よむよま

よむ・よまない、それから。

「ムサシ」

2018-02-20 23:11:08 | 見る
藤原竜也の「ムサシ」をやっと見てきた。
2月15日、シアターコクーン。
これがすでに5演目、私は過去2度、チケット取ったのに突発的に行けなくて、3度目の正直だった。
今回は脚本の井上ひさし、演出の蜷川幸雄への追悼の意味もあるが、
軽く笑える場面も多くて、楽しめる舞台だと知った。

巌流島の決闘の場面からはじまるが、倒された小次郎(溝端淳平)は助かって、恨みを晴らすために武蔵を探しまわり、
ようやく鎌倉の寺にいることを突き止めて、やってくる。
この寺のセットに竹林のセットがついていて、この竹林がとても印象的にサヤサヤするのだ。
人がやっていると思うが、話の内容のここぞというシーンで、
サヤサヤサヤサヤ。
蜷川幸雄にしては、とてもシンプルできれいな装置だ。

因縁ある武蔵と小次郎、柳生宗矩(吉田鋼太郎)、沢庵和尚(六平直政)、寺に寄進した女性たち、白石加代子と鈴木杏、住職の大石継太。
足首を結わえた5人6脚の場面や、全員でタンゴの曲に乗っておおまじめに踊る場面、
ちらちらテレビの紹介番組で見たことはあったけど、ほんとにおもしろい!

最後に大どんでん返しがあるのは知らなかった。
藤原くんが「もともとレクイエムの要素のある作品だから」と言っていたのがわかった。
ボクらの時代では二人の先輩にいじられてたけど、溝端淳平くんがとてもいい。

井上ひさしのテーマは「恨みの連鎖を切る!」
皮肉や裏返し裏返しの主張ではなく、明るい気分で見終わる舞台だった。
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