学生が手をつないで歩いていたり、サラリーマンが険しい顔でたばこを吸っ ていたりする姿を見ていると、「自分たちと何ら違いがない」という実感に包まれる。彼らの祖先が中国に悪いことをしたからといって、彼らがその罪をかぶら なければならないのか? 彼らの幸せは奪われるべきなのか? そんな道理はあるはずもない。
 中国では日本について、まるで奇怪な場所であり、宇宙人が住む街であるかのように紹介されている。彼らは日本に行ったことがないと思われる。彼らにとっての日本は地図の上の1ピース、ニュースの中のたった2文字に過ぎない。
 たとえ誰かから批判されても、これだけは言いたい。私が出会った日本人はみな素晴らしかった。日本社会には文明と秩序が根付いている。私はそこで温かい 援助を受け、心からの笑顔を見た。私は日本でばかにされたと感じたことはなかった。自分の生活がしっかりしていれば、他人を恨む必要はないのだ。自分が他 人を尊重すれば、他人も自分を尊重してくれる。日本に対する“妄想”は日本に行ってなくなった〉
この中で、〈中国では日本について、まるで奇怪な場所であり、宇宙人が住む街であるかのように紹介されている。彼らは日本に行ったことがないと思わ れる〉〈(自分は)日本に対する“妄想”は日本に行ってなくなった〉というものに、溜息をつく日本人は多いのではないだろうか。
匿名の、さらにネット上のコラムに一喜一憂する必要もないかもしれない。しかし、これが中国のネット上で話題になっているなら、それも興味深い。30年以上前から中国に行っている私は、ここまで「反日教育」を人民に繰り返した共産党政権に対して、本当に溜息が出る。
素朴な人が多く、底抜けに親切にしてくれた80年代初めの中国人は、どこに行ってしまったのだろうか、と思う。中国人は、一方に走り出したら、もう 歯止めはきかない。あの狂気の文化大革命を見れば、わかる。年配者であろうと、功労者であろうと、徹底的に貶め、辱め、葬り去った狂気をあの国と人民は 持っている。
その国が、これほどの憎悪を日本に抱き、さらにそれを増幅しつづけていくことに、日本に本当に友好的で素朴だった「あの頃」を知っている私には、哀しさと寂しさしか、こみ上げてこないのである。
そして、このコラムが書くように〈彼らの祖先が中国に悪いことをしたからといって、彼らがその罪をかぶらなければならないのか? 彼らの幸せは奪わ れるべきなのか?〉という部分に改めて恐怖する日本人は少なくないだろう。彼らが日本に向けた核ミサイルを多数、保有する国であることを忘れてはならな い。

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3 コメント

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人のふり見て (希望)
2014-01-31 22:59:56
韓国の朴大統領の我が国安倍総理に対する告げ口外交に辟易するむきが多いが、ちょっと待てよ、
何処かで耳にしたことはありませんか ?
中韓の、我が国総理の靖国参拝への非難のキッカケは
朝日新聞記者の告げ口が発端ではなかったか、
国際間で非難合戦はよくある事だが、それはほとんど
愛国心のなせるわざ、だから反日デモの類いは我慢するとしても、自身が又は家族が住んでいる日本を貶める輩は、我々が呆れる他国民よりも劣ると言わざるを得ない。
あるテレビ番組で知識人ぶって講釈垂れていたキャスターだったと思うが、こういうのを昔の人は売国奴と言ったのではなかったか ?

憂国のZ旗さん、日本は正念場を迎えていますが、
日本国民捨てたものではありません、
選挙の時だけの美辞麗句はいりません、心ある都民は候補者を見抜く眼力を持っていると信じます。

東京都民と共に田母神としおさんを当選させたい。


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お詫びと訂正 (希望)
2014-02-02 10:40:29
先日の 人のふり見て において
選挙の時だけの美辞麗句はいりません と述べましたが → 美辞麗句は通用しない の間違いでした、お詫びして訂正いたします、Z旗さんにはご迷惑をお掛けいたしました。

共産中国は、日本に向けた核ミサイルを多数保有し、尚且つ発射ボタンに手を掛けた冷酷国家と云う現実を忘れてはなりません。
日本の首都東京の知事は、その危機を認識して総理大臣とともに対処できる人が必要です、

それが、田母神俊雄氏なのです。
返信する
(日本の危機の正体) (憂国のZ旗)
2014-02-08 03:49:57
希望 さん ようこそ

日本の危機とは何を指すのでしょうか、

日本の正念場 は、去年の6月に米中首脳会談が最盛期であった。

>中韓の、我が国総理の靖国参拝への非難のキッカケは
>朝日新聞記者の告げ口が発端ではなかったか、

靖国神社参拝で日本人は戦犯が国会で免責されたのを周知した。
日本にA級戦犯はいない。それが、結論です。
ところが、メデイアはA級戦犯の記事をひもとく、(異常ですね。)
メデイアは健忘症で過去もご存じない。

永遠のゼロの百田氏を、長谷川氏を証人喚問するという。
百田氏が南京大虐殺が無いと言ったから、
朝日新聞と河野談話の主を喚問するのが筋なのに、無知もはなはだしい。

田母神氏を応援したら、国会招致かよ。
日本国メデイアは言論弾圧の機関と成り下がった。
(日本の危機の正体)
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