中野京子「怖い絵 死と乙女篇」角川文庫
このシリーズの3作目。
1と2は出てるのをチラチラ横目に見てはいたんだけど、
なにしろ題名が「怖い絵」でしょう、
そしてカバー表紙に使われてる絵が処刑される女の絵だったりして、
買わないでいた。
この3作目の表紙絵を見て、わ、買おうとサッと買ったのであった。
腕組みして仁王立ちしている豪華な衣装の女。
ものすっごく怒っている、その顔。
目力なんてもんじゃない、目から炎が出そう。
この絵、ロシアの皇女よね、弟と政争の末、幽閉される。
幽閉されている部屋の窓の外には、彼女に味方した者の死体が吊り下げられている。
(それはうっすら見えるだけですけど)
この絵は前に解説記事を読んで、凄まじくておもしろくて、記憶に残ってた。
この絵に魅かれてサッと買ってしまったこの本は、大変におもしろうございました!
怖い絵といっても、残虐な絵が並んでるわけじゃなくて、
その絵の背景にある事情や謎やエピソードが、
人間てこんなだよねえという解説で紹介されている。
怖い絵というのは、ひとは怖いねという感じかな。
きちんと歴史的ではあるけど、
著者はたぶんかなり自分の感覚で、わー、これこれ!と思うところを書いてるんだと思う。
そこが、美術解説書ではなく、おもしろい読み物になってるのね。
そして私は、1と2も買ってしまったのであった。
このシリーズの3作目。
1と2は出てるのをチラチラ横目に見てはいたんだけど、
なにしろ題名が「怖い絵」でしょう、
そしてカバー表紙に使われてる絵が処刑される女の絵だったりして、
買わないでいた。
この3作目の表紙絵を見て、わ、買おうとサッと買ったのであった。
腕組みして仁王立ちしている豪華な衣装の女。
ものすっごく怒っている、その顔。
目力なんてもんじゃない、目から炎が出そう。
この絵、ロシアの皇女よね、弟と政争の末、幽閉される。
幽閉されている部屋の窓の外には、彼女に味方した者の死体が吊り下げられている。
(それはうっすら見えるだけですけど)
この絵は前に解説記事を読んで、凄まじくておもしろくて、記憶に残ってた。
この絵に魅かれてサッと買ってしまったこの本は、大変におもしろうございました!
怖い絵といっても、残虐な絵が並んでるわけじゃなくて、
その絵の背景にある事情や謎やエピソードが、
人間てこんなだよねえという解説で紹介されている。
怖い絵というのは、ひとは怖いねという感じかな。
きちんと歴史的ではあるけど、
著者はたぶんかなり自分の感覚で、わー、これこれ!と思うところを書いてるんだと思う。
そこが、美術解説書ではなく、おもしろい読み物になってるのね。
そして私は、1と2も買ってしまったのであった。