社会断想

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子供の安全を守るための一提案

2005年12月07日 11時23分44秒 | 社会断層
子供の安全についての一提案: 高齢者ボランティア活動を長続きさせるために
いま日本社会に衝撃を与えているのは子供に対する誘拐・殺害事件である。
昨年の奈良県、ごく最近の廣島県と栃木県と相次いで起こった一連の事件は同じ年頃の孫を持つ身として胸が潰れるばかりである。TVや新聞紙上でこの子達の可愛い頑是ない顔写真を見るにつけ犯人に対して持って行きようのない怒りを感じる。
このような事件の発生を未然に防ぐために「通学路の安全を守るボランティア活動が各地で活発化している。只、こうした地域の盛り上がりを維持するためには課題が多い」
奈良県の例では「当初ボランティアの担い手の中心は高齢者だった。だが今年春から参加者が減り始め全体の1~3割程度になり、いまでは保護者が活動の中心になっている」
(「」内は2月7日読売新聞朝刊より)
そこで次の提案をしたい。
ボランティアとして参加し易いのは、なんと言っても時間に自由度を持つ高齢者だろう。
対象になる児童達の両親はその年令から考えて共働き等で時間の自由度が少ないと思われるので。
「当初ボランティアの担い手の中心は高齢者だった」が事実を物語っている。問題は長続きしない事である。
長続きさせるためには、このボランティア活動に付加価値をつけることである。
金銭的報酬のことではない。
具体的にはボランティア同士の交流会(例えば週一回のお茶会、月1回の飲み会)、児童とのふれあい会や保護者との交流会等でボランティア活動に「変化と楽しみ」を見いだす事が長続きの秘訣だと思う。この交流、ふれあいが高齢者ボランティアにとっての付加価値である。これにかかる費用は自治体やPTAが負担する。わずかなものだと思う。
「楽しみ 」など目的からみて不謹慎と思われる向きもあるかもしれないが、要は長続きすることであり、常に「防犯ボランティア」が 存在するという実態である。この実態はこのような犯罪への抑止力として充分に働くと思う。