よむよま

よむ・よまない、それから。

ノイマイヤーバレエ「椿姫」

2018-02-04 17:08:14 | 見る
2月2日東京文化会館でバレエ「椿姫」を見てきた。
ジョン・ノイマイヤー振付。
バレエの「椿姫」はほかにもあるんだろうか、椿姫というとこの作品しか知らない気がする。
私が覚えてるのはたぶんマリシア・ハイデとイヴァン・リスカのコンビのものだと思う。
映画かと思うような構成の作品で、
マルグリットの死後、遺品が競売にかけられている場からの回想で、
さらにマルグリットたちが見ている劇中劇のバレエ「マノン・レスコー」が加わるので、重層的。

バレエの祭典とか、そういう公演でよく1場だけ踊られるのは見るけど、
今回、全幕を見ていて、「こんなにバタバタする作品だっけ?」と感じてしまったのは、
激しい踊りが多いからかな。
個々のダンサーはレベル高いと思う。
日本人が何人も出てた。
マルグリットの妹分の女の役も日本人で(菅井円加)、すごく踊れる。
見た目がかわいらしいというか、子どもっぽく見えるので、蠱惑的なしぐさが違和感あったりしたけど。
マルグリット(アリーナ・コジョカル)とアルマン(アレクサンドル・トルーシュ)のコンビも、よく合ってて、
伯爵Nという役かな、マルグリットを崇拝しててつきまとう男をやったツェリコフ、うまかった。
このバレエは踊れるだけでは成り立たない、演技力が必要よね。
そういう意味でコール・ドの人たちもとても素敵でしたね。

劇中バレエの「マノン」を踊った二人、アッツォーニとリアプコが印象に残った。
最初の場面は俗っぽい下品な感じに見えるのが、
終盤の死にゆくマノンのところでは哀れさが昇華していくというか。
カーテンコールでもこの二人は一際拍手が多かった。
カーテンコールのラストにはノイマイヤーが登場して、場内割れんばかりの拍手。
客席がよく入ってましたねえ、
文化会館は4階まであるのかな、上までびっしり入ってた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする