よむよま

よむ・よまない、それから。

広辞苑第七版・ゴロウデラックス

2018-02-12 22:07:51 | 見る
2月8日のゴロウデラックスは岩波書店へロケ。
本を扱う番組だけど出版社は初めてだそうだ。
(今度、文藝春秋にも乗り込んでみたら?)

広辞苑の第七版が出版された、辞典編集部におじゃまっぷ!(じゃないけど)
辞典編集部の平木さんに案内していただく。
広い部屋だが、辞典を編集するときに、その辞典に必要な人員が集められて仕事をするので、
作業が終わったいまは閑散としているらしい。

第六版から今回は1万語が新たに加わった。
広辞苑がほかの言葉の辞書と違う点は、
言葉の辞書プラス百科事典という内容になっていること。
外山アナが「永六輔さんの名前が載ったんですよね!」
人名は日本人の場合は、亡くならないと載せない。だから、
「載ってるのを見て、ああ、ほんとにいなくなっちゃったんだと思うと同時に、広辞苑に載ってる!とうれしくて」
と外山さんが言ったの。
ここに載ってる、ほんとにいなくなっちゃったんだと改めて感じた外山さん。
私、泣けてしまいました。
ほんとに敬愛してたんだね。

外国人の場合は存命でも載せる。
なので、「カズオ イシグロ」は載っている。
しかし、ノーベル賞が決まる前に、「ぜひ載せるべきだという意見のメンバーがいて」掲載が決まり、
刊行直後に受賞が決まったので、今回の版には「ノーベル賞を受賞した」の記述がない。
第八版で加えるそうだ。

百科事典的な面を持っているために、各専門の部署から精鋭が集められて、
広辞苑の編纂をするのね。
その新語を載せるかは、日本語として定着しているかどうかが判断基準。
「上から目線」というのはちゃんとした日本語ではないと、
ニュースでは使わなかったと外山アナ、
「今回載ったので、もうバンバン使っていいんですね!」
いや、それはと平木さん、
日本語として定着したということで載せてるけど、使う場面までは広辞苑は責任持たない。

ゴローちゃんは最近、ぶら下がり健康器をいいなと見直して、ネットで探して買ったんだって。
「ぶら下がり健康器、載ってる?載ってないねー、いまでも売ってるんだけど」
平木さんによると、たとえば「ナウい」という言葉が載ったのは第六版、10年ほど前。
ナウいはもっと前から使われていたが、一時的な流行語じゃないか?消えるんじゃないかと思っているうちに、
「死語の代表として定着した」ので、載せたと。
次の八版でぶら下がり健康器を載せましょうと言われたゴローちゃん、
「僕にとっては古くないんですけど」
死語の代表じゃ納得いかない、こう見えて頑固なゴローちゃん。

広辞苑の厚さは8センチ、
収録語は増えているのに変わっていないのは、製本機が8センチまでのため。
そのために毎回、紙の製造に苦労する。
広辞苑というと、紙が話題になるよね、薄さ、強さ、文字の読みやすさ。
薄くすれば裏映りする、それを防ぐために酸化チタンが入れてあるんだとか。
光を反射して裏の文字が見えにくくなる。
へええ!すごい!

金庫のドアみたいな重いドアをヨイショ!と開いた向こうには、
以前の版のために検討した一語一語のメモも全部取ってあって、大変な量。
紙の量がすごいね。言葉が書かれた紙でできたお城だね。
コメント
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