昨夜 猫をひいてしまいました。

　昨日　猫を轢いてしまいました。よりによってこんな時に。。

　昨日は綾のレッスンで子供たちと元気にレッスンを行い
　花丸を８つあげてきました。

　レッスンが終わり、家に向かって車を走らせていました。

　小林市街地を抜けかけたところ、２車線から１車線になるところを走っていた時のことです。

　私は、ここ数日のみーちゃんの事をボーッと考えていました。
　２車線から１車線に変わったところで、車が急に密集する地点。
　前にも後ろにも車が連なっていました。

　　・・・ミーちゃん・・・と考えていたら、急に車の前に猫が飛び出してきました。

　　あ！　と思って急ブレーキを踏みましたが　間に合いませんでした。
　　右前方の車輪の下でゴリゴリ・・・という音がしました。

　　ほんの何秒か　その瞬間が止まったように見えました。
　　猫は　車のライトに目がくらんで立ちすくんでいたようです。

　　あのまま　車の前を突っ走ってくれていたら・・
　
　　急ブレーキはかけましたが　完全に止まることができませんでした。
　　完全に止まっていたら　後ろの車に追突されていたというか迷惑をかけていたと思う。
　　　人間の一方的な言い訳かもしれない。

　　頭から血が引いていくのがわかりました。
　　胸の奥に何かが吸い込まれていくような恐怖で　気分が悪くなりました。

　　しばらくとろとろと車を走らせましたが　運転に集中できない状態になってしまったので
　　路肩に車を止めました。

　　私のすぐ後ろの車は　何だかゆっくりと私の車を追い抜いて行きました。

　　バックミラーで　後ろの様子をうかがうと、どの車も何かを避けて通るような様子は見えませんでした。

　かと言って　その場所に戻って見る勇気もなく、車の下をのぞく勇気なんて全くわいてきませんでした。

　その場所から、家までの遠かったこと遠かったこと。
　途中で　あの時　あの猫がみーちゃんを連れていったかも知れないとか
　あれは猫じゃなくて　人だったかも知れなかったらどうしよう。パトカーが追ってくるかも知れない、検問があるかも知れないとか・・・
　そして、新聞やニュースで「ひき逃げの女性　猫をひいたと思ったと言っている」とか言われて、交通刑務所に入って　精神鑑定されて　そうなったらみーちゃんやチビはどうなるのとか。

　やっと家にたどり着いて　車を停めて　玄関に向かうとそこには２つの影が私を待っていてくれました。

　とたんに　涙があふれてきて　ごめんね　ごめんね　お友達　ひいちゃった。。って。
　お清めのお塩があったので　それを車にかけ　私にかけ　そして玄関にも。
　お線香とろうそくをともして　手を合せました。

　　　　ごめんなさい。