よむよま

よむ・よまない、それから。

錦秋10周年・勘ちゃん兄弟会

2014-09-08 22:17:38 | 見る
勘九郎・七之助兄弟の勉強会、錦秋公演を昨日見てきました。五反田ゆうぽうとホール。
今回で10周年なんだそうで、私は3回か4回見てるのかな。

長唄「都風流」は兄弟の素踊り。
七之助も、踊りうまくなったなぁと思います。
振りと振りの間に隙間があくことがなくなった感じ。

二人の着物・袴の色合いもしっとりと、秋の雰囲気。

踊りの内容は、久保田万太郎作の浅草辺りの四季の風景を次々に。
勘ちゃんは登場は男で、途中では女の振りもあり、
お芝居ではなかなか女形を見る機会がないので、うれしかった。
この人、ホント踊りうまいよねえ。
(毎度、こればっかり言ってる気がするけど)
素踊りだと、よけいそう感じます。

次がトークコーナーで、わりとすぐ出てきた二人がスーツ姿!
さすが早替わりはお得意?
女性の司会者がいて、客席から質問を募ったりもして、
「いつも追っかけててスイマセン」なんて言う質問者もいたりして。
今日が歌舞伎見るの初めての人と聞いたら、けっこうパラパラと手が挙がったので驚いた。
歌舞伎見たことなくて、この会をどこで知ったんですか?
前のほうの列に10人くらい女の子が並んで座ってて、
勘ちゃんが「バレエやってる人?」と聞いてた。
ひっつめお団子で、どう見てもバレエスタジオの生徒たちだったから。
何だったんだろう?先生が、違う分野も見せようと思ったのかしら。

次の「月の巻」はお弟子さんたち6人で踊る、これは歌舞伎の扮装をして装置もある。
目立ったのは、例のいてうさんです。勘三郎の若いころにそっくりの。
いてうさん、踊りうまいの。
いままで絡みぐらいしか見たことなかったけど、これで初めてちゃんと踊ってるのを見た。
顔がそっくりだわ、踊りがうまいわじゃ、隠□□疑惑が出ちゃうのも無理ないか。(;^ω^)
おじいさんが岐阜の美濃地歌舞伎の振付師で、
小さいころからこの歌舞伎の舞台に出てたとか。
じゃあ、養成所に入る前からお稽古してたのね、それなら納得のうまさでした。

最後が兄弟で「紀州道成寺」
この道成寺は初めて見た。
白拍子:七之助 住僧:勘九郎。
これは扮装あり、装置あり、長唄・囃子方も桜の裃。
鐘が紫の布が使ってあって(普通は緑)、綱も紫と白(普通は紅白)で、シックな舞台。
二人の扮装も能装束ふう。
住僧が出て、白拍子が来て舞っているうちに、鐘に執着を見せて、鐘入り。
ここで間狂言や坊さんの踊りのつなぎなしに、白拍子姿から赤い毛の蛇体(鬼)に変わるの。
その時間をどうするのか?
住僧の勘ちゃんが踊っちゃうのよ!
「そういえば昔この辺りに」と、昔の安珍清姫の話を踊りで見せちゃうの。
すごくうまいんですよ、
でも、扮装が能ふうの僧の格好で女形の振りもやるから、ちょとヘンな感じ。(^^ゞ
これが素踊りなら何とも思わないんだけど。
逃げる安珍、追う清姫、やがて大蛇となってしまう、最後は現在の僧に戻る。
これをくるくる一人で踊り分けます。見ごたえありました。

楽しゅうございました。今月いっぱい、各地巡業だそうです。
(昨日はこれを見て、今日はスマコンに行き、明日は火のようにさみしい姉に行くのだ)
コメント
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