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芸術新潮

2018-02-28 21:56:40 | 慎吾


「芸術新潮」3月号に香取慎吾です。
横尾忠則さんと対談して、表紙です。

対談の内容も写真もよくて、慎吾くんがもぉー、うれしそうな顔してるのは当然なんだけど、
横尾さんも楽しそうな、なんというか、好もしそうな顔で見てるのよね。
横尾さんのお嬢さんがインスタに慎吾くんとのツーショットをあげてて、
「父のアトリエを覗きに行って撮ってもらった。なかなかいない好青年で大ファンになった」と書いてくださっていまして、ありがたい。

慎吾くんは対談の日、いったんは車に乗ったが、こんなチャンスはないと思って絵を取りに戻り、
何枚かを持ってやってきた。
横尾さんのアトリエでの対談。

横尾さんは慎吾くんが持ってきたダンボール(テレビの仕事中の現場にあったもの)に描かれた作品を、
「こんなに無秩序で暴力的で、この狂気はどこから来るんだろう?」
慎吾くんの描法を、体で描いてると。
体を動かして表現してきた人だからこういう描き方になっているんだろうと言ってる。
肉体的だ、と。
美術学校に入っちゃうと理念を植え付けられちゃうから頭デッカチになる、
結果や目的を先に考えてしまうが、
「香取さんのこれを見ると結果も目的も考えてない(笑)」

横尾さんは「香取さんがたくさんの作品と一緒に写ってる写真を見て」と言ってるので、
たぶんあの朝日が出した記事でしょうか、
「うわあ、これはすごいな」と思ったと。

慎吾くんは横尾さんに時間はどれくらいかけるのかとか、決め事があるのかとか、
自分の作品は好きか?とか、いろいろ聞きたいことを聞いている。
慎吾くんは、「この作品を描いたときの気持は?」とよく聞かれるけど、実は描いてる最中は何もないので、
必死にこしらえて答えてるらしい。(アラ、そうだったの?)
それを聞いた横尾さんは、自分もそうだ、聞かれると面白がってその場の思いつきで説明するって。
遊んじゃうって。

アートは遊びだ、人は遊ぶために生まれてきたんだと横尾さんに言われたの、慎吾くんはすごくホッとしたんじゃないかな。
慎吾くんはアートのお仕事が増えて、こうしたほうがいい、こういうものを使ったほうがいいとアドバイスを受けることが増えて、
ちょっと窮屈に感じているらしくて、現状を「ちょっと戸惑っています」と正直に訴えていて、
横尾さんに「人の意見もほどほどに聞いておけばいい。聞くなら自分の肉体の内なる声を」と言われている。

横尾さんは「いろんな人がサジェスチョンをしてきてるでしょう。
その背景には妬みとかもあると思う。今のうちに叩いておこうとか。
怖いですよ、美術の世界は。持ち上げて、叩く」とオソロシイことをおっしゃってますが、
慎吾くんは怖いなあとは言いながら、
「これまで自分がやってきた仕事でもそれはあった。
49%の人に嫌われても、51%の人が応援してくれればOKと思ってやってきた」
と持論を展開。横尾さんはそれを聞いて、
「外野の声をすでに経験されて修行されておられるので、非常に強いと思う。
批判の声や反作用があるということは、絵でその時の気持ちを吐き出せるから、大丈夫大丈夫」と。
「去年おととし描いた絵は、
この絵でこのタイトルで、これはあのことを描いてるなと思われるような、
人には見せられない絵もあります」と答えている慎吾くん。
そうなんだ、見せられない絵もあるんだね。
(あの、中心に裸の人物がいて血の涙のような絵は、じゃあ、見せられる部類なんだ)

横尾さんは「アートの世界に飛び込んだということは、悪魔の世界に飛び込んだようなもの」
慎吾くんはそれに対して「芸能界という暗黒の世界でやってきましたが、暗黒から悪魔になった(笑)」

慎吾くんはこの対談で、
「悪魔になって遊ぶ、これだな」と悟ったらしいので、これからが楽しみです。
アートだけでなく、
闇を背負った悪魔がバサァーッと黒い翼を広げて歌って踊るミュージカルなどもお願いしたいです。
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