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「アンナチュラル」7話

2018-02-25 20:02:10 | 見る
ドラマ「アンナチュラル」7話
今回はシリアスだった、非常に重かった。

ミスミ(石原さとみ)の弟が予備校で教えている男子高校生・白井からメールがきて、
出ると、動画を見てくれという内容。
見ると、出血している死体?
この死体の死因を当てろ、いま300ほどの視聴者が10万人を超えるまでに答えなければ、もう一人殺すという。

劇場型の悪質ないたずらかと思わせて、いじめが原因の事件。
死体は本物、死因は自殺とミスミは判断したが、白井がこんな動画を公開して騒ぎを起こしたのは、
その判断をもらうためではないはずだ、そこから自分に言わせたいことがあると考える。
白井が出したヒントをもとに、導き出した答えは、
死んでいるクラスメイトの横山は、自分をいじめ続けた3人を犯人と思わせる仕掛けを作った上で、
みずから死んだ、
「自殺ではあるが、3人に殺されたのだ」
白井がミスミにおおやけにしてほしかったことはそれだ。
望んだ答えを10万人を超えた視聴者の前で言ってもらえた白井は、
それではもう一人を殺しますと、自分にナイフを向ける。

UDIラボの全員(所長以外)がかかわって、白井が隠れている部屋を見つけ出し、
死のうとしている彼を救い出して終わるが、
ミスミが、自分も死のうとしている白井にかけた言葉、
「あなたが死んでも、いじめた彼らにはあなたの痛みは届かない。
彼らは転校し、名前を変え、新しい人生を生きていくだけだ。
あなたの人生はあなたのもの」
よくやってしまいそうな、情に訴える内容じゃなくて、むしろ残酷な現実であるところが、
重たい力があった。
この言葉はもちろんいじめた張本人たちも動画を通じて聞いているわけだが、
自殺なんだから自分たちの罪じゃないと思うだけだろう。

自分をいじめ続けた相手に復讐するために、自分は死ぬ、
その死に方で相手を犯人に仕立てるというのは、「その女アレックス」を思い出した。

部屋に飛び込んだ中堂(井浦新)が白井にナイフを渡しなさいと手を伸ばし、
泣き顔の白井くんが「横山は自分をかばってくれたのに、自分は彼を助けずに逃げた。
自分だけ生きていいんでしょうか」と聞く。
中堂の答えは「赦されるように生きろ」

中堂自身も、この事件にかかわって少し気持ちが動いたのか、
翌日、「赤い金魚」と名付けた口中の痕跡の写真をミスミに見せ、ぶっきらぼうに協力を頼んだ。
そのようすを見ていた久部はどうするのだろう?
すぐ、週刊誌のライターに売るのか?
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