てくてく歩く ぷくぷく笑う 

自分の歩幅で、自分の速さで歩いていこう。今日はどんな日、明日はどんな日。毎日てくてく、こつこつと。

このピアノを弾いてきました

2008年11月22日 18時15分21秒 | 音楽
前に取り上げた「大正時代のピアノ」。

大正生まれだとすると、何歳?と調べてみると、大正1年生まれだと1912年だそうで、96歳?

もう百歳近いピアノだ。

弦は全て張り替えてあるとのこと。

この前、ちょっと鍵盤を叩いてみたけれど、なかなか音が出にくく感じた。

今日は、本格的に音を出しに立ち寄った。

まず。

 ペダルが二本しかない。

 鍵盤の沈みが深く、そして戻りが遅い。

 ペダルは、まるでオルガンのペダルを踏むように重く深く、そしてこれも戻りが遅い。

 いつもの調子でペダルを踏むと音が濁ってしまう。

 同音の連打に鍵盤がついてこない。

 和音の中で、一つの音だけ出したいと思い、いつものように弾いても、音が浮かび上がってこない。

調律はしたらしいが、すでに音が狂っていて、よく西部劇で出てくるバーにあるピアノのような、妙に色気のある音がしている。


 どういう曲を弾けばいいのだろう。
 というより、あのピアノの音の美しさ、魅力を引き出すには、どうしたらいいだろう。どう口説いたらいいだろう。

 古いピアノは、「お前に弾けるか」と言っているようでもあり、「私に歌わせて」と言っているようでもあった。

 うーん   

*写真は、何と譜面台の後ろはすぐにピアノの内部。